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オンラインコースへの学習者の参加を促す―応用のためのアイデア


「オンラインコースへの学習者の参加を促す―応用のためのアイデア」『オンライン教師として成長する』(2023年)

「オンラインコースへの学習者の参加を促す―応用のためのアイデア」『オンライン教師として成長する』

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Woman typing on keyboard using laptop computer in loft office

オンラインコースへの学習者の参加を促す―応用のためのアイデア

学習者の参加を促す原則について考える機会が与えられたので,応用のためのアイデアについても幾つか考えることでしょう。

早い時期に,そして頻繁に期待されている事柄を伝える

  • オンライン学習者はしばしば,学習経験の中で期待されている事柄を教師に話してもらい,参加できるように助けてもらう必要があります。年度またはタームの初めに,以下の事柄を含むメッセージをクラスに送ってもよいでしょう:

    • Canvasコースの経験について学習者に説明するビデオ*

    • 活動の期限や時期といったレッスンのパターン

    • リモートギャザリングの日時

    • リモートギャザリングにおける参加に対する期待(例えば学習者は可能であればカメラをオンにする,発言したいときは手を挙げる,チャットを使うことへの期待など)。

    • 助けが必要なときや質問する際にあなたと連絡を取る最善の方法。

    • 救い主イエス・キリストに対するあなたの証と,救い主が自分の人生に与えた影響。学習者が活動に参加し,クラスメートと交流し,祈りの気持ちでイエス・キリストを知ろうとするとき,このコースがさらに主のようになる助けとなるというあなたの考えを分かち合いましょう。

  • 学期を通して,これらの期待を複数回繰り返し伝える必要があるかもしれません。自分の期待を強めることは,学習者がそれらに従うことを覚えておく助けとなります。

*上記のようなビデオを作成する方法を学びたい場合は,地元のS&I代表者に連絡して支援を求めてください。

導入メッセージの例

学習者の皆さん,こんにちは!

わたしの名前は,マルチネス姉妹です。今学期,モルモン書を通してイエス・キリストについてともに学べるのを大変うれしく思います。わたしは,イエス・キリストについて確固とした証があります。モルモン書を通して,わたしたちは主に近づけることを知っています。モルモン書は理解しやすい真理を教えています。この驚くべき聖典を詳しく学ぶことができるのは何とすばらしいことでしょう!モルモン書は皆さんの人生に祝福をもたらすでしょう。

クラスの流れは次のとおりです。このコースは,Canvasの活動と,リモートギャザリングと呼ばれる,Zoomを使ったライブクラスの組み合わせで行われます。リモートギャザリングは,毎週木曜日の午後8時に開かれます。Canvasの資料は,リモートギャザリング前とリモートギャザリング後の二つの部分に分かれています。リモートギャザリングの前に,週の前半部分の活動を完了させる必要があります。そして,リモートギャザリングの後には,週の後半部分の読書課題と課題を完了させます。このパターンに従うなら,道に迷うことはないと約束します!このコースは,毎週このパターンに従うように作られています。難しくはないはずです。質問があれば,わたしに聞いてください。わたしに連絡を取る最善の方法は,電子メールです。Sister.Martinez@myEmail.com までメールを送ってください。その日のうちに返信できるよう最善を尽くします。どんなことでも喜んでお手伝いします!

リモートギャザリングでわたしたちがお互いのことを見ることができたら,学習経験はさらに良いものとなります。木曜日に会うときは,可能であればカメラをオンにしてもらえますか。モルモン書に記されているイエス・キリストの原則と教義をともに学ぶときに,皆さんのすてきな顔を見られたらどんなにすばらしいことでしょう。また,少し早めにログインするようにしましょう。そうすると,皆さん一人一人とお話しする時間が持てます。

皆さんとともに学べるのを楽しみにしています!

―マルチネス姉妹

学習者の参加状況を把握する

学習者の意欲を高めるのは,クラスに数日間顔を出していない学習者をチェックするのと同じくらいシンプルなことです。学習者がCanvasコースやリモートギャザリングに参加していないことに気づいたら,彼らに対するあなたの愛を伝える電子メールを送ってください。彼らの生活に関心を持っていることを伝えてください。彼らのために何か助けられることはないか尋ねてください。クラスに戻ってくるよう招きます。多くの場合,このささやかな行いこそが,彼らがクラスに戻るのに必要なことです。

Canvasには,学習者がCanvasの経験で何を行っているかを教師が見るための二つのツールがあります。

評定ツール

評定ツールを使って,学習者がいつ活動に取り組んでいるかを確認します。学習者が数日または数週間にわたって課題をしていない場合は,手を差し伸べてください。課題を遅れて提出し続けている場合は,手を差し伸べてください。これらは,学習者にもっと注意を払う必要があることを示す指標かもしれません。

「メンバー」ツール

「メンバー」ツールを使って,学習者がCanvasコースに最後にアクセスした時間を確認します。ツールを使用している間,「直近活動日」の欄に注目してください。ここに,学習者が最後にコースにアクセスした日時が表示されます。学習者が数日おきにコースにアクセスするのは普通のことです。毎日アクセスする学習者もいます。「直近活動日」の欄に,学習者が何日も続けてコースにアクセスしていないことが表示されていれば,これはこの学習者にもっと注意を払う必要があることを示す指標かもしれません。

任意のCanvasヘルプガイド

リモートギャザリングの参加

  • クラスを始めるに当たって,学習者に学んだことを分かち合ってもらう。学習者は,その週に学んだことを分かち合うよう求められると分かれば,毎週Canvasに参加する可能性が高くなります。

  • 講義を避ける。十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は,次のように述べています。「教えることは,話すことや伝えることではありません。教えることは観察し,耳を傾けることであり,わたしたちは何を言うべきかを見極めてから知ることができます。」(“A Discussion with Elder David A. Bednar” [Seminaries and Institutes of Religion satellite broadcast, Aug. 2, 2011]).リモートギャザリングの間は,学習者が少しではなく,たくさん話せるよう助けるように常に努めてください。

  • さらに質問する。救い主は単に情報を提示するよりも,頻繁に質問されました(例として,ルカ10:25-28参照)。

  • 沈黙に慣れる。沈黙や深く考えることに学習者が慣れることができるよう訓練します。静かにし,霊感を受け,御霊に耳を傾けてから話し合うよう励まします。

  • 学習活動を主導するよう頻繁に学習者を招く。その週に学んだ章についての話し合いを導く,またはCanvasやライブギャザリングで少人数のグループでの話し合いの進行役をするよう学習者に勧めるとよいでしょう。

  • ビデオ会議の機能を使って,学習者を巻き込む。これらのツールは,対面のクラスで行う場合には心地良くないと感じる方法で参加する機会を多く提供します。これらには,投票,ミーティングのチャット機能,デジタルホワイトボード,デジタルのアノテーション,画面の共有などが含まれます。

サポートを提供する

オンライン教師であるあなたは,学習者を支援する第一線にいます。学習者が技術的な問題やその他の問題を克服できるように素早く助けることができるとき,学習者はもっと参加しやすくなるでしょう。たとえ学習者が経験している問題に対する答えが分からなくても,あなたが答えようとしていることや解決策に取り組んでいることを彼らが早く確認できることが重要です。良い目安は,24時間以内に学習者の質問や懸念に回答することです(『オンラインで効果的に教えるための指針』参照)。

以下のアイデアは,学習者の質問や懸念に答える準備をするうえで役立つでしょう:

  • Canvasとビデオ会議ソフトウェアの機能を常に最新の内容に保ってください。

  • 学習者が直面する最も一般的な技術的な問題に精通し,それらを解決する方法を学んでください。

  • 一般的な技術的な問題については,あなたの地域における各レベルのサポートを知ってください。

  • 学習者を次のレベルのサポートに送る前に,学習者の問題を解決するようにしてください。彼らを直接助けられれば,それだけ彼らの問題をより迅速に解決することができます。また,問題を解決するのに長い時間待たなくて済むのであれば,オンラインの経験に不満を抱く可能性も低くなります。

技術的な問題に関して専門家でなければならないと感じる必要はありません。「わたしには分かりませんが,あなたのために何とかします」というような学習者への簡単な返答だけでも,学習者を安心させることができます。あなたの地元のS&Iスーパーバイザーは,このような問題が生じたときに尋ねるべき最良の人です。

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スーパーバイザーと話し合う

以下の質問をあなたのレッスンにどのように応用できるか深く考えてください。これらについて地元のS&Iスーパーバイザーと話し合う準備をしてください。

  • 地元のS&Iスーパーバイザーに,投票,ミーティングのチャット機能,デジタルホワイトボード,デジタルのアノテーション,画面共有などのリモートギャザリング機能を見せてもらうようお願いします。これらの機能をリモートギャザリングでどのように使えるか尋ねます。

  • この訓練で学んだアイデアの中で,どれが最も役に立つと思いますか。

  • この訓練で学んだアイデアの中で,いまだに不明瞭なアイデアは何ですか。

  • あなたのレッスンの助けとなるこれらのテーマのいずれかに関して,追加でどのような話し合いを持ちたいですか。

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