「リモートギャザリングの質を高める練習―応用のためのアイデア」『オンライン教師として成長する』

リモートギャザリングの質を高める練習―応用のためのアイデア

「キリストのような教え方の概要」を学ぶことによってオンラインでのリモートレッスンの原則をよく考える機会が与えられた今，質の高いリモートギャザリングの練習について考えていることでしょう。これらのアイデアの多くは，すぐにリモートギャザリングに応用することができます。生徒はしばしばリモートギャザリングに参加する際に3つの異なる要素と関わります。彼らは以下に関与します：

同じ生徒である仲間
教師
Canvasのコンテンツ，またはリモートギャザリング中に共有されるコンテンツ。

生徒がリモートギャザリングに参加する際にかかわるこれらの要素についてよく考えるうえで，次の質問について考えてみましょう：

これらの実践のアイデアのうち，すぐに取り入れている自分の姿を想像できるのはどれでしょうか。
これらの実践のアイデアのうち，助けが必要なのはどれでしょうか。地元のS&Iスーパーバイザーに助けを求める必要があります。なぜならどれもわたしがやるべきアイデアのようだからです。

生徒同士の交流

ブレイクアウトルーム

想像してみてください。あなたはセミナリーまたはインスティテュートの従来のクラスの生徒で，教師が少しの間立ち止まり，別の活動に移行しようとしています。教師がこう言います。「では皆さん！皆さんを四人一組に分けます。部屋の隅に行って，輪になって座ってください。8-10分を取るので，今日の資料から次の質問について話し合ってもらおうと思います：

『困っている人を見て，何と言えばよいか分からないとき，どのようにすればキリストのような方法で人々に手を差し伸べられるでしょうか。』

話し合いがどのように進んでいるか，各グループのところへ立ち寄りますね。その後，元に戻って，各グループでどのようなことを話し合い，学んだかを分かち合ってもらいます。」

このような活動は，リモートギャザリングでも行うことができます。ほとんどのリモートギャザリングソフトウェアは，クラスを少人数のグループに分けられるようにブレイクアウトルーム機能を提供しています。

ブレイクアウトルームの利点

ブレイクアウトルームは，人数を少なくすることで静かな生徒にも参加を促します。これらの生徒は，少人数のグループの中では発言することを怖がらないかもしれません。
生徒の中には，教師に見られているときより，同年代の学習者と一緒にいるときの方がより率直に意見を述べる人もいるでしょう。
ブレイクアウトルームは，生徒が少人数のグループの中で互いをより個人的に知る助けとなります。
新しいまたは異なる指導的な活動を話し合いの中に取り入れることは，生徒の興味を再びひきつけたり，維持したりするのに役立ちます。

任意のブレイクアウトルーム　Zoomのヘルプガイド

オンラインクラスまたはプログラムがリモートギャザリングのツールとしてZoomを使用している場合，ブレイクアウトルームを使い始めるのに役立つZoomのヘルプガイドを幾つか以下に紹介します。オンラインクラスやプログラムで別のリモートギャザリングのツールを使用している場合は，地元のS&I代表者に連絡して，ブレイクアウトルームの設定方法について助けを求めてください。

*Zoomのヘルプガイドは複数の言語で利用できます。Zoomのヘルプガイドにアクセスしたら，ページの下部までスクロールダウンして言語ドロップダウンメニューを選択し，適切な言語を選択します。

ブレイクアウトルームを有効にする－「ユーザー」の指示までスクロールダウンします。

(Zoom Breakout Room Tutorial（Zoomのブレイクアウトルームチュートリアル）－英語，クローズドキャプション付き)

生徒と教師の交流

チャット機能

話し合いの間，生徒に深く考えさせる時間を取り入れたい場合，チャット機能を使えば深く考える時間をうまく取ることができます。この例では，教師がチャットに次のプロンプトを表示します：

「今から5-7分取るので，次の事柄について深く考えてください。

今週の読書課題であるマタイ8章；マルコ2－4章；ルカ7章を踏まえて，次の質問について考えてみてください。

もしこれらが世界で唯一の聖典だったとしたら，これらの聖典が救い主イエス・キリストについて一つ教えていることは何ですか。準備ができたら，このチャットにあなたの考えを入力してください。」

チャット機能の利点

チャットによって，生徒が質問について深く考え，聖文を研究し，返答に集中し，思慮深い答えを明確にする時間を取ることができます。
チャットは，ギャザリングの間に手を挙げて話そうとしない人々を巻き込む良い方法にもなります。

任意のブレイクアウトルーム　Zoomのヘルプガイド

オンラインクラスまたはプログラムがリモートギャザリングのツールとしてZoomを使用している場合，チャット機能を使い始めるのに役立つZoomのヘルプガイドを幾つか以下に紹介します。オンラインクラスやプログラムで別のリモートギャザリングのツールを使用している場合は，地元のS&I代表者に連絡して，チャット機能を始める方法について助けを求めてください。

Zoom Meetings でチャットする

生徒とコンテンツのやり取り

集会におけるホワイトボードの活用

ホワイトボードツールは，生徒が聖文を研究するときに活用できるすばらしい方法です。ある活動で，生徒に聖句の一節を分析してもらいたいと思っているとします。リモートギャザリングの集会が始まったら，ホワイトボードツールを起動します。それから，聖文をコピーしてホワイトボードに貼り付け，全員が見えるようにします。そして，生徒に次のような指示を与えます：

「これから一緒にこの聖句を分析します。二人一組になりましょう。各ペアに行ってほしい特定の課題が幾つかあります。

まず，聖文のテーマを見つけてください。だれに語りかけているでしょうか。テーマだと感じる言葉に黄色で印を付けます。
次に，聖文で教えられている原則を見つけてください。これには緑で印を付けます。
最後に，皆さんとわたしに与えられている招きを見つけてください。これには赤で印を付けます。

これから5分時間を取りますので答えを準備してください。その後，3組に発表をお願いするので，印を付けた箇所とその箇所を選んだ理由を分かち合ってもらいます。」

オンラインホワイトボードがクラス内のホワイトボードのように機能することが分かりましたか。教師が生徒を招いてホワイトボードで行ってもらう活動は，オンラインホワイトボードを使って同様に行うことができます。

任意のホワイトボード　Zoomのヘルプガイド

オンラインのクラスまたはプログラムでリモートギャザリングのツールとしてZoomを使用している場合，ホワイトボードツールを使い始めるのに役立つZoomのヘルプガイドを幾つか以下に紹介します。オンラインクラスやプログラムで別のリモートギャザリングのツールを使用している場合は，地元のS&I代表者に連絡して，ホワイトボード機能を始める方法について助けを求めてください。

Zoom ホワイトボードユーザーガイド

スーパーバイザーと話し合う

以下の項目をあなたのレッスンにどのように応用できるか深く考えてください。これらの質問について，地元の宗教教育セミナリー・インスティテュート(S&I)スーパーバイザーと話し合う準備をしてください：

これらの方法から，スーパーバイザーがあなたにすぐに始めるよう勧めたいと思っている方法と，その理由を尋ねてください。
スーパーバイザーがうまくいっていることを確認してきた事柄を尋ね，それがうまくいっていると思う理由を尋ねます。

追加のアイデア

生徒同士の練習

チャット機能

教師であるあなたは，生徒が熟考している間，チャット機能で互いにやり取りするよう生徒に勧めることができます。例えば，次のようなやり取りを想像してください：

「それでは皆さん。すばらしい話し合いができましたね！話し合いを続けたいのですが，マイクではなくチャットで行いたいと思います。少し時間を取って，次の質問に対する答えについて深く考えてください：

マタイ13章とルカ13章に書かれているたとえについて深く考えた後で，末日におけるキリストの教会の業にさらによく参加するために，あなたは何をするよう促しを感じるでしょうか。

この質問をチャットに貼り付けます。今から6分時間を取りますから，あなたの考えを書いてください。チャットに投稿した後，しばらく時間を取って，クラスメートの考えに返信してください。質問をして疑問を明確にしたり，自分が持っていた疑問を明確にしてくれたことに対して感謝を示しましょう。どうぞこの時間を楽しんでください！」

クラス外でのコミュニティーの交流

クラスの構成によっては，Canvasやリモートギャザリング以外で自分のコミュニティーを作ることが生徒にとって有益かもしれません。例えば，生徒の中にはクラス以外で互いにチャットし，サポートしたいと思う人がいるかもしれません。WhatsAppグループやFacebookグループを作れば，あまり形式ばっていない環境下で互いに話し合うことができます。生徒はコミュニティーに属していると感じるとき，大きな力を引き出すことができますし，クラス外で作るグループがうまくいくこともあります。

生徒と教師の練習

チャット機能

ほとんどのリモートギャザリングで使用されるソフトウェアのチャット機能により，教師は個々の生徒に個人的に手を差し伸べることができます。例えば，あなたがチャットに投稿した質問に対する答えを5分間静かに考えるようクラスに伝えたとします。この時間に，生徒一人一人に手を差し伸べ，生徒が答えを書き進める間，投稿する前に彼らの相談役になることができます。あるいは，リモートギャザリングの開会行事で，生徒の一人が気が散っていたり，不機嫌なことに気がつくかもしれません。このツールを使って個人的にメッセージを送り，ミニスタリングを行うとよいでしょう。

考慮すべき質問：リモートギャザリングの間，チャット機能を使ってあなたに接触するよう，どのように生徒に促しますか。

生徒とコンテンツ間の練習

同期／非同期ドキュメントの活用

従来のクラスの教師であると想像してください。教室の前と横には書いたり絵を描くホワイトボードが幾つかあります。クラスを3つのグループに分けるグループ活動を計画しました。各グループは同じ聖句を読みますが，異なる聖句の特徴に重点を置きます：

グループ1：述べられている教義
グループ2：救い主の言葉
グループ3：読者に対する招きや聖句のテーマ

このような活動は，リモートギャザリングでも可能です。Google Doc，Microsoft Wordオンラインドキュメント，または同様のオンライン文書共同作業ツールを使用することを検討してください。聖句がすでに貼り付けられている文書と，グループの割り当てを含む文書を準備すれば，あなたがするべきことは，チャットに文書へアクセスするリンクをドロップし，生徒に制限時間を与えるだけです。

クラス内の投票またはクイズ

教師が授業中にこのように尋ねるのを聞いたことはありますか。「この中で……をしたことがある人は手を挙げてください。」これはフラッシュポールと呼ばれ，教師がテーマに関する生徒の意見や気持ちを素早く評価するときに用います。同じことをリモートギャザリングでも行うことができます。ほとんどのリモートギャザリングで使用されるソフトウェアには，教師が簡単な投票やクイズを設定できる機能があります。