オンライン学習者との適切なコミュニケーション―応用のためのアイデア

オンライン学習者と適切にコミュニケーションを取るための原則を学んだところで，これらの原則をオンラインで教える際に応用する方法を探ります。

CanvasのアナウンスメントとCanvasのメッセージ

教師はCanvasを使用して学習者と連絡が取れます。Canvasは様々なコミュニケーション手段を提供し，それぞれが独自の方法で役立ちます。Canvasで最も一般的なコミュニケーションツールには以下が含まれます：

Canvasのアナウンスメント
Canvasのメッセージ

Canvasのアナウンスメントは，教師が一度にクラス全体に連絡するのに役立ち，学習者がCanvasまたはCanvas外（「福音ライブラリー」など）のコンテンツを紹介するときに役立ちます。アナウンスメントでは次のことができます：

迫っている締め切りについて学習者に思い起こさせる。
次のレッスンの予告をする。
レッスン中に出された質問に対する答えを分かち合う。
学習者の興味を引くような注目すべき出来事があればアナウンスする。
励ましの言葉をかける。
イエス・キリストについてのあなた自身の証を分かち合ってください。

Canvasのメッセージでは，教師と学習者の間で直接メッセージを送ります。Canvasのメッセージ内で，ユーザーは以下のことができます：

メッセージを表示し，返信する。
学習者と個別に，またはコースのすべての学習者とコミュニケーションを取る。
Canvasで通知設定の方法に応じて，別の電子メールアドレス，携帯メール，またはソーシャルメディアを使って，Canvasのメッセージに送信されたメッセージを受け取る。
自分のモバイル機器でCanvasのメッセージに送信されたメッセージを受け取る。

任意のCanvasヘルプガイド

Canvasに何かを書くときはいつでも，適切にコミュニケーションを取るための指導原則を明確にする次の質問を自問してください：

わたしがこのメッセージを受け取るとしたら，どのように感じるだろうか。
その語調は励ましや思いやり，親切なものだろうか。
このメッセージは，わたしがすでにクラスに与えた期待と一致しているだろうか。

リモートで教える

オンラインセミナリーとインスティテュートのコースには，しばしばリモートギャザリングと呼ばれるオンライン集会が含まれます。この集会は，人々が同じオンラインの場所で同時に集う，対面式の教室のようなものです。以下のスキルは，オンライン教師がリモートギャザリングにおいてより良いコミュニケーションを取る助けとなります。次回のリモートギャザリングを計画する際に，今何を応用できるかを考えてください。

効果的なコミュニケーションスキル

傾聴の練習をする。話を遮らず，聴いて自分が理解したことを言い直し，メッセージを正しく理解できたかを確かめます。
じっと聴く。話者に注意を集中させます。話者が何を言っているか考えてみてください。次に自分が何を言うか考えないでください。話者から遠ざかるような気が散るものを取り除きます。
お互いの内に善いものを探す。相手の内に称賛する特質を探すとき，欠点に焦点を当てる可能性は低くなります。あなたが学習者について尊敬していることと，彼らの貢献に対する感謝の気持ちを分かち合うとよいでしょう。
心から励ましの言葉をかける。当時大管長会の一員であったディーター・F・ウークトドルフ長老は，「心からの励ましの言葉に必要なのは，愛と思いやりにあふれた心だけです。しかし，そのような言葉が周囲の人をいつまでも感化することがあるのです」（「幸福，わたしたちの受け継ぎ―応用のためのアイデア」『リアホナ』2008年11月号，120）と教えています。オンラインでの学習経験において，リモートギャザリングは，その人に直接励ましを与えることができる一つの場所です。あなたからの特別な励ましを必要としている学習者に対して，配慮をしましょう。

スーパーバイザーと話し合う

以下の質問について，またそれをどのようにレッスンに取り入れるか深く考えてください。さらに助けが必要な質問があれば，地元のS&I代表者と話し合ってください。

学習者とコミュニケーションを取るときに，個人的に直面する最大の課題は何ですか。
次回のリモートギャザリングに参加する，またはCanvasコースを見るよう，地元のS&I代表者を招いてください。コミュニケーションスキル，語調，身振り，学習者の質問や意見への答えなどについてフィードバックを求めてください。
学習者と効果的にコミュニケーションを取るために，ほかにどのようなCanvasの機能が使われているのを見たことがありますか。