家庭学習レッスン
教義と聖約72章-76:80(単元16)
はじめに
このレッスンは,預言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンが教義と聖約76章に記された示現によって,救い主について,また日の栄えの王国と月の栄えの王国について学んだことに焦点を当てています。
教えるための提案
注:生徒が教義と聖約76:40-41にあるマスター聖句を暗記するのを助けるために,レッスンの最初か最後に,生徒と一緒に暗唱するとよいでしょう。
教義と聖約76:20-24
ジョセフ・スミスとシドニー・リグドン,天父とイエス・キリストの示現を見る
ディボーショナルの賛美歌として,生徒たちに「主は生けりと知る」(『賛美歌』75番)を歌うように勧めます。この賛美歌の歌詞が,今日生徒たちが学ぶ原則の力を感じる助けとなることでしょう。
生徒に,次の状況について考えてもらいます:学校のクラスで,教師が世界の宗教についての話し合いを始めました。キリスト教についての話題になったとき,教師は,だれかイエス・キリストについて信じていることを分かち合ってくれる人はいないか尋ねました。
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もし自分がその場にいたら,イエス・キリストについて何を信じていると,また知っていると言うでしょうか。
教義と聖約76章では,イエス・キリストについて多くの真理を学ぶことができることを説明します。生徒たちがこの啓示の背景を復習するのを助けるために,以下の質問をします:
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預言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンは,教義と聖約76章に記されている示現を受ける前に,何をしていましたか。(必要なら,この章の前書きをもう一度読むように生徒に勧めます。)
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ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンが,この示現の中で最初に見たのはだれでしたか。(生徒たちが思い起こせなかったら,教義と聖約76:20-24に目を通して,答えを見つけるように言います。)
一人の生徒に,教義と聖約76:20-24を読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,次にジョセフ・スミスとシドニー・リグドンがイエス・キリストについて学んだ真理を見つけてもらいます。
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ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンはこの示現を通して,イエス・キリストについてどんな真理を学びましたか。(一人の生徒に,生徒たちの答えをホワイトボードに書き出してもらいます。)
生徒たちは以下のような様々な教義を見つけるかもしれません:イエス・キリストは生きていて,栄光に満ちた存在である。天父とイエス・キリストは別々の御方である。イエス・キリストは肉における天父の独り子である。イエス・キリストはこの世界や他の世界を創造された。わたしたちは神の息子,娘である。(生徒がこの最後の原則をさらによく理解できるように,モーサヤ5:7を読んでもらうとよいでしょう。)
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ホワイトボードに書き出された真理のうち,あなたが証できるのはどれでしょうか。それがほんとうであるとどうして分かりますか。
救い主に対するあなた自身の証を分かち合うことを検討します。
生徒に,教義と聖約76:22-24がマスター聖句であることを思い起こさせます。ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンの他に,イエス・キリストが姿を現された人の名前を挙げてもらいます。(第3日の家庭学習レッスンで,生徒たちは,預言者が救い主を見ることについて証した聖文の中で,別の記述との相互参照を見つけるように言われました。例えば,出エジプト33:11;列王上11:9;イザヤ6:5。マタイ5:8も参照)
教義と聖約76:50-80
ジョセフ・スミスとシドニー・リグドン,示現の中で日の栄えの王国と月の栄えの王国を見る
生徒に,休暇や休みの日に行きたい場所はどこか尋ねます。(彼らの答えをホワイトボードに書きます。)行き先のリストから一つ選んで丸をつけます。その選んだ行き先まで,どのような経路でたどり着くことができるか,生徒に書いてもらいます。ホワイトボードに書き出された行き先から,今度は初めに選んだ所とかなり違った別の目的地を選びます。
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最初に選んだ行き先までの経路に従うことによって,もう一つの目的地に着けるでしょうか。
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自分が選んだ行き先によって,そこにたどり着くための経路はどのように変わりますか。
生徒たちに,生徒用学習ガイド第3日のレッスンにある図表「教義と聖約76章:示現の概要」を開くように言います。
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目的地と経路についての話し合いが,教義と聖約76章に記されている示現とどのように関連しているでしょうか。(この示現から,わたしたち一人一人に可能な永遠の目的地へと続く経路や選択について学びます。)
一人の生徒に,教義と聖約76:51-53を読んでもらいます。ここでは,日の栄えの王国での昇栄へと続く経路について述べられています。別の生徒に,月の栄えの王国へと続く経路について述べている教義と聖約76:72-79を読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,日の栄えの王国と月の栄えの王国へと続く経路にどのような違いがあるか見つけてもらいます。
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日の栄えの王国における昇栄を受け継ぐ人々と月の栄えの王国を受け継ぐ人々との間にはどのような違いがあることに気づきましたか。(生徒たちが気づくと思われる重要な違いの一つは,月の栄えの王国を受け継ぐ人々は「イエスの証に雄々しくない」ことです〔教義と聖約76:79〕。)
生徒に,教義と聖約76:51-53をもう一度読んで,この聖句で教えられている原則を見つけてもらいます。
ホワイトボードに,次のように空欄のある原則を書きます:イエスの証に雄々しくあるならば,_____
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51-53節で学べることから,この原則をどのように完成させますか。(生徒は別の言葉を使うかもしれませんが,恐らく次の原則を見つけるでしょう:イエス・キリストの証に雄々しくあるならば,わたしたちは神の日の栄えの王国で昇栄を受けることができる。)
生徒がこれらの原則をよく理解できるように,次の質問について話し合います:
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救い主に証を持っていることと,その証に雄々しくあることの違いは何だと思いますか。
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イエス・キリストの証に雄々しくある人々に見られる行動や特質にはどのようなものがありますか。
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イエス・キリストに対する自分の証に雄々しくあろうとしたとき,どんなことが助けになりましたか。
生徒の一人一人が,日の栄えの王国で昇栄を受ける可能性を持っているというあなたの証を伝えてください。今彼らがしている選びが最もすばらしい幸福をもたらす永遠の目的地へと導くものであるかよく考えるように勧めます。イエス・キリストの証に雄々しくあるよう,生徒を励まします。
次の単元(教義と聖約76:81-119;77-83章)
次の週の間に生徒が学ぶ備えができるように,次の事柄について考えるように勧めるとよいでしょう:なぜ主はより多くの光と知識を受けた者からさらに多くを期待されるのでしょうか。教義と聖約76章に記された預言者ジョセフ・スミスとシドニー・リグドンに与えられた示現についての研究を終えた生徒たちは,さらに次の単元で,主がより多くをお与えになった者に期待される事柄について学びます。生徒たちはまた,黙示録4:6-9で述べられている「4つの獣」についての説明を読みます。