家庭学習レッスン
教義と聖約90-97章(単元20)
家庭学習を行う生徒を教えるための準備資料
毎日の家庭学習レッスンの要約
以下は,生徒が教義と聖約90-97章(単元20)を研究して学んだ出来事や教義,原則についての要約であり,レッスンの一部として教えるよう意図されたものではありません。実際に教師が教えるレッスンは,これらの教義や原則の一部に的を絞ったものにします。生徒の必要に合わせてレッスンを行えるよう,聖霊の促しに従うべきです。
第1日(教義と聖約90-92章)
このレッスンで生徒は,もしわたしたちが預言者を通して与えられる啓示を軽々しく扱うなら,つまずいて倒れることを学びました。また生徒たちは,熱心に探し,常に祈り,信じて,聖約を守っていれば,万事がわたしたちの益となるようにともに働くことを確認しました。生徒たちは,聖書外典についての啓示を学ぶことにより,聖霊はがわたしたちが読んだものが真実かどうか分かるように助けてくださることを学びました。さらに,主の戒めを忠実に守れば,永遠に祝福されるという原則を確認しました。
第2日(教義と聖約93章)
教義と聖約93章の学習で生徒たちは,イエス・キリストが天父の霊の子供たちの中で最初に生まれ,わたしたちは光と真理を受けることでイエス・キリストや天父のようになれることを学びました。またわたしたちが戒めを守ることで真理と光を受け,不従順や偽りの言い伝えは光と真理を失う原因になることも学びました。生徒たちはまた,教会指導者への主の勧告から,わたしたちが常に祈り,熱心に家庭にかかわるべきであり,そうでなければ邪悪な者の力がわたしたちに及ぶことを学びました。
第3日(教義と聖約94-96章)
カートランド神殿建設をなおざりにした聖徒たちを主が叱責されたことから,生徒たちは主が愛する者たちを懲らしめられることを学びました。また生徒たちは,主が神殿において,主の業を行えるように主の僕たちを備え,力を授けてくださることも学びました。さらに生徒たちは,もしもわたしたちが戒めを守るなら,主が行うように言われたことをなす力が与えられると分かりました。
第4日(教義と聖約97章)
ミズーリの聖徒たちへの主の指示から生徒たちは,へりくだり,学ぼうと熱心に努めるならば,知恵と真理を得ることを学びました。また生徒たちは,わたしたちは主に受け入れられることをすべきであり,神殿で主は心の清い者に御姿を現されるということが分かりました。さらにシオンとは心の清い者そのものであり,わたしたちが従順でいれば主の報復を免れ,多くの祝福を受けるということも学びました。
はじめに
1833年5月6日,教義と聖約93章に記録されている啓示を主がお与えになりました。このレッスンでは教義と聖約93:1-20に焦点をあてますが,教義と聖約93章の生徒用教材では簡単に扱われていました。これらの聖句でイエス・キリストは,わたしたちがどのようにしてイエスを知り,イエスと天父のようになれるかを教えられました。
教えるための提案
教義と聖約93:1-5
イエス・キリストは,人が主の顔を見て,主がおられることを知るための方法を教えておられる
生徒に,見覚えのありそうな有名人の写真を見せ,その人の名前を知っているかどうか尋ねます。(写真を見せることができない場合は,ホワイトボードまたは黒板にその人の名前を書き,どういう人か,またどんなことで有名かを生徒に説明してもらいます。)
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この人がだれなのかを,これほどたくさんの人が知っているのはなぜでしょうか。
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この人がだれかを知っていることは大切だと思いますか。なぜでしょうか。
イエス・キリストの絵を見せ(「イエス・キリスト」『福音の視覚資料集』1)を使うとよいでしょう。LDS.orgも参照),今日,この御方がだれなのかを知らない人が大勢いることを説明します。
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イエス・キリストがどのような御方なのかを知っていることは,なぜ大切なのでしょうか。
教義と聖約93章で,主はわたしたちが主に関する知識と,今も永遠にわたってもわたしたちを祝福する主の力に関する知識を,どうすれば深めることができるかを教えられたことを説明します。次の二つの質問をホワイトボードに書きます。生徒がその質問の下に自分たちの答えを書けるよう余白を残しましょう:
どうすればイエス・キリストについての証を得ることができるでしょうか。
これらのことを行えば,主について何を知ることができるでしょうか。
一人の生徒に,教義と聖約93:1-5を読んでもらいますが,生徒が読む前に,半分の生徒には最初の質問,残り半分の生徒には2番目の質問への答えを見つけるように言います。聖句を読んだ後で,何人かの生徒にホワイトボードのところに来て答えを書いてもらいます。それから生徒に次の質問をします:
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1節の約束を「もし……なら,……である」という原則に当てはめると,どのように述べられるでしょうか。(生徒の答えには,恐らく次の原則が反映されているでしょう:もしわたしたちが自分の罪を捨て,主のもとに来て,主の御名を呼び,主の声に従い,主の戒めを守るなら,わたしたちは主の顔を見て,主がおられることを知るだろう。)
この祝福は,主御自身のときに,主御自身の方法で,主御自身の思いに従って与えられるということを強調するとよいでしょう。(教義と聖約88:68参照。エノス1:27も参照)
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教義と聖約93:1に記されている行動はそれぞれ,わたしたちがイエス・キリストを知るうえで,どのように役立つでしょうか。
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3節から学んだことで,御父と御子について理解すべき大切な教義は何でしょうか。(生徒はおそらく次の教義を見つけるでしょう:御父と御子は一つであられる。)
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御父と御子が一つであられるとはどのような意味でしょうか。
御父と御子はそれぞれに独立した別個の御方であり,それぞれが栄光を受けた肉体を持つ御方であるということを生徒が理解できるように助けます。(教義と聖約130:22参照)しかし,御父と御子は目的と教義において一つであられます。御二方は,天父の救いの計画をもたらすという点において完全に一致しておられます。
教義と聖約93:4に出てくる次の言葉を指摘します:「父と一つであるというのは,父がわたしに御自分の完全を与えてくださったからである。」次に,教義と聖約93:17,26を生徒に読んでもらいます。次の質問をします:
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イエス・キリストは御父の完全を受けられたとはどのような意味でしょうか。(教義と聖約93:16-17,26参照)
教義と聖約93:6-20
ヨハネの記録を参考にすると,イエス・キリストがどのようにして天の御父の完全な栄光を受けられたのかが理解しやすくなる
救い主がどのようにして天父の完全な栄光を受けられたのかを生徒が理解する備えをするため,あらかじめ次の実演の準備をしておくことを考えましょう。あるスポーツや楽器,または芸術作品の制作など特別な技術を持った一人の生徒に,簡単にその技術を見せてもらうか,説明してもらえるように依頼します。その生徒に,その技術を得た瞬間について話してもらいます。(その生徒の答えは,卓越した運動選手や音楽家,芸術家になることは,首尾一貫した努力を要する過程で実現するのであり,一瞬にして突然起きるのではないと,生徒たちが理解するのに役立つはずです。)
一人の生徒に,教義と聖約93:12-17を読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,イエス・キリストがどのようにして御父のようになられたかを見つけてもらいます。
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イエス・キリストはどのようにして御父のようになられましたか。(生徒の答えには,恐らく次の原則が反映されているでしょう:イエス・キリストは恵みに恵みを受けて成長し,ついに御父の完全な栄光を受けられた。)13節のこの原則に印をつけるように生徒に勧めるとよいでしょう。)
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イエス・キリストは恵みに恵みを受け続け,ついに完全を受けられたとはどのような意味でしょうか。
恵みとは,わたしたちに永遠の命と昇栄を得させてくれる神からの能力と力であることを生徒が理解できるように助けます。一人の生徒に,教義と聖約93:19-20を読んでもらいます。他の生徒には,聞きながら,救い主がどのようにして御父の完全を受けられたのかを明らかにされた理由を見つけてもらいます。
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19節によれば,どのようにして御父の完全を受けられたかを救い主が明らかにされたのはなぜでしょうか。
救い主がどのようにして完全を受けられたかを明らかにされたのは,わたしたちが救い主と天の御父を「理解して知り」,御父を礼拝し,御父の完全を受ける方法を知ることができるようにするためだったことを生徒が理解できるように助けます。十二使徒定員会のブルース・R・マッコンキー長老の以下の言葉をホワイトボードに書きます。(この言葉は,The Promised Messiah:The First Coming of Christ〔1978年〕,568に記されています。)
「完全な礼拝とは模倣です。わたしたちは尊敬する人を模倣するのです。」(ブルース・R・マッコンキー長老)
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礼拝するとはどのような意味でしょうか。
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わたしたちはどのように天の御父を礼拝するべきでしょうか。(生徒は次のような原則を述べるかもしれません:わたしたちはイエス・キリストの模範に従うことによって,天の御父を礼拝する。)自分の聖典の余白にこの原則を書き込むよう提案するとよいでしょう。)
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救い主の恵みに恵みを受ける進歩の過程は,どのような点で,わたしたちが経験する学習や進歩の過程に似ているでしょうか。
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教義と聖約93:20には,イエス・キリストの模範に従い,主の戒めを守る人に対して,どのような約束が与えられているでしょうか。(生徒はおそらく次のような原則を挙げるでしょう:戒めを守れば,わたしたちはイエス・キリストのように御父の完全を受けることができる。)
レッスンの最初に見せた救い主の絵を掲げます。
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イエス・キリストの模範,教え,贖いに関する証を持つことが大切なのはなぜでしょうか。
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どうすれば「恵みに恵み」(教義と聖約93:13)を受け続け,イエス・キリストのようになることができるでしょうか。
救い主の模範に従って進歩向上する具体的な方法を生徒に考えてもらいます。それを目標として設定し,達成する努力をするよう勧めます。
次の単元(教義と聖約98-101章)
教義と聖約98-101章の学習に生徒を備えるために,次のことを考えてもらうと良いでしょう:今までにひどい扱いを受けてどう反応したらよいのか迷ったことがありますか。次のレッスンでは聖徒たちがミズーリで受けた迫害や苦悩について学びます。また迫害に対抗することに関して,戦争に行くことへの主の思いも含めて,主が聖徒たちに教えられたことも学びます。