「第2課 教師用資料:主の預言者に従う」『モルモン書の教えと教義 教師用資料』
「第2課 教師用資料」『モルモン書の教えと教義 教師用資料』
第2課 教師用資料
主の預言者に従う
主の預言者は神の言葉を明らかにして伝えるその教えに聞き従うとき,わたしたちは神の言葉の力を生活の中で感じることができるようになります。本課を学んだ後,生徒たちは,主の預言者の言葉を信じ,預言者がその召しを通して伝えているメッセージに従うと,どんな祝福があるかを説明できるようになるはずです。また生徒たちには,どの程度,現在の預言者の勧告に聞き従う努力をしているかという自己評価もしてもらいます。
教えるための提案
主はエルサレムの民に預言するためにリーハイを遣わされる
自分の伝えようとしているメッセージやアイデアに対して否定的な反応が返ってきたときのことを思い出すよう,レッスンの冒頭で生徒に言います。
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会員や宣教師,預言者はなぜ,あまり多くの人に受け入れられていないメッセージを伝えるのでしょうか。
教えを説くリーハイの絵を見せます。1ニーファイ1章に記録され,モルモン書の初めに出てくる状況を,一人の生徒に説明してもらいます。(最初の二つの課をまとめて教えている場合は,本課の準備資料を勉強しておく機会が生徒たちにはなかったかもしれません。一人の生徒に1ニーファイ1:4を読んでもらうとよいでしょう。)
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モルモン書の冒頭を読むと,主と主の預言者についてどんなことが分かりますか。(準備資料のセクション1にあるヘンリー・B・アイリング管長の言葉を生徒と一緒に読むか見直すといいかもしれません。)
示現の中で主がリーハイに1冊の書物を渡したことを説明します。リーハイはそれを読んで,エルサレムが滅ぼされることを知りました(1ニーファイ1:12-13参照)。
1ニーファイ1:14を一緒に読み,示現を受けてリーハイがどのような行動を取ったか調べます。
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主にどのような特質があることをリーハイは知りましたか。主の憐れみについてのこの知識は,エルサレムの民に預言することをリーハイが決意するのにどんな影響を与えたと思いますか。
生徒たちに,1ニーファイ1:18-19を読んで,リーハイの経験から預言者についてどんなことが学べるか調べてもらいます。以下のような真理を見つけられるよう助けてください。預言者は主の言葉と御心を宣言する。預言者はイエス・キリストと,キリストがなさった贖いについて教え,証する。
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生ける預言者や使徒が最近語った中で,主の言葉と御心を宣言するメッセージには,どんなものがありましたか。
準備資料のセクション1にあるD・トッド・クリストファーソン長老とウリセス・ソアレス長老の言葉を生徒たちに復習してもらい,心に残った点を発表してもらいます。
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この使徒たちの言葉を読んで,現在の生ける預言者について抱いている気持ちはどう変わりましたか。その言葉を読んで,イエス・キリストについて抱いている気持ちはどう変わりましたか。
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預言者が最近語った中で,どのメッセージが,御自分の子供たちへの神の愛を理解する助けになりましたか。(生徒たちは,クラス用準備資料のセクション1を勉強したときに,類似する質問について考えています。)
ニーファイ,預言者が神の言葉を語ることを確信する
今の時代の人々にとって受け入れ難い預言者の教えにはどんなものがあるか,生徒たちに考えてもらいます。(注:ここで意図しているのは主の預言者を批判することではなく,自分や知っている人にとって理解しがたく,受け入れ難い預言者のメッセージにどうしたら従うことができるかを話し合うことです。必要に応じて,そのことを指摘します。)
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預言者の宣言することが時に受け入れ難いのは,なぜでしょうか。
次の質問を見せるか,尋ねます。預言者の教えていることが受け入れ難いと感じる場合は,どうしたらよいでしょうか。 この質問について生徒が話し合う際には,以下の資料を存分に活用して,自分たちや知っている人たちがこの問題で困っている場合にどうしたらよいのか,考えてください。
家を離れて荒れ野に旅立つよう主が望まれているとリーハイが言ったときに,リーハイの家族はどう感じたか生徒たちに想像してもらいます。
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家を離れると聞いて,レーマンとレムエルはどんな行動を取りましたか。ニーファイはどのような行動を取ったでしょうか。(1ニーファイ2:11-13,16-17を読んでもらいます。ニーファイも心を和らげてもらう必要があったことを,指摘してもよいでしょう〔1ニーファイ2:16参照〕。)
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モルモン書に出てくる民は,預言者とそのメッセージに対してどんな態度を取ったでしょうか。(クラス用準備資料のセクション3を勉強したときに学んだことを復習する時間を生徒たちに与えるといいかもしれません。)その行動を取った結果どうなったでしょうか。今の時代にこのように様々な態度を取る例を,見たことがありますか。それはどんな場合でしたか。
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父の言葉に対して取ったニーファイの行動から,どんなことが学べますか。主の預言者の言葉が正しいかどうかを知ることができるように,主はどんなことをしてくださるでしょうか。(生徒たちはこのような原則を見つけるでしょう。謙遜になって主に頼るならば,主はわたしたちの心を和らげて,預言者の言葉が正しいと信じられるように助けてくださる。)
ラッセル・M・ネルソン大管長の次の言葉を読んでください。
何が正しく,何が正しくないかは,御霊のささやきを識別できるようになると,自分で知ることができるようになります。…
愛する姉妹の皆さん,わたしが皆さんに話したことが真実で主の言葉であることを教える御霊の確信を,どうか,熱心に求めてください。わたしたちは天からの知識を求め,それを得ることができると,主は宣言しておられます〔教義と聖約42:61参照〕。…
わたしたちがほんとうに主の使徒であり,預言者であるのか,天の御父に尋ねてください。(“The Love and Laws of God” [address given at a Brigham Young University devotional, Sept. 17, 2019], 4–5, speeches.byu.edu)
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預言者の神聖な召しと言葉が真実であることを,あなたはどんな経験から自分で知りましたか。
「預言者の教えることが受け入れ難いと思える場合にどうしたらよいか」という疑問について話し合った後,最後に生徒たちに時間を与え,自分や同じ疑問を持つ人のためになるどのようなことを感じ,学んだか,よく考えて書き留めてもらうといいかもしれません。
預言者の教えていることが受け入れ難い場合に今後はどんな行動を取るつもりか,何人かの生徒に話してもらってもいいでしょう。
次回に向けて
リーハイの命の木の示現を見せて,次のクラスの準備資料を勉強する際に,神の言葉の持つ力についてこの示現からどんなことが学べるか,よく考えるよう生徒たちに勧めるとよいでしょう。