教義の研究
最初の示現
1820年の春,ジョセフ・スミスがニューヨーク州西部にあった自宅近くの森で祈っているとき,父なる神とイエス・キリストが御姿を現されました。この出来事は「最初の示現」として知られています。
概要
1820年の春,ジョセフ・スミスがニューヨーク州西部にあった自宅近くの森で祈っているとき,父なる神とイエス・キリストが御姿を現されました。この出来事は「最初の示現」として知られています。(ジョセフ自身の言葉で示現について読むには,こちらをクリックしてください。)
1800年代の始め,アメリカ合衆国では宗教に関するひどい騒ぎがありました。ジョセフの家族はそれぞれ異なる教会に加わっていましたが,ジョセフはどの教会に加わるべきか決めかねていました。
ジョセフは14歳のときに,ヤコブの手紙1:5に触発されました。この聖句には次のような約束が記されています。「あなたがたのうち,知恵に不足している者があれば,その人は,とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に,願い求めるがよい。」ジョセフは,どの教会に加わるべきかが分かるよう祈り,罪の赦しを乞うことにしました。
ジョセフが心の望みを打ち明けると,闇の力に打ち負かされそうになりました。暗い闇が周りに集まってきて,物が言えなくなったのです。ジョセフはあらん限りの力を尽くして神に叫び求めました。
ジョセフはその後起こったことをこのように説明しています。
「わたしは自分の真上に,太陽の輝きにも勝って輝いている光の柱を見た。そして,その光の柱は次第に降りて来て,光はついにわたしに降り注いだ。
……そして,その光がわたしの上にとどまったとき,わたしは筆紙に尽くし難い輝きと栄光を持つ二人の御方がわたしの上の空中に立っておられるのを見た。すると,そのうちの御一方がわたしに語りかけ,わたしの名を呼び,別の御方を指して,『これはわたしの愛する子である。彼に聞きなさい』と言われた。」(ジョセフ・スミス―歴史1:16-17)
光が現れた瞬間,ジョセフは自分を縛っていた敵から解放されたのを感じました。それから数日間,ジョセフは大きな喜びと愛を感じました。
示現の間に,どの教会が正しいかと尋ねると,どれにも加わってはならないとイエス・キリストは答えられました。主は,当時の教会は「誤った教義を信じており,神が御自分の教会と王国として認めているものはない」と説明されたのです(『歴代大管長の教え―ジョセフ・スミス』 438。ジョセフ・スミス―歴史1:19も参照)。
最初の示現は,この最後の神権時代におけるイエス・キリストの福音の回復の幕開けとなりました。ジョセフ・スミスは末日における主の預言者として選ばれました。時を経て,主はジョセフ・スミスを通して御自分の権能と教会を回復されました。聖書の時代とまったく同じように,神の子供たちは神に召された預言者たちを通して啓示を頂くという祝福に,再びあずかるようになったのです。ジョセフ・スミスの後に続く,神の選ばれた預言者たちを通して,啓示は今日も継続しています。
そのほかの情報については,「イエス・キリストの完全な福音の回復―200周年の世界への宣言」をお読みください。
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関連トピックス
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参照聖句
聖文研究のリソース
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『聖句ガイド』「最初の示現」「福音の回復」「スミス,ジョセフ,ジュニア」の項
教会指導者からのメッセージ
そのほかのメッセージ
ビデオ
タバナクル合唱団ビデオ
“Joseph Smith’s First Prayer”(「麗しき朝よ」)
学習リソース
一般的なリソース
「預言者ジョセフ・スミスの証」 ChurchofJesusChrist.org
末日聖徒チャンネル
「イエス・キリストの完全な福音の回復―200周年の世界への宣言」
教会機関誌
テッド・バーンズ「ジョセフのおかげで」『リアホナ』2015年4月号
「イエス様のお話―イエス・キリストと最初の示現」『リアホナ』2013年1月号
「回復に先立つ出来事」『リアホナ』2005年3月号