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第4課 教師用資料:啓示の教義


「第4課 教師用資料:啓示の教義」『回復の礎 教師用資料』

「第4課 教師用資料」『回復の礎 教師用資料』

第4課 教師用資料

啓示の教義

主は,回復の初期に,ジョセフ・スミスらに啓示の教義についての重要な真理をお教えになりました。このレッスンは,生徒が啓示を受ける能力を高め,聖霊が語りかけておられるときにそれをより認識できるようになるよう,考案されています。

教えるための提案

主はジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに啓示の原則を明らかにされた

教え,学ぶことを向上させる

愛と敬意と目的意識のある学習環境を作る。教師や周りの生徒から自分が評価され,尊重されていることを感じると,生徒は学ぶ備えをしてクラスへやって来るようになります。生徒たちが互いに感じる受け入れられているという気持ちは,心を和らげ,恐れを軽減し,クラスにおいて経験と気持ちを分かち合いたいという意識を生み出します。

次の質問を提示します:現在,どんな状況,決定事項,疑問について,天の御父から導きや啓示を受けたいと思っていますか。

質問について考え,自分の考えを書き留めるよう,生徒に言います。十分な時間を与えた後,何人かの生徒たちに,あまりに個人的なことを除いて,書いたことを発表してもらいます。

生徒がこのレッスンと彼らの生活との関連性を理解できるよう,このレッスンの導入部に示されている,このレッスンの目的について説明してください。

次の画像を見せ,質問します。

The Gift and Power of God(「神の賜物と力」)by Joshua Dennis
  • オリバー・カウドリがジョセフ・スミスを助けてモルモン書を翻訳するようになるにはどのようないきさつがありましたか。(必要に応じて,生徒に,準備資料のセクション 1から学んだことを思い出すよう言います。)

  • 啓示がどのような影響を及ぼしたので,オリバーはジョセフを助けると決心したのでしょうか。

モルモン書の翻訳をしたいというオリバーの願望にこたえて,主は啓示を受けることについて教えられたことを生徒に思い出させます。1人の生徒に,教義と聖約8:1-3を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,翻訳をするのに必要な啓示を受けるために,オリバーが理解する必要があった真理を見つけるように言います。

教え,学ぶことを向上させる

原則と教義をはっきりと示す。原則と教義をはっきりと示すことで,生徒は真理を分かりやすく,また自分に関連させて見ることができます。可能なときは,学んでいる事柄から原則と教義を見つけ出し,分かち合うよう生徒に勧めます。原則を書くか提示する,または生徒に自分の聖典に真理を書き留めさせることは,生徒がより深く考え,それらをどのように適用するかについて啓示を受けるために役立ちます。

  • 啓示を求めることや受けることについて,これらの節から,わたしたちはどんな真理を学ぶことができますか。(生徒は次のような真理を含み,幾つか見いだすかもしれません:主は聖霊の力によってわたしたちの思いと心に語りかけられる

  • あなたの個人学習や経験によれば,主はどのような方法でわたしたちの思いや心に語りかけて来られますか。(生徒の答えをホワイトボードに書きます。必要に応じて,準備資料のセクション 1で学習した聖文と解説を生徒に確認してもらいます。

  • 主が思いと心の両方を通じてわたしたちに御心を伝えることを選ばれるのはなぜだと思いますか。(個人学習やクラスのための準備で学んだことや考えたことを思い出すよう生徒に言います。)

オリバーが翻訳を試みたとき,彼はそれを継続するために必要な啓示を受けるのに苦労したことを説明します。ジョセフとオリバーは,オリバーが苦しんだ理由を主に尋ねました。生徒に,教義と聖約9:7-9を黙読し,主がオリバーに啓示を受ける方法についてお教えになった規範を見つけます。

  • わたしたちが啓示を受け,認識するために役立つ規範があります。どのような規範を,主はオリバーに示されましたか。(啓示は多くの場合,心の中で疑問や問題を研究し,結論に達し,そしてわたしたちの結論が正しいかどうかを神に尋ねた後に得られます。)

