マッコンキー長老は,1-2節はエノクの時代を表し,馬の乗り手はエノクであると示唆しました(Doctrinal New Testament Commentary,全3巻〔1966-1973年〕,第3巻,476-478参照)。
第二の封印
(紀元前約3000年から2000年)
赤い馬=流血
つるぎ=戦争と破壊
マッコンキー長老は,3-4節は邪悪が地上にはびこったノアの時代を表していると示唆しました。赤い馬の乗り手は悪魔自身あるいは,おそらく「多くの殺人的戦士を代表する者」かもしれません(Doctrinal New Testament Commentary,第3巻,478-479)。
第三の封印
(紀元前約2000年から1000年)
黒い馬=飢饉
はかり=食物の高値
マッコンキー長老は,5-6節は,多くの人々が餓死したアブラハムの時代を表していると示唆しました(Doctrinal New Testament Commentary,第3巻,479-480参照)。一日の全収入を使っても,生きるためにやっと十分な量の食物しか購入できないというのは,厳しい飢饉による価格高値を示しています。
第四の封印
(約1000年からキリスト生誕まで)
青白い馬=死
死と黄泉=邪悪な者の滅びと霊的な獄への収容(イザヤ5:14参照)
マッコンキー長老は,7-8節は,「戦争や裏切りにより繰り返し〔イスラエル〕を苦しめ侵略した偉大な王国や国々」の時代を指していると示唆しました(Doctrinal New Testament Commentary,第3巻,481)。これらの国には,バビロニア,ペルシャ,エジプト,ギリシャ,ローマが含まれました。
第五の封印
(キリストの生誕から紀元約1000年まで)
祭壇=犠牲
霊魂=信仰のために殺された殉教者やキリスト教徒
マッコンキー長老は,9-11節は,殉教者として命を落とした最初の使徒たちのほとんどを含めた,初期のキリスト教徒を指していると示唆しました(Doctrinal New Testament Commentary,第3巻,482-483参照)。これらの聖徒たちは,「神の言のゆえに,また,そのあかしを立てたために」(黙示6:9)命を失ったので,清さの象徴である(黙示7:13-14;3ニーファイ27:19参照)「白い衣」が与えられました。
各グループが発表し終わったら,第六の封印はわたしたちの時代と,イエス・キリストが御自身で地を統治される福千年につながる出来事を表していることを説明します(Doctrinal New Testament Commentary,第3巻,485-486)。
預言者ジョセフ・スミスは,忠実な者の額に印を押すことは,『彼らの頭に祝福を結び固めること,すなわち永遠の聖約であり,それによって彼らの召しと選びを確実なものとすることを意味する』と教えています(History of the Church,第5巻,530で引用)。」(New testament Student Manual〔教会教育システム手引き,2014年〕,554)
「多くの救いの天使たちが,地上の人類に再び鍵と権能を授け,神権時代と昇栄を委ねるために天の栄光の宮廷から送られてきました。少なくとも次の天使たちが来ました。モロナイ,バプテスマのヨハネ,ペテロ,ヤコブ,ヨハネ,モーセ,エリヤ,エライアス,ガブリエル,ラファエル,そしてミカエルです(教義と聖約13章;110章;128:19-21)。どの預言者も回復の責任の全てを負っていたわけではなく,むしろそれぞれが特定の賜物を天から携えてきたことが明白であることから,エライアスが複数の人物であることも明らかになります。この呼称は,最後の神権時代において人類に鍵と権能を委ねることを使命とした方たちの名前および称号であると理解されなければなりません(〔ジョセフ・フィールディング・スミス,〕Doctrines of Salvation,第1巻,170-174参照)。」(Mormon Doctrine,第2版〔1966年〕,221)『聖句ガイド』「エライアス」も参照してください。