家庭学習クラスのレッスン
ルカ18章-ヨハネ1章(単元12)
はじめに
このレッスンは,イエス・キリストについて教えられる聖霊を招く方法を生徒たちが理解するために役立ちます。さらに,イエス・キリストが骨肉の体を持って復活された御方であることも学びます。
教えるための提案
ルカ24:13-32
よみがえられた主,エマオへの道中に二人の弟子たちにお話しになる
生徒たちに,福音のある概念が真実かどうか知るために悩んだことがあるかどうかを深く考えてもらいます。
ルカ24:13では,一団の女性が空になったイエスの墓を見つけた日と同じ日に,二人の弟子たちがエルサレムを後にしたことを学ぶと説明します。彼らは,「エマオという村へ」約6-7.5マイル(約10-12キロ)旅しました。エマオへの道中での彼らの経験を研究することは,イエス・キリストとキリストの福音に対する証を強める方法をわたしたちが知る助けとなります。
一人の生徒に,ルカ24:14-17を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,二人の弟子たちが歩いていたときに一緒になったのが誰かを見つけてもらいます。
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エマオへの道中で弟子たちと一緒になったのは誰でしたか。
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弟子たちがイエスであることを認識できなかったのはなぜですか。(ルカ24:16で使われている「さえぎられた」という言葉は,制限された,または覆われたことを意味すると説明します。)
数人の生徒に,ルカ24:17-33を順番に声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,一緒に歩いている方がどなたであるか認識しないでイエスと歩いたときに,弟子たちがイエスから学んだ事柄を見つけてもらいます。
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イエスは弟子たちに何をお教えになりましたか。
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イエスは,御自身について教えるためにどのような手段をお使いになりましたか。(聖文を使った。)
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32節にある「お互いの心が内に燃えた」とはどういう意味ですか。(聖文にあるイエスについての教えが真実であると聖霊が証した。)
イエスは御自分が誰であるかを明らかにする代わりに聖文を使って教えられたことから,弟子たちが何を学んだかについて,生徒たちに深く考えてもらいます。何人かの生徒に,それぞれの考えを分かち合ってもらうとよいでしょう。
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これらの節は,わたしたち自身の聖文研究についてどのような原則を教えていますか。(生徒に答えてもらった後,次の原則をホワイトボードに書きます。聖文を研究するとき,わたしたちはイエス・キリストについて教えられる聖霊を招き入れる。)
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心の中が燃える以外で,聖霊がイエス・キリストについて証するときに経験することをどのように説明しますか。
生徒たちにとって聖霊がイエス・キリストについて教えてくださっていると感じる助けとなった聖文を,生徒たちに見つけてもらいます。生徒たちに,それぞれの聖文と,彼らが感じた影響を分かち合ってもらいます。教師は自分自身の助けとなった聖文を分かち合ってもよいでしょう。
セミナリーの単位取得のために新約聖書を読むことも大切ですが,それよりも,それぞれの救い主に対する証を強めるために聖霊を招くような方法で聖文を研究することのほうがさらに大切であることを生徒たちに思い起こしてもらいます。
可能な場合は,十二使徒のD・トッド・クリストファーソン長老の次の言葉が書かれたしおりのコピーを配る,または,生徒たちに,しおりとして使える白紙の紙や厚紙にその言葉を書いてもらいます。(このレッスンのオンラインバージョンには,複数のしおりが記載された印刷可能なPDF文書があります。)
一人の生徒に,クリストファーソン長老の言葉を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,それぞれの個人の聖文研究を改善する方法を見つけてもらいます。
イエス・キリストへの信仰と知識を増すために聖霊を招く方法で聖文を研究する目標を立てるよう生徒たちに勧めます。聖文研究中の覚え書きとして使えるように,しおりの裏にその目標を書くよう提案するとよいでしょう。
ルカ24:36-39
イエスは弟子たちに御姿を現され,復活された体をお見せになる
エマオへの道のりでイエスとともにいた二人の弟子たちは,すぐさまエルサレムに戻り,使徒とその他の弟子たちに彼らの経験を語ったことを説明します(ルカ24:33-35参照)。
生徒たちに,声を合わせてルカ24:36-39のマスター聖句を読んでもらい,二人の弟子たちが他の弟子たちにその経験を報告していたときに何が起こったかを見つけてもらいます。
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二人の弟子たちがその経験を報告していたときに何が起こりましたか。
「傷跡をお見せになるイエス」(『福音の視覚資料集』60番。LDS.orgも参照)の絵を見せます。
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イエスは,御自分が単なる霊ではなく,肉体をお持ちであることを弟子たちが理解する助けとして,弟子たちに何をするよう勧められましたか。
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これらの節から,どのような教義を学べるでしょうか。(生徒はさまざまな教義を挙げるかもしれませんが,イエス・キリストが骨肉の体をお持ちの復活された御方であることを強調するようにしてください。ホワイトボードにこの教義を書きます。教義と聖約130:22も参照してください。)
数人の生徒に,救い主の復活についての証を分かち合ってもらう,もしくは自分にとってこの教義が大切である理由を説明してもらいます。または,単元12—第3日のレッスンの課題3でそれぞれの聖典学習帳に書いた事柄を分かち合ってもらいます。イエス・キリストの復活の真実性について証を述べてレッスンを締めくくります。
次の単元(ヨハネ2-6章)
ヨハネ2-6章を研究するときには,次の質問の答えを学ぶと生徒たちに説明します。イエスが公に行われた最初の奇跡が何でしたか。これがどのようにイエスの母親の助けとなりましたか。イエスが神殿を清められたのはなぜですか。イエスがメシヤであることを最初に宣言された相手は誰でしたか。イエスが女性に明かされた,イエスのみが知り得る彼女の人生についての事柄とは何でしたか。救い主が御自身を生ける水,命のパンと表現されたのはなぜでしたか。生徒たちは,イエス・キリストが尊厳と力を持って仕えられたことについても学びます。