大管長会のダリン・H・オークス管長は「胸が内から燃える」とは「平安や静寂といった思い」を意味すると言っていることを説明します(「御霊によって教え,学ぶ『リアホナ』1999年5月号,22)。

生徒に,準備資料の中の次の質問や勧めについての考えを発表してもらいます。

  • 啓示を求めることの一環として,わたしたちが心の中でその問題について色々と考えてみることを主が期待されるのはなぜだと思いますか。

  • 友人や家族は,啓示を求め,受けることについてどんなことを教えてくれましたか。啓示を求め,受けることについて,あなた自身の経験から学んだことはありますか。

注:次の活動は,学習内容とその実践方法について検討するのに十分な時間を生徒に与えることを目的としています。必要に応じてレッスンを調整し,生徒に深く考え,書き,読み,または祈るための十分な時間を提供します。

生徒たちに数分間与え,啓示について学んだこと,そしてクラスの初めに書き留めたこととどう関係するかについて,深く考え,書いてもらいます。または,生徒は,書き留めたことについて導きを得られるよう,祈っても構いません。ラッセル・M・ネルソン大管長による以下の言葉を提示し,生徒に黙読して,啓示を招くことができるさらなる方法を見つけてもらいます。

心配事や恐れ,弱さについて,イエス・キリストの御名によって祈ってください。そうです,心の切なる思いについて祈ってください。その後で耳を傾けてください。心に浮かんだ考えを書き留めてください。感じたことを記録し,それに従って,促しを受けたとおりに行動してください。来る日も来る日も,年月を重ねて,このプロセスを繰り返すときに,「啓示の原則が身についてくる」でしょう(『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』132)。…

個人の啓示を受ける皆さんの現在の能力をさらに伸ばすように,強くお勧めします。……

天を開くために何より強力な組み合わせは,清さを増すこと,完全に従順であること,熱心に求めること,モルモン書に記されたキリストの御言葉を日々味わうこと,そして神殿・家族歴史活動に一定の時間を割くことです。(ラッセル・M・ネルソン,「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示『リアホナ』2018年5月号,95)

福音の回復は,啓示を受けるための規範をもたらす

ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリが学んだ啓示の原則は,新たに直面した状況と彼らがした質問に応じて,徐々に明らかにされたことを指摘します。これは,幾つかの啓示で主がお教えになった重要な真理を示しています。

3人の生徒に,教義と聖約42:6150:2498:12を順番に声に出して読んでもらいます。ほかの生徒には,これらの箇所が,主がどのようにその真理と御心をわたしたちに明らかにされるかについて,何を教えているかを見つけてもらいます。

  • 主から啓示を受けることについてこれらの聖句が教えている真理を,あなたはどのように要約しますか。(生徒の言葉を使い,ホワイトボードに次のような真理を貼るまたは書きます:主は「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて」,わたしたちに真理を明らかにされる。

準備資料のセクション 3で,十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老から,啓示を受けるパターンについて学んだことを生徒に思い出してもらいます。生徒たちに,彼の教えの中から印象に残ったことを発表してもらいます。また,啓示に関する彼の比喩が,ホワイトボード上に提示された真理をよりよく理解するのにどのように役立つか生徒に尋ねてみてもよいでしょう。

  • この真理を理解することは,主から答えや導きを受けていないように感じている人に対し,どのように役立つでしょうか。

  • あなたには,時間をかけて徐々に答えや導きを得た経験がありますか。どのようなものですか。

レッスンで学んだ啓示に関する真理について自分が証をする,または証をしたい生徒がいれば証をしてもらって,レッスンを締めくくります。

次回に向けて

生徒たちに,回復の最大の奇跡は何だと思うか尋ねてください。生徒に,モルモン書の出現についての次のレッスンの準備資料を研究し,モルモン書の保存,翻訳,出版に関連する奇跡について考えてくるように勧めます。