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第10課 教師用資料:主の生ける預言者に従う


「第10課 教師用資料:主の生ける預言者に従う」『回復の礎 教師用資料』

「第10課 教師用資料」『回復の礎 教師用資料』

第10課 教師用資料

主の生ける預言者に従う

回復された福音の基本的な真理は,主が引き続き生ける預言者を通じて主の御心と教義を民に明らかにすることにあります。このレッスンは,忍耐と信仰のなかで主の預言者に従うという,生徒の決意を強めるよう作られています。

教えるための提案

主は,御自分の預言者の言葉を心に留めるよう聖徒たちに命じられる

教会の大管長の写真を掲示し,この写真を見てどう感じ,何を考えるか,生徒たちに尋ねます。

準備資料に記載されている十二使徒定員会のウリセス・ソアレス長老の次の話を掲示します。

「預言者がいることは,神がその子供たちを愛しておられることのしるしです。」(ウリセス・ソアレス「預言者は聖霊の力によって語る『リアホナ』2018年5月号,99)

  • 生ける預言者はどのような点で,神がその子供たちを愛しておられることの表れでしょうか。(準備資料のセクション 1から学んだことを生徒に思い出すよう勧めます。)

教会が組織されて間もなく,預言者ジョセフ・スミスは主から,主の教会の会員に対する戒めと約束を伴った啓示を受けたことを説明します。生徒に,教義と聖約21:4-5を読んでもらい,主は教会の会員に何をするようお命じになったかを見つけてもらいます。

  • 聖徒たちに向けた主の戒めから,どのような真理を見つけることができますか。(生徒の言葉を使って,次のような真理を見つけてください:主は,忍耐と信仰のなかで,預言者の言葉をあたかも主御自身の口から出ているかのように受け入れるよう命じておられる。

  • 預言者の言葉を受け入れて耳を傾けるために,忍耐と信仰を要することがあるのはなぜでしょうか。

クラス全体,あるいは少人数のグループで,次のシナリオを読み,以下の質問について話し合ってもらいます。

最近の総大会について友人と話しているとき,友人があなたに,教会の指導者の一人が教えたことが受け入れ難いと告げます。「預言者が教えたことに賛成できない場合,どうしたらよいだろうか」とその友人が尋ねます。

  • 教会の会員にとってこれが困難な難問となり得るのはなぜですか。

  • 懸念を解決しようと模索し,忍耐と信仰の中で行動するよう友人を励ますために,あなたは何を分かち合いますか。(必要に応じて,準備資料のセクション 2で学んだことについて考えたり見直すよう,生徒に勧めます。)

  • 忍耐と信仰の中で主の預言者に従ううえで,何が助けとなってきましたか。あるいは,(準備資料のセクション 2で提示されている)この問題について話した家族や友人から何を学びましたか。

以下の未完成の原則をホワイトボードに書きます(または掲示します)。忍耐と信仰の中で主の預言者の言葉に耳を傾けるとき,……

生徒と一緒に教義と聖約21:6を読み,忍耐と信仰の中で預言者に従うことに対して主が約束された祝福を見つけてもらいます。

  • 「地獄の門もあなたがたに打ち勝つことはない」,主は「あなたがたの前から闇の力を追い払〔う〕」,「あなたがたのため……に天を震わせる」とは,何を意味すると思いますか。(生徒の答えを,ホワイトボードの未完成の原則の言葉の下に書きます。)

  • 闇の力からわたしたちを守り,わたしたちのために天を震わせるうえで助けとなる主の預言者の最近の教えには,どのようなものがありますか。(幾つか発表できる例を準備しておいてください。)

  • あなたが,こうした祝福へと導く忍耐と信仰の中で預言者の勧告に従おうと思ったのはいつのことですか。

生徒たちに時間を取って,大きな忍耐と信仰を持って主の預言者に従うためにできる事柄について,祈りの気持ちで深く考えてもらいます。最近の預言者の勧めや勧告に基づいて,どうしたらさらに十分に行動できるのかということを考えても良いでしょう。心に残った考えや印象を記録してもらいます。御霊から受ける促しに従って行動するよう生徒を励まします。

主の預言者は教会全体のために啓示を受け,教義を宣言する

生徒たちに,準備資料で学んだ,ハイラム・ページと彼の石の体験を思い出してもらいます。

  • ハイラム・ページが主張した教会の会員のための啓示によって,どんな問題が生じましたか。

ハイラム・ページは,教会のために啓示を受けると主張しただけでなく,彼の主張した啓示は,聖文で教えられている教義やジョセフ・スミスが以前に受けた啓示と矛盾していたことを,生徒たちに思い出してもらいます。ハイラム・ページの啓示を受け入れた人の中には,ホイットマーの家族やオリバー・カウドリも含まれました。

教義と聖約28:1-7を読み,オリバー・カウドリや教会の会員に対する主の教えを見つけてください。7節で言及されている「奥義」とは,「啓示によってのみ知ることのできる霊的な真理」であることを説明します(『聖句ガイド』「神の奥義」の項scriptures.ChurchofJesusChrist.org)。

  • これらの聖句から,教会全体のための啓示を受けることができる人物について,どんな真理を学ぶことができますか。(生徒は,次の原則を含む様々な真理を見つけるでしょう:教会を導くための鍵を持つ者のみが,教会全体のための啓示を受け,教義を確立することが認められている。)

  • この真理を理解することは,欺かれないためにどのように助けとなるでしょうか。

教会歴史を通じて主の選ばれた預言者によって教えられる教義のなかには,大いなる一貫性があることを説明します。ただし,教会の指導者が過去に述べた言葉の中に,現在教えられている教義と一致してないと思われる事柄を見つけた際,何をすべきか疑問を抱く会員もいるかもしれません。

  • 主の生ける預言者によって教えられたとおりに主の教義を理解するうえで,どのような原則が導きとなりますか。(生徒たちに,D・トッド・クリストファーソン長老とニール・アンダーセン長老による,準備資料のセクション 3に記載されている言葉を見直してもらいましょう。)

この話し合いの一環として,ラッセル・M・ネルソン長老による次の言葉を分かち合うとよいでしょう。

「皆さんは,生ける預言者の宣言をすべて理解できるわけではないかもしれません。しかし,預言者が預言者だということを知っていれば,謙遜に,信仰をもって主に近づき,何であろうと主の預言者が宣言したことについて証が持てるよう願い求めることができます。」(ラッセル・M・ネルソン「本物のミレニアル世代として立つ『リアホナ』2016年10月号,53)

生ける預言者の証と,忍耐と信仰の中で彼らに従うことの祝福を分かち合ってレッスンを終えます。

次回に向けて

次回のクラスでは,ラッセル・・ネルソン大管長が「今日地上における最も大いなるチャレンジ,最も大いなる大義,最も大いなる業」と表現したテーマに焦点を当てることを説明します(「シオンのつわもの」 〔青少年対象のワールドワイド・ディボーショナル,2018年1月3日〕『リアホナ』2018年9月号別冊,4-5,ChurchofJesusChrist.org,斜体は原文通り)。生徒たちに次回のレッスンに向けた準備資料を研究し,イスラエルの集合の大いなる大義と業に参加する目的と祝福について話し合う準備をしておいてもらいます。

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