「第17課 教師用資料:主の教会への所属」『モルモン書の教えと教義 教師用資料』(2021年版)
「第17課 教師用資料」『モルモン書の教えと教義 教師用資料』
第17課 教師用資料
主の教会への所属
イエス・キリストは,パレスチナの信者たちの間でもそうされたように,ニーファイ人とレーマン人の間に教会を組織されました。イエスは十二弟子を召し,教会を導くために必要な神権の権能を彼らに授けられました。生徒はこのレッスンを通して,聖餐という儀式に焦点を当て,それをさらに意義のある,キリストを中心とした体験とするために何ができるかを見つける機会を得ます。生徒たちはまた,自分が所属するワードや支部で,人々が受け入れられ,フェローシップの精神を感じられるようにするには,自分にどんなことができるかも分かるようになります。
教えるための提案
イエス・キリストは聖餐を定められ,度々集会を開いて,礼拝に加わることをだれにも禁じないようにと民に命じられました。
次の絵を見せ,イエス・キリストはニーファイ人とレーマン人の間で行われた御業の一部として,神権の権能を十二弟子に授け,御自分の教会を組織されたことを生徒に思い出してもらいます(3ニーファイ11:18-22;12:1;18:5,37;26:17-21)。
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古代においても,わたしたちの時代においても,主が教会を設立することに高い優先順位を置かれたことは,なぜ重要なのだと思いますか。(生徒たちに準備資料のセクション1にあるD・トッド・クリストファーソン長老の言葉を読み直してもってもいいでしょう。)
教会について学べる側面は数多くありますが,本課では二つの面に焦点を当てることを指摘してください。以下の質問を見せ,もっとよく考えを深めてみたいと思う質問を選ぶように,生徒に言ってください。
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教会での体験において聖餐をもっと有意義なものとするには,自分に何ができるでしょうか。
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すべての人が教会で歓迎され,その一員であることを感じ取れるような雰囲気を作り出せるようにするには,自分にどんな助けができるでしょうか。
同じ質問を選んだ人同士で,小グループ(一グループ3,4人程度)になるように言ってください。選んだ質問に関連する配付資料を,それぞれのグループに渡してください。(どちらの配付資料も,このレッスンの最後にあります。)配付資料の質問やリソースを活用して,意義深い話し合いができるように,生徒たちに勧めてください。話し合いが進む間,あなたは教室の中を歩き回り,必要に応じて指導や助けを与えるとよいでしょう。
自分たちのテーマを話し合うための十分な時間を取ったら,民に向けられた救い主の教えから学んだ原則を幾つか全体で発表してもらいます。一つのテーマに何分かかけたら今度は次のテーマを話し合う,といった方法で進めるといいでしょう。
生徒は次のような原則を見い出すでしょう。
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聖餐を受けるとき,わたしたちはイエス・キリストを常に覚え,進んでその戒めに従うことを御父に証明する。
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聖餐にあずかり,イエス・キリストを常に覚えるように努めるならば,絶えず聖霊とともにいることができる。
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主は神のすべての子供たちを招いて受け入れ,彼らが主のもとに来れるように助けることを命じられた。
原則を発表するときに,生徒にホワイトボードに書き出してもらうこともできます。これらの原則ついて何らかの考えや質問があれば,分かち合うように生徒たちに言うとよいでしょう。
以下の質問を提示して,どちらかまたは両方について深く考えるように生徒を促してください。心に残った考えや印象を記録するように生徒に言うとよいでしょう。
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聖餐を取って,それをより意義深いキリストを中心とした経験にすることができるように自分を備えるには,何ができるでしょうか。
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人々がイエス・キリストの教会で歓迎されていると感じ,その一員であると感じられるように助けるには,何かできるでしょうか。
次回に向けて
福音を実践するときに障害となり得るようなこの世の状況で,自分の周りにどのようなものがあるか考えてくるように生徒に伝えてください。次回のための準備資料を学んで,邪悪な環境の中でも正しく生きようと努めたモルモン書の中の人々の模範から,何が学べるか探すよう生徒に勧めてください。