「ディスカッションボードを効果的に活用する―応用のためのアイデア」『オンライン教師として成長する』(2023年)
「ディスカッションボードを効果的に活用する―応用のためのアイデア」『オンライン教師として成長する』
ディスカッションボードを効果的に活用する―応用のためのアイデア
効果的なディスカッションボードの原則を理解したところで,ディスカッションボードの質の高い実践方法について考えてみましょう。それらの質の高い実践方法を探求するに当たり,以下の質問について考えてください。
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それらの実践方法の中で,自分がすぐに活用できそうなものはどれでしょうか。
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それらの実践方法のうち,地元のS&Iスーパーバイザーに助けを求めるべきものはどれでしょうか。やってみたいのですが,どうすればうまくできるか分かりません。
教師の参加頻度
教師が毎週すべての学習者のディスカッションボードに返信すると,ディスカッションがプレッシャーのかかるものになる,クラスへの参加が妨げられることがあります。参加しすぎると,ディスカッションが「教師への返信」ディスカッションになってしまいます。
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全員に返信するのではなく,週ごとに一部の学習者に向けて返信するとよいでしょう。複数の週と複数のディスカッションボードに渡って,返信を分散させてください。
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毎週どの学習者に返答したかを記録するには,スプレッドシートまたはノートを使います。例えば,その週に返信した学習者を記入します。次のディスカッションで答えるときに,どの学習者にすでに返信したかをメモしておきます。すべての学習者に返信が届いたら,最初からやり直します。
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同じディスカッションボードで一気に全員に返信するのではなく,ある程度の期間の中で少しずつ,全員に返信するようにしましょう。
ディスカッションの投稿に変化をつける
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画像,テキスト,ビデオ,音声など,様々な方法で投稿するよう学習者に勧めます。例えば,教師は絵だけを使ってディスカッションの指示に答えるよう学習者にチャレンジすることができます。そうすることで,写真とディスカッションの関連性について学習者が考えるようになります。
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教師はこれらの様々な種類の投稿をまず自分でするべきです。そうすることで,クラス全員が同じことをするようになります。
メンション機能「@」を使って学習者同士がメンションし合う。
Canvasには,ユーザーが名前の前に「@」記号を入力できる機能があります。そうすると,その名前のユーザーにはディスカッションでメンションされたと通知が届きます。次のシナリオについて考えてください。
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ロンダからディスカッションボードに質問がありました。彼女は,教会に関する幾つかの疑問について悩んでいますが,そのような疑問を