「第24課 教師用資料:イエス・キリストの再臨に備えるに当たって,希望をもって生活する」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』(2023)
「第23課 教師用資料」『イエス・キリストとその永遠の福音 教師用資料』
第23課 教師用資料
イエス・キリストの再臨に備えるに当たって,希望をもって生活する
イエス・キリストは,「いつの日か地上に戻って来られ……王の王として治め,主の主として統治されます。」(「生けるキリスト—使徒たちの証」,ChurchofJesusChrist.org)この課で生徒は,イエス・キリストの再臨を希望をもって待ち望むことができる理由について,説明することになります。また,救い主の再臨と福千年における主の統治に向けて,自分やほかの人々を備える方法についても考えます。
教えるための提案
救い主の再臨により,福千年が到来する
生徒がクラスに来る前に,以下の言葉をホワイトボードに書いておくとよいでしょう:主の再臨の幾つかのしるし:偽キリスト,偽預言者,戦争,戦争のうわさ,飢饉,疫病,地震,不法,荒廃をもたらす病気,暴力,天のしるし(ジョセフ・スミス—マタイ1:22-23,28-30,33;教義と聖約45:26-27,30-33,40-42参照)。
クラスを始めるに当たって,以下のシナリオを紹介するとよいでしょう:
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皆さんもエバンのように感じたことがありますか。
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このクラスでの話し合いに欠けていたものは何だったのでしょうか。
生徒に,教義と聖約45:34-35,38-39を読み返してもらい,主の再臨のしるしによって不安になっている人々に対する主の勧告を見つけてもらいます。次に,生徒がさらに大きな希望を感じられるよう助けるには,以下のうち,どの質問をすればよいか考えてください:
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主の再臨のしるしについて不安に思っている弟子たちに,救い主はどのようなメッセージを伝えられたでしょうか。(生徒は次のような真理を見つけることができます:主の再臨のしるしは,忠実な人々に,主の再臨が近いことを示している。)この真理はどのように希望のメッセージとなり得るのでしょうか。
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回復にかかわる出来事の中で,再臨が近いことを示すしるしにはどのようなものがあるでしょうか。(準備資料のセクション1で挙げられている例を見直すとよいでしょう。ホワイトボードにあるしるしのリストに書き足してもよいでしょう。)こうしたしるしや出来事は,末日に対するあなたの見方にどのような影響を及ぼすでしょうか。
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再臨に伴う不穏なしるしについて話すときに,イエス・キリストに焦点を合わせることが重要なのはなぜでしょうか。(準備資料のセクション1にあるロナルド・A・ラズバンド長老の言葉を読み返すとよいでしょう。)イエス・キリストに焦点を合わせることで,末日の困難な問題に対するあなたの捉え方はどのように変化しましたか,あるいはどのように変化すると思いますか。
再臨により,福千年における救い主の平和と義による統治が始まることを生徒に思い起こしてもらいます。生徒に,教義と聖約101:26-32,35を見返し,福千年の間に存続する状態を見つけてもらいます。生徒が見つけたことをホワイトボードに書き出すとよいでしょう。
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見つけた事柄のうち,どのような状態を最も楽しみにしていますか。それはなぜですか。
ニール・L・アンダーセン長老の次の言葉を見せるとよいでしょう:
「イエスの再臨を思い描くと,わたしはキリストのことをもっと話したくなります。……このすばらしい経験はわたしたちの魂に永遠に刻まれます。」(ニール・L・アンダーセン「キリストのことを話す」『リアホナ』2020年11月号,91)
救い主の再臨と福千年について生徒に思い描いてもらいます。思い描いてもらったら,生徒に以下の質問への答えとなる自分の考えや気持ちを記録してもらいます:
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救い主の再臨と福千年について考えることは,さらに大きな希望と平安を持って生活するうえでどのような助けとなるでしょうか。
一人か二人の生徒に,書いたことを分かち合ってもらうとよいでしょう。
主はわたしたちに御自身の再臨に備える方法を教えておられる
生徒にマタイ25:1-13にある10人のおとめのたとえを復習してもらうか,ビデオ「彼らは賢いので」(タイムコード0:30-6:08)を見てもらいます。必要に応じて,このおとめたちは教会員を表していることを生徒が理解できるように助けてください(ダリン・H・オークス「再臨への備え」『リアホナ』2004年5月号,8-9参照)。
生徒がこのたとえと自分との関連性について深く考えられるよう助けるために,話し合いを行う少人数(2人から3人)のグループに分かれてもらうとよいでしょう。各グループに配付資料「思慮の浅いおとめ」か「思慮深いおとめ」のいずれかを渡します。話し合いを終えたら,もう一つのテーマについて話し合ったグループと組んで,学んだことを互いに分かち合ってもらうことを生徒に伝えておきます。
生徒が各自のテーマについて話し合う時間を十分に取った後で,各グループに,もう一つのテーマについて話し合ったグループと組んでもらい,見つけた例をそれぞれ分かち合ってもらいます。
生徒が二つ目のグループで話し合いを終えられるように十分な時間を取った後で,一人か二人の生徒に学んだことを話してもらってもよいでしょう。生徒が見つけた以下のような真理を書くか,見せるとよいでしょう:自分の証を強め,聖霊を自分の導き手にすることによって,主の再臨に備えることができる。
レッスンを終えるに当たり,少しの間時間を取って,自分やほかの人々をイエス・キリストの再臨に備える最善の方法について,自分の考えや気持ちを生徒に書き留めてもらいます。
次回に向けて
この1週間の間に,以下のメッセージ(または自分で考えたメッセージ)を生徒に送るとよいでしょう:第24課で最後の裁きについて学ぶ際,この裁きを輝かしいものとするために自分に何ができるか考えてみてください。