オンラインで教える
ディスカッションボードを効果的に活用する―指導原則


「ディスカッションボードを効果的に活用する―指導原則」『オンライン教師として成長する』(2023年)

「ディスカッションボードを効果的に活用する―指導原則」『オンライン教師として成長する』

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Meetinghouse Internet Safety

ディスカッションボードを効果的に活用する―指導原則

教える人々を愛する

  • 『救い主の方法で教える』には,すべての人が大切にされ,尊重されていると感じられるよう,救い主がどのようにされたかが書かれています。ディスカッションボードのような公の場では,あらゆるやり取りにおいて,同じように感じてもらえる努力をする必要があります。

  • 率直な質問や言葉に対して,教師が優しさと敬意をもって答えるとき,クラスメンバーの参加意欲が高まります。自分がクラスに貢献したと評価され,そこに自分の居場所があると感じられます。

  • ディスカッションボードであなたが学習者に分かち合う愛に満ちた答えは,ほかの学習者がクラスメートに対してどのように答えたらよいかがわかる,よい模範となります。

互いに話し合う学習者たち

  • 教師から促された時やディスカッションで話す番が来た時だけ発言するよりも,互いに話し合えるのであれば,学習者はディスカッションボードの活動からさらに多くのことを得ることができます。

  • 一般的に,ディスカッションボードの投稿や返信はクラス全員が見ることができるため,クラスの一体感を生み出すのに役立ちます。

  • オンライン教師はオンラインディスカッションボードを支配することなく,存在感を示す必要があります。教師は,ディスカッションボードの投稿と返信の中で互いに話し合うようクラスの生徒を励ますべきです。

関連性と帰属意識

  • ほかのどのオンラインクラスの活動よりも,ディスカッションボードを使うことで,生徒一人一人が質問し,個人的な経験を分かち合うことができます。

  • 質問したり,個人的な経験を分かち合ったりできるように学習者を励ましてください。質問をすると,そのコースが自分の生活状況に関連していると感じやすくなります。

  • 耳を傾け,観察し,識別します。十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は,次のように述べています:「教えるとは,話したり伝えたりすることではありません。むしろ,教えるとは,観察し,耳を傾け,識別することであり,そうすれば,何を話すべきかが分かるのです。」(“A Discussion with Elder Bednar” [Seminaries and Institutes training broadcast, May 2011])投稿に返信する前に発言の意図を具体的に教えてもらうことで,相手のコメントをほんとうに理解しているかどうかを確認することができます。

熱心に学ぶよう勧める

  • ディスカッションボードの投稿が適切でなかったり,考えがまとまりきっていなかったりする場合は,学習者に少し直してもらいましょう。学習者が自分自身でさらに深く掘り下げることができるよう,示唆に富んだ質問をする方法を考えましょう。

  • 学習者に,お互いの質問に答える責任を持ってもらいます。お互いの投稿を読み,それに答えてもらいます。クラスの早い段階でそのように期待していることを伝えることで,オンラインディスカッションボードがより効果的になります。

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スーパーバイザーと話し合う

以下の質問について深く考え,その質問があなたのレッスンにどのように当てはまるか考えてください。地元のS&Iスーパーバイザーと話し合う準備をしてください。

  • 『救い主の方法で教える』から,ほかにどのような原則をディスカッションボードの活動に応用できるでしょうか。

  • あなたやスーパーバイザーは,これらの原則をディスカッションボードの中で実践しているどのような例を分かち合うことができますか。

  • 前に述べたように,救い主は,御自分が教えた人々が大切にされ,尊重されていると感じられるように努められました。あなたが同じように感じることができるよう,教師が助けてくれたことはありますか。この経験をスーパーバイザーに分かち合ってください。

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