「第23課 クラス準備資料:ジョセフ・スミス―預言者としての使命,殉教」回復の礎 教師用資料
「第23課 クラス準備資料」回復の礎 教師用資料
第23課 クラス準備資料
ジョセフ・スミス―預言者としての使命,殉教
聖文に登場する,主の御心を行うために自らの命を犠牲にすることをいとわなかった人たちについて考えてみましょう。そのような犠牲から,その人の証と信念について,何が分かるでしょうか。預言者ジョセフ・スミスの使命と殉教について学びながら,ジョセフが貢献してくれたことや残してくれたことがあなたの人生にどのような影響を与えてきたかを考えてください。
セクション 1
どのような出来事が起こった結果として,預言者ジョセフ・スミスはカーセージの監獄に投獄されるに至ったのか
「ジョセフとハイラムは亡くなりました。〔ジョン・〕テーラーは負傷しました。……わたしは元気です。」この言葉は,1844年6月27日の夜にカーセージの監獄でジョセフ・スミスとハイラム・スミスが無残に殺害された数時間後に,ウィラード・リチャーズがエマ・スミスとノーブーの聖徒たちにあてて送ったメッセージの一部です(ウィラード・リチャーズの書簡,カーセージの監獄,1844年6月27日,教会歴史図書館,ソルトレーク・シティー)。この言葉を読んだときのエマと聖徒たちの思いや気持ちを想像してみましょう。
聖徒たちの政治的影響力と経済的影響力が強まり,近隣の集落は脅威を感じていました。1844年の夏までに,ジョセフ・スミスと教会に対する反感は非常に強くなっていました。教会を去った者たちは,預言者に反対する世論をあおろうとしました。イリノイの住民の中には,聖徒を州から強制追放することについて話し合う者や,預言者の殺害をたくらむ者がいました。
1844年6月10日,ノーブー市長であるジョセフ・スミスとノーブー市評議会は,Nauvoo Expositor(ノーブー・エクスポジター)の発行停止と,その印刷に使用された印刷機の破壊を命じた。Nauvoo Expositor(ノーブー・エクスポジター)とは,預言者やほかの聖徒たちを中傷し,ノーブー憲章の無効を訴える,反モルモンの新聞だった。市会議員たちはこの出版物が暴徒の活動につながるのを恐れた。しかし市長と市議会が取った措置に対して,イリノイ州当局は,何の根拠もなく,騒乱罪の容疑で預言者と兄のハイラム,およびそのほかのノーブー市会議員を告発した。イリノイ州知事のトーマス・フォードは,彼らに郡庁所在地であるイリノイ州カーセージで裁判を受けるように命じ,また彼らの保護を約束した。ジョセフは,もしカーセージに赴いたら,脅しをかけてきている暴徒たちに よって自分の命が大きな危機にさらされることを知っていた。 ……
……6月24日,ジョセフ・スミスとハイラム・スミスは別れを告げると,ほかのノーブー市会議員たちとともに馬でカーセージに向か……〔っ〕た。(『歴代大管長の教え―ジョセフ・スミス』529-530参照)
次の活動のどちらかまたは両方を行ってください。
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ビデオ「ジョセフ・スミスの教導の業―血によって証を結び固めた」(1:14)を視聴する。
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セクション 1の残りを学習する。
預言者は,一行とともにカーセージへ旅をしているとき,自身の殉教について預言しました。
ジョセフとハイラムは,「翌日,カーセージにある郡当局に任意出頭した。兄弟たちは当初の容疑に関して保釈金を払って保釈されたが,その後,イリノイ州に対する反逆罪の容疑で不当に逮捕され,審理を待つためにカーセージの監獄に勾留された。当時十二使徒の中で伝道に赴いていなかったジョン・テーラー長老とウィラード・リチャーズ長老が,志願して二人に加わった。 (『歴代大管長の教え―ジョセフ・スミス』530)
セクション 2
カーセージの監獄では何が起こったか
次の活動を行ってください。
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『聖徒たち―末日におけるイエス・キリスト教会の物語』から以下の話を読む。
その日の午後,カーセージの監獄では時がゆっくりと流れていました。夏の暑さのために,預言者たちは上着を脱ぎ,風を入れるために窓を開けました。外ではカーセージ連隊の8人の男たちが監獄を警備し,残りの民兵は近くで陣を張っていました。扉のすぐ向こう側では,別の看守が座っています。
スティーブン・マーカムとダン・ジョーンズたちは,ジョセフの使いで出かけていました。前の晩からとどまっていた者たちの中では,ウィラード・リチャーズとジョン・テーラーだけが,ジョセフとハイラムと残っていました。その日の早く,訪問者たちは拘留者らに二丁の拳銃をひそかに手渡します。襲撃に備えての,6連発拳銃と単発銃です。スティーブンも,「矯正の鞭」と呼んだ頑丈な杖を置いて行きました。
気分を落ち着かせ,時間をやり過ごすため,ジョンは近ごろ聖徒たちの間で人気のある……イギリスの賛美歌を歌いました。……
(ジョン・テーラーが賛美歌を2回歌った直後,)扉近くでかすかな物音がしたかと思うと,3,4発の銃声が鳴り響きました。ウィラードが開いた窓から外を見ると,下では泥や火薬で顔を黒くした大勢の男たちが,監獄に殺到しています。ジョセフは拳銃を一丁掴み,一方ハイラムはもう一丁の拳銃を手に取りました。……暴徒たちが階段を駆け上り,押し入ろうとしたため,4人は全員で扉を押さえつけました。
暴徒たちが扉に向けて発砲し,発砲音が吹き抜けの階段に響き渡りました。弾丸が木の扉を突き破ると,……ハイラムの顔を直撃し,彼は扉からよろめきました。もう一発の弾が腰に命中すると,……
「ハイラム兄さん!」ジョセフが叫びます。6連発銃を握り締め,預言者は扉を数センチ開けて発砲しました。さらなるマスケット弾が部屋に飛んで来ると,ジョセフは暴徒らに向けて手あたり次第発砲し,ジョンは戸口から迫り来る銃身や銃剣を杖を使ってたたき落します。
ジョセフの拳銃が2,3度不発に終わると,ジョンは窓に駆け寄り,深い窓台によじ登ろうとしました。部屋を縦断したマスケット弾が足に当たり,ジョンはバランスを失います。ジョンは身体の感覚を失って窓台に激しくぶつかり,その懐中時計は5時16分を指して動きを止めました。
「撃たれた!」とジョンは叫びます。
暴徒らが繰り返し発砲する中,ジョンは床を這ってベッドの下にもぐりこみました。その間,銃弾がジョンの腰を引き裂き,肉を吹き飛ばしました。さらに二発の弾が,手首とひざ上の骨に命中します。
部屋の向こう側では,ウィラードが目の前のマスケット銃身と銃剣をたたき落としながら,ジョセフとともに全力で扉を押さえつけていました。突然,ジョセフは拳銃を床に落とし,窓に向かって飛び出します。ジョセフが窓台をまたごうとすると,二発の弾が背中を打ち抜きました。もう一発が窓を突き抜け,預言者の心臓の下を貫通します。
「おお,わたしの神,主よ」と叫ぶと,預言者の身体は前方によろめき,窓の外に頭から落ちました。
鉛の弾が飛び交う中,ウィラードは部屋を横切って窓に駆け寄り,頭を外に突き出しました。下を見ると,血にまみれたジョセフの体に暴徒たちが群がっています。
主の預言者,聖見者,ジョセフ・スミスは死んだのです。(『聖徒たち―末日におけるイエス・キリスト教会の物語』第1巻「真理の旗」1815-1846年,518-523参照。教義と聖約135:1-2も参照)
セクション 3
これまで自分は,ジョセフ・スミスの預言者としての使命からどのような祝福を受けてきたか
十二使徒定員会の監修のもと,目撃者であるジョン・テーラー長老とウィラード・リチャーズ長老の話に基づいて,殉教について発表する文書が作成されました。この発表は,現在,教義と聖約135章として記録されています。