「第13課 教師用資料:末日におけるイスラエルの集合」『モルモン書の教えと教義 教師用手引き』(2021年版)
「第13課 教師用資料」『モルモン書の教えと教義 教師用手引き』
第13課 教師用資料
末日におけるイスラエルの集合
この単元でわたしたちはモルモン書の中の特徴的な教えである,イスラエルの散乱と集合について話し合います。主は,イスラエルの人々が主の聖約を拒んだために昔のイスラエルを散らされましたが,彼らが末日に集められることを約束されました。生徒たちは,本課で,イスラエルの家に属することの祝福と責任について,説明する機会を与えられます。さらにだれかに対し,「それが幕のどちら側であろうと,神と……聖約を交わ〔す〕……ことに向かって進むの」を助けるにはどうしたらよいかを考えてもらいます。(ラッセル・M・ネルソンとウェンディ・W・ネルソン「シオンのつわもの」〔ワールドワイド・ユース・ディボーショナル,2018年6月3日〕『リアホナ』2018年9月号別冊,8,ChurchofJesusChrist.org)
教えるための提案
リーハイとニーファイはイスラエルの散乱と集合について教えた
次の筋書きを紹介してください。
ベッキーの質問にどのように答えるか,生徒に二人一組で話し合うように言います。(必要に応じて,準備資料のセクション1を見直すよう,生徒に勧めてください。)答えを出し合った後,2,3人の生徒に,話し合いの中でイスラエルの家について学び,感じたことを発表してもらってください。
掲載されている絵を見せてもいいでしょう。準備資料のセクション2(特に1ニーファイ10:12-14と1ニーファイ15:12-15)を見直すように生徒たちに勧めてください。その後で,リーハイとニーファイがどのようにオリーブの木を使ってイスラエルの散乱と集合について話したか,簡単に説明するように言ってください。
ホワイトボードに次の穴埋め文章を書いてください:イスラエルの家に集められるのは,人が_____するときである。
生徒たちが述べた考えや,書き出した答えには,次のような真理が盛り込まれているでしょう。イスラエルの家に集められるのは,人が完全な福音を受け入れ,イエス・キリストがわたしたちの主であり贖い主であると知るようになり,福音の聖約を交わし守るときである。生徒たちがイスラエルの集合について理解を深められるように,以下の質問を幾つかするとよいでしょう。
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イスラエルの集合は,生者と死者それぞれに,どのように関わっているでしょうか。
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ネルソン大管長がイスラエルの集合を「今日地上で行われていることの中で最も重要な事柄」と述べているのは,なぜだと思いますか(「シオンのつわもの」4)。(導入,および準備資料のセクション1とセクション2から,ネルソン大管長の言葉を見直してもよいでしょう。)
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イスラエルの集合に加わるなら,わたしたちはどのような点でイエス・キリストの生涯と犠牲を尊んでいることになるでしょう。
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イスラエルの集合によって,あなたの生活はどのような影響を受け,あなたの家族の生活はどのように祝福されましたか。
生徒に自分が感じていることや,預言者が個人的に次のような質問をしたらどのように答えるか,深く考えるように勧めてください。「今日地上における最も大いなるチャレンジ,最も大いなる大義,最も大いなる業において,大きな役割を果たしたいと思いませんか。」(「シオンのつわもの」4)
イスラエル集合の業を助けるために,イエス・キリストは僕を召される
イスラエルの集合と散乱について教えるために,ヤコブはゼノスのオリーブの木の比喩をどのように使ったか,簡単に復習してください。(準備資料のセクション 3参照)比喩の途中で,果樹園の主人はオリーブの木(主の民の象徴)が良い実を結ばなくなったために悲しんだことを指摘してください。生徒たちにモルモン書ヤコブ5:47,51を読んでもらい,イスラエルの家に対する主の気持ちを見つけてもらいます。
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これらの聖句はイエス・キリストの人格について,どのようなことを教えていますか。
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あなたに対する主の深い関心を知ると,あなたは主に対してどのような気持ちになりますか。
モルモン書ヤコブ5:61-62,70-72を読むよう生徒に言って,イスラエルを集める主の業を助けるうえで,わたしたちが果たす役割を見つけてもらいます。(次の原則を見いだせるよう生徒を助けます。主とともに熱心にイスラエルの集合を助けるなら,喜びをもって祝福される。)
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各人がイスラエル集合の業において主を補佐することが,なぜ大切なのでしょうか。
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わたしたちはイスラエルを集めるために何ができるだろうか。(少しの時間を使ってアイデアを出し合い,イスラエルの集合の業にこれまでどのようにして加わってきたか生徒同士で話し合うとよいでしょう)準備資料のセクション3にあるネルソン大管長の言葉を,もう一度見直してもらってもよいでしょう。
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幕のいずれかの側にいる人であろうとイスラエルの家に集合できるように助けたとき,どのような気持ちがしたでしょうか。
レッスンの最後に以下の言葉を紹介するか,その言葉が語られたネルソン大管長のビデオクリップ(タイムコード32:19から33:37),「シオンのつわもの」見せるとよいでしょう。
それぞれの預言者が,わたしたちの時代,すなわちイスラエルが集合し,世界が救い主の再臨に向けて備える時代について話してきたのです。そのことについて考えてみてください!これまで地球上に暮らしてきたすべての民の中で,わたしたちがこの最後の偉大な集合の業に参加するのです。何とすばらしいことでしょう!(「シオンのつわもの」5)
このレッスンの予習をしたとき,幕のいずれの側かにかかわらず,神と聖約を交わすことに向かって進むのを自分が助けようと思う人見つけるように勧められたことを,生徒に思い出してもらってください(準備資料のセクション2と3参照)。時間をとって,生徒が自分の感じたことについて考え,書き留めて,行動計画を仕上げてもらいます。適切だと思えば,数人の生徒に,行うように霊感されたと思う事柄を発表してもらいます。
次回に向けて
イスラエルの集合を助けるために,わたしたちは神の御手に使われてすべての人に神の福音を宣べ伝えるよう招かれていることを,説明してください。次回のクラスの準備資料で予習を行う際,福音を分かち合うために神の御手に効果的に使われる者となるには,何ができるか考えるよう勧めてください。