第36課
「明日,わたしは世に来る」
目的
試練や誘惑のときに忠実に堪え忍ぶことの必要性を理解できるようにする。
準備
以下の聖句を読み,内容について深く考え,祈る。
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3ニーファイ1:1-22。地におけるしるしや奇跡にもかかわらず,不信者たちはキリストの来臨の時は過ぎたと主張する。悪人は信仰を持つ人々を殺そうと計画する。救い主の降誕のしるしが現れ,信仰をもって堪え忍んできた人々の正しさを立証する。
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3ニーファイ2-4章。罪悪が地に増える。ガデアントンの強盗団が力を増してニーファイ人と戦うために出て来る。ニーファイ人は自分たちの罪悪を悔い改め,主は彼らがガデアントンの強盗団を打ち負かすのを助けられる。
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3ニーファイ5-7章。ニーファイ人は罪を捨て,義にかなった生活をする。繁栄するにつれ,高慢と不和が教会内に起きる。民はすぐに「恐ろしい邪悪な状態」になる。ニーファイは悔い改めとキリストヘの信仰を宣べ伝え,民のうちわずかの者が改宗する。
レッスンの展開
聖句を使った話し合いと応用
クラスの生徒の必要に最も適した聖句,質問,そのほかの資料を祈りの気持ちで選ぶ。選んだ聖句を日常生活でどのように応用できるかを話し合う。聖句で述べられている原則に関連した適切な経験を分かち合うよう生徒に勧める。
1.救い主の降誕のしるしが信仰をもって堪え忍んできた者の正しさを立証する。
3ニーファイ1:1-22から選んだ箇所を読んで話し合う。この章の出来事は,サムエルがイエスの降誕について預言してから5年後に起こったことを説明する。サムエルは「もう5年たつと,見よ,神の御子が……来られる」と言った(ヒラマン14:2)。イエスの降誕に伴うしるしについてのサムエルの預言を簡単に復習してもよい(ヒラマン14:2-7)。
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サムエルの預言の成就を待つ一方で,「信じていた人々は……非常に悩み始め」ました(3ニーファイ1:7)。彼らの悩みの原因にはどのようなものがありましたか(3ニーファイ1:5-9参照)。
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不信者の中には,預言が成就する時は過ぎ去り,信者の信仰はむなしいものだったと言う者がいた(3ニーファイ1:5-6)。
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不信者は「国中にひどい騒動」を起こした(3ニーファイ1:7)。
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すべての信者を殺す日が選ばれた(3ニーファイ1:9)。
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信仰に対するこれらのチャレンジにもかかわらず,信者たちは何をしましたか(3ニーファイ1:8参照)。チャレンジに遭ったときにも確固とした信仰を持ち続けるためには何ができるでしょうか。
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ニーファイは不信者の罪悪を見て,民のために主に祈りました(3ニーファイ1:10-11)。日中民のために祈った後,ニーファイにどのようなメッセージが与えられましたか(3ニーファイ1:12-14参照。生徒の一人にこれらの箇所を声に出して読んでもらってもよい)。サムエルの預言はどのように成就しましたか(3ニーファイ1:15-21参照)。この話は,あなたのイエス・キリストへの信仰を強めるうえでどのような助けとなるでしょうか。
2.ガデアントンの強盗団がニーファイ人を攻めてくる。
3ニーファイ2-4章について話し合う。生徒たちに選んだ箇所を声に出して読んでもらう。
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サタンはどのようにして民に彼らの救い主とその降誕への信仰を捨てさせようとしましたか(3ニーファイ1:22;2:1-3参照。サタンは民の心を少しずつ捕えていき,民はやがて「しるしと不思議を忘れ始め」たことを指摘する)。これらの策略のうち,今日の敵対者はどれを用いているでしょうか。霊的な経験を覚え,忘れないようにするために何ができるでしょうか。
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民の悪事が増えたとき,彼らはどのような危険にさらされましたか(3ニーファイ2:11-13,17-19参照)。今日,わたしたちの安全を脅かす行いや態度にはどのようなものがあるでしょうか。
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キリストの降誕から16年目に,ニーファイ人の総督であり大さばきつかさであったラコーニアスは,ガデアントンの強盗団の首領のギデアンハイから手紙を受け取りました(3ニーファイ3:1)。ギデアンハイはラコーニアスに何を要求しましたか(3ニーファイ3:6-8参照)。
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ガデアントンの強盗団がニーファイ人を滅ぼすという彼らの意図を伝えたとき,民はラコーニアスとギドギドーナイの指示の下で直ちに自衛の準備を始めました。彼らの行動から,誘惑や恐れのときに自分を守るうえで役立つこととして,何が学べるでしょうか(この質問への答えを見つけるために,生徒たちに3ニーファイ3:12-26を読んでもらう。生徒たちの答えを黒板にまとめる。答えの幾つかを,話し合いを促すための質問とともに以下に挙げておく)。
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「総督であるこのラコーニアスはまことに正しい人であり……恐れなかった。」(3ニーファイ3:12)恐れはどのように人を誘惑に陥れるでしょうか。誘惑や苦難に直面したときに勇気を持ち続けるために,個人の義はどのような助けとなるでしょうか。
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ラコーニアスは民に「主に力を叫び求める」ように言った(3ニーファイ3:12)。誘惑やチャレンジに立ち向かうための力を祈り求めることはなぜ大切なのでしょうか。
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ラコーニアスは,民を「一か所に集め」た(3ニーファイ3:13,22)。ニーファイ人が自衛のために一か所に集まることはなぜ重要だったのでしょうか(3ニーファイ4:3-4参照)。教会のほかの会員たちと交わることは,悪の力に耐える能力をどのように増してくれるでしょうか(モロナイ6:4-6参照)。
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「彼は……とりでを……築かせ」,「見張り〔を〕周囲に配置」した(3ニーファイ3:14)。わたしたちはどのようにとりでを築き,また誘惑に対する見張りを立てることができるでしょうか。
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ニーファイ人は「ラコーニアスの言葉のとおりに行おうと力のかぎり努力した。」(3ニーファイ3:16)わたしたちは霊感を受けた指導者に従うときにどのような祝福を受けるでしょうか。
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彼らは「自分たちのすべての罪を悔い改めた。」(3ニーファイ3:25)悔い改めは,主からより大きな強さを受けるうえでどのような助けとなるでしょうか。
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彼らは「武器……で身を固め」た(3ニーファイ3:26)。わたしたちはどのような武器で身を固めるよう勧告を受けていますか(教義と聖約27:15-18参照)。なぜわたしたちは神の武具を身に付けるように教えられているのでしょうか。どうすれば毎日この武具を身に付けていることができるでしょうか。
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ガデアントンの強盗団がニーファイ人に向かって来たとき,これらの準備はどのような結果をもたらしましたか(3ニーファイ4:11-13,16-29参照)。勝利の後,ニーファイ人はどのように喜びましたか(3ニーファイ4:30-33参照)。わたしたちは主の見守りと祝福に対する感謝をどのように示すことができるでしょうか。
3.ニーファイ人は義にかなった生活をして繁栄するが,高慢と不和が起こる。
3ニーファイ5-7章から選んだ箇所を読んで話し合う。キリストの降誕から21年目にニーファイ人はガデアントンの強盗団を打ち負かしたことを説明する。13年後には救い主がニーファイ人を訪れて教え導かれることになる。
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ガデアントンの強盗団を打ち負かした後の数年間,ニーファイ人は大いなる平和と繁栄を享受しました(3ニーファイ5:1-26;6:1-9)。彼らの平和が途絶えたのは何が起きたためでしたか(3ニーファイ6:10-15参照。34課で話し合われた高慢のサイクルを簡単に復習してもよい)。
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民は悪事を続け,預言者たちが悔い改めを呼びかけましたが,民は彼らを拒んで殺してしまいました(3ニーファイ6:17-23)。秘密結社が増え,民は間もなく部族に分かれました(3ニーファイ6:27-30;7:1-5)。この罪悪に対して,ニーファイは何をしましたか(3ニーファイ7:15-19参照)。ニーファイの働きの結果はどうでしたか(3ニーファイ7:21-26参照)。
黒板に,以下に挙げられている年を書く。生徒たちに一か所ずつ割り当てて,声を出して読んでもらう。一か所を読むごとに,そこで述べられている民の霊的な状態について生徒に説明してもらう。
紀元21-26年 |
3ニーファイ5:1-3(民は「力のかぎり」神に仕えた。) |
紀元26-27年 |
3ニーファイ6:4-5(秩序はしっかりと保たれ,栄えた。) |
紀元28年 |
3ニーファイ6:9(引き続き平和を保った。) |
紀元29年 |
3ニーファイ6:10-16(分裂,高慢,大言壮語が見られた。) |
紀元30年 |
3ニーファイ6:17-18「彼らは恐ろしい邪悪な状態にあった。」) |
紀元31年 |
3ニーファイ7:21(ごくわずかの者が主に帰依した。) |
紀元32-33年 |
3ニーファイ7:23(ニーファイは引き続き悔い改めを叫んだ。) |
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もし忠実であり続けていたならば,すべての人々はどのような祝福を享受することができていたでしょうか(3ニーファイ10:18-19参照。民の中のより義にかなった人々は,救い主の十字架の刑に伴う破壊の際に命を助けられた。彼らは救い主が復活の後に訪れられた時,偉大な祝福を受けた。民の中の邪悪な人々は滅ぼされた。これらの出来事については次のレッスンで話し合われる。)
教えるためのそのほかのアイデア
以下の資料はレッスンの概要を補足するためのものである。これをレッスンに取り入れてもよい。