家庭学習クラスのレッスン
マタイ26:31-マルコ3:35(単元7)
はじめに
イエス・キリストは復活されて,使徒たちを含めて多くの人々に御姿を現されました。全ての国々に福音をもたらすよう使徒たちに命じられました。
教えるための提案
マタイ28章
イエス・キリストは,復活されて多くの人々に御姿を現される
生徒たち自身か知人の中に,身近な人で亡くなった人がいるかどうか考えてもらいます。その後,次の質問をします。
-
愛する人の死がわたしたちにとってつらいのはなぜでしょうか。
生徒にマタイ28章を学習してもらい,大切な人がこの世を去るときに慰めを得る助けとなる真理を見つけてもらいます。
週の初めの日(日曜日)の明け方に,マグダラのマリヤともう一人のマリヤという名の女が,イエスの遺体が横たわる墓にやってきたことを説明します。
数人の生徒に,マタイ28:1-6を順番に声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,女たちが墓穴に近づいたときに何を見たかを見つけてもらいます。
-
墓穴に近づいた女たちは何を見たでしょうか。(ジョセフ・スミス訳は,女たちが見た天の御使いは一人ではなく,二人であったことを明確にしていることを説明します〔ヨハネ20:12も参照〕。)
-
二人の天の御使いを見たのがあなただったら,どのような反応をしていたと思いますか。
-
4節によると,見張りをしていた人たちはどのような反応をしましたか。
-
5-6節によると,御使いは女たちに何と告げたでしょうか。
-
これらの聖句からどのような真理を学べるでしょうか。(生徒に答えてもらった後,次の真理をホワイトボードに書きます。イエス・キリストは死から復活された。)
生徒たちが復活の教義を理解できるように,二人か三人のグループに分けて,付属の配付資料をグループで完成させてもらいます。
「よみがえられたのである」(マタイ28:6)
新約聖書セミナリー教師用手引き—家庭学習クラスのレッスン(単元7)
『聖句ガイド』にある「復活」という言葉を研究します。その後,次の質問を話し合い,質問の答えを与えられた余白に記録します。
死から生き返ることと復活することの違いは何でしょうか。 | |
イエス・キリストの復活の結果,人類全てにどのようなことがあるでしょうか。 | |
復活の教義を理解することは,愛する人を亡くした人々にどのように慰めをもたらすのでしょうか。 |
© 2015 Intellectual Reserve, Inc. All rights reserved.
配付資料を完成して学んだ事柄を,何人かの生徒に発表してもらいます。
一人の生徒に,ゴードン・B・ヒンクレー大管長の次の言葉を読んでもらいます。
「最初の復活祭の日曜日,その復活の朝の奇跡は,全人類のための奇跡です。それは,神の愛する御子が全人類の罪を贖うために命をささげられた,神のあらゆる息子と娘に愛の犠牲をささげられた,神の力のなせる奇跡です。その奇跡を行われることで,死の封印を解かれました。……
まさに主が御自身の肉体を取り戻されて墓からよみがえられたように,わたしたち全ても,その復活の日に,霊と肉体が再び一つになり,生ける者となることができるのです。
ですから,この最も栄光ある,最も慰めとなる,人類史上最も確かな出来事である,死への勝利を思い起こし,全人類にとって大きな喜びであるこの勝利を,多くの人々とともに大いに喜びましょう。」(“The Victory over Death,” Ensign, 1997年4月号,4)
一人の生徒に,マタイ28:7-10を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,イエスの墓にいた女たちに何をするようお命じになったかを見つけてもらいます。
-
7節によると,御使いは女たちにどうするよう命じられましたか。
-
女たちはなぜ「恐れながらも大喜びで」立ち去ったのだと思いますか。(マタイ28:8)
-
女たちが経験したことを弟子たちに知らせるために走って行くと,どうなったでしょうか。
マタイ28:11-15の要約として,女たちがイエスの復活の知らせを弟子たちに伝えようと走っている間,祭司長たちが,墓の番をしていた兵士たちから何があったか聞いたことを説明します。ユダヤの指導者たちは人々が真実を知ってしまうのを恐れたため,番人に金を与えて,番人が眠っている間にイエスの弟子たちがイエスの遺体を墓から取りだしたという,うそを広めさせました。
一人の生徒に,マタイ28:16-18を声に出して読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,ガリラヤに行きなさいという女たちの言葉に従ったときに,11人の使徒たちが受けた祝福を見つけてもらいます。
-
女たちの言葉に従った11人の使徒たちは,どのような祝福を受けましたか。(彼らは復活された主にお会いした。)
生徒たちに立ってもらい,マタイ28:19-20を一緒に声に出して読んでもらいます。(これがマスター聖句であることを伝えます。)
クラス全員に,19-20節を読み返して,使徒たちが救い主に会ってから,主は使徒たちに何を行うように命じられたかを見つけてもらいます。
-
救い主にお会いした後,使徒たちはどのようなことを行うよう命じられましたか。
-
わたしたちがイエス・キリストの証を得るときに,わたしたちが負う責任について,使徒たちの経験からどのようなことを学ぶことができるでしょうか。(生徒に答えてもらった後,次の原則をホワイトボードに書きます。わたしたちがイエス・キリストの証を得る時,わたしたちはイエス・キリストについて周りの人に証する責任を負う。)
マタイ27-28章の家庭学習レッスンの一環として,イエス・キリストについて周囲の人々に証をする方法を書き出したことを思い出してもらいます(課題3—単元7第2日のレッスン)。書いたことを生徒たちに分かち合ってもらい,自分たちの考えを説明して例を挙げてもらいます。生徒たちの答えをホワイトボードに書いてもよいでしょう。
-
マタイ28:20によると,救い主は弟子たちにどのような約束をなさいましたか。
-
あなたが福音を分かち合おうと努めるときに,主はどのような方法であなたと「ともにいる」,またはあなたを助けてくださったでしょうか。
生徒たちに,クラス全体か,小グループまたは二人一組で,イエス・キリストの証を分かち合ってもらうとよいでしょう。また,あなた自身のイエス・キリストの証を生徒に分かち合うとよいでしょう。生徒たちに,イエス・キリストについて周囲の人たちにどのように証するかという聖典学習帳の課題に,自分の目標も書いたことを思い出してもらいます。何人かの生徒に,自分の目標を分かち合ってもらいます。
次の単元(マルコ4-9章)
次の単元で,水の上を歩かれたこと,ある男から悪霊を追い出されたこと,少女を死からよみがえらせたことなど,イエス・キリストが行われた奇跡について,さらに学ぶことを生徒たちに説明します。生徒たちに,激しい嵐にあったことがあるか,またそのときどのように感じたかを尋ねます。自分の人生で,激しい嵐とも言える苦難を経験しているように感じたことがあるかを考えてもらいます。次の週にマルコ4-9章を学習するとき,苦難のただ中で平安を見つける方法を見つけるよう生徒に伝えます。