教義の研究
教会の回復
概要
地上におられたとき,イエス・キリストは御自分に従う人々の中で御自身の教会を確立されました。ところがイエスが十字架にかけられ,その使徒たちも世を去ると,背教が広まり,完全な福音はこの世から取り去られてしまいます。預言者ジョセフ・スミスを通して,天の御父と御子イエス・キリストは完全な福音を回復されました。イエス・キリストの真の教会が,再び地上にもたらされました。回復のおかげで,救いに必要な教えと儀式をあらゆる人が受けられるようになったのです。
以下の概説は,福音の回復,また「全地の面に唯一まことの生ける教会」と主が宣言された末日聖徒イエス・キリスト教会の確立に関する(教義と聖約1:30),幾つかの重大な出来事を要約したものです。
1820年早春—イエス・キリストの真の教会を探し求める14歳の少年ジョセフ・スミスは,ニューヨーク州パルマイラにある自宅近くの森の中で祈った。ジョセフの謙遜な祈りにこたえて,天の御父とイエス・キリストが御姿を現し,その当時地上にあったいずれの教会にも加わらないようにと命じられた(ジョセフ・スミス—歴史1:11-19参照)。教会ではこの経験を,ジョセフ・スミスの最初の示現と呼んでいる。
1823年9月21-22日—ジョセフ・スミスは,モロナイという名の天使の訪れを受ける。モロナイは来るべき事柄について預言し,金版に刻まれたモルモン書という記録についてジョセフに語った。この天使は,クモラの丘近くに埋められていた金版を見ることをジョセフに許した(ジョセフ・スミス—歴史1:27-53参照)。
1827年9月22日—このときまでの4年間,毎年9月22日にモロナイと会って話をしてきたジョセフ・スミスは,クモラの丘でモロナイから金版を受け取った(ジョセフ・スミス—歴史1:53,59参照)。
1829年5月15日—金版の翻訳に取り組む中,罪の赦しのためのバプテスマについて読んだジョセフ・スミスおよび筆記者のオリバー・カウドリは,人里離れた場所に入って行き,この件について主に尋ねた。ペンシルベニア州ハーモニー近くを流れるサスケハナ河畔で,二人は祈りの答えを受ける。バプテスマのヨハネが復活体を身にまとい,「天からの使者〔として〕光の雲を」降って彼らに姿を現した。バプテスマのヨハネは彼らにアロン神権を授けた。その後,ジョセフとオリバーはバプテスマのヨハネの指示に従い,互いにバプテスマを施し,アロン神権に聖任した(ジョセフ・スミス—歴史1:68-72。教義と聖約13章も参照)。
1829年5月—古代の使徒ペテロ,ヤコブ,ヨハネがジョセフ・スミスとオリバー・カウドリにメルキゼデク神権を授けた(教義と聖約128:20参照)。
1829年6月—「神の賜物と力によって」導かれ(教義と聖約135:3),預言者ジョセフ・スミスはモルモン書の翻訳を完了した。
1830年3月26日—ニューヨーク州パルマイラにて,モルモン書の初版が入手可能となる。
1830年4月6日—ニューヨーク州フェイエット郡区にて,教会が組織される。このときの会員は6人であった。
1836年3月27日—この神権時代に建設された最初の神殿,カートランド神殿が奉献される。預言者ジョセフ・スミスがささげた奉献の祈りは,啓示によって与えられたものであった(教義と聖約109章参照)。
1836年4月3日—救い主,カートランド神殿においてジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに御姿を現される。モーセ,エライアス,エリヤも現れ,ジョセフとオリバーに神権の鍵を委ねた。エリヤは家族が永遠に結び固められることを可能にする結び固めの力の鍵を携えて来た(教義と聖約110章参照)。
そのほかの情報については,「イエス・キリストの完全な福音の回復—200周年の世界への宣言」をお読みください。
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聖文研究のリソース
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『聖句ガイド』「福音の回復」の項
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一般的なリソース
「神権の回復」『イエス・キリストの福音の回復』
教会機関誌
フェイス・スザリン・ブラックハースト「何が,なぜ,どのように?—回復についての詳細」『リアホナ』2018年4月号
学習用手引き
歴代大管長の教え
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