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イザヤはイスラエルの民に勧告しました。「あなたの天幕の場所を広くし……綱を長くし,あなたの杭を強固にしなさい。」(3ニーファイ22:2)天幕と杭は何を象徴しているのでしょうか(以下の引用を参照)。「天幕の場所を広くし」および「杭を強固に」するという意味についてどのように思いますか。
エズラ・タフト・ベンソン大管長は次のように述べている。
「預言者たちは末日のシオンを地上を覆う一つの大きなテント,つまり天幕にたとえました。この天幕は多くの『杭』に結ばれた綱で支えられています。もちろん,これらの『杭』,つまりステークとは全世界に広がる様々な地理上の組織単位を指しています。現在,わたしたちイスラエルの民は各地のシオンのステークに集合しています。……
……ステークは聖徒たちにとって日に見える敵と目に見えない敵からの防御となります。この防御,つまり守りとは,神権系統を通じて与えられる指示を指し,それは証を強め,家族の結束を促し,個人がいっそう義にかなった生活を送れるように励ましを与えるものなのです。」(「『杭』を強めよ」『聖徒の道』1991年8月号,3-4)
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わたしたちのステークが敵からの防御となり守りとなるために,わたしたちには個人的にまた家族として何ができるでしょうか。
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イザヤは主とイスラエルの民の関係についてどのように述べているでしょうか(3ニーファイ22:4-10参照。彼は主を夫になぞらえ,民を妻になぞらえている)。この記述は,主の民に対する献身的愛情についてわたしたちに何を教えているでしょうか。
ジェフリー・R・ホランド長老は次のように教えている。「エホバを花婿としイスラエルを花嫁とする比喩的描写は,聖文で最も一般的に用いられている比喩の一つで,主やその預言者たちによって神会と聖約の子らとの関係を示すために用いられてきました。……キリストは,時には罪悪に陥ったイスラエルに対して義をもって叱責されることもありましたが,それは常に,『少しの間』であり,短く一時的なものでした。どんなときにも憐れみと慈悲は,最も力づける方法で再び注がれ,行きわたったのでした。山や丘は消え,大海の水はかれてしまうかもしれません。……しかし主の優しさと平安が,その聖約の民から取り去られることは決してないでしょう。主は天の誓いをもって,永遠にわたり彼らに怒りを向けることはないと誓っておられるのです。」(Christ and the New Covenant〔1997〕290)
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末日にイスラエルの民が集められる場所について主はどのように述べておられるでしょうか(3ニーファイ22:11-12参照。黙示21:18-21も参照)。その場所に住むであろう人々への約束は何でしょうか(3ニーファイ22:13-17参照)。それらの約束は,どのようにして苦しんでいる人々を強めることができるでしょうか。
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イエスはこれらの預言を引用した後で人々に言われました。「あなたがたはこれらのことを調べなさい。」(3ニーファイ23:1)単に聖文を読むのではなく調べるということにはどのような意味があるのでしょうか。
ヘンリー・B・アイリング長老は次のように述べている。「聖文の言葉を読むだけでなく,研究することによって神の言葉を大切に蓄えるのです。章全体の上っ面を急いで読むよりも,短い章句について深く考える読み方の方がはるかに養いを受けることができます。」(「わたしの子羊を養いなさい」『聖徒の道』1998年1月号,96-97)
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聖文を研究することによってあなたはどのような祝福を受けてきましたか(生徒たちに個人的な問題の答えとして聖文の特別な聖句から受けてきた霊感,洞察,意義などの経験を話してもらうとよい)。
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人々が救い主の言葉を記録することはなぜ重要だったのでしょうか(3ニーファイ23:3-5参照)。
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救い主は人々に「預言者の書を調べなさい。これらのことについて,証している預言者が多いからである」と命じられました(3ニーファイ23:5)。預言者は何について証しているのでしようか。あなたは古代の,そして現代の預言者の証によってどのように強められてきましたか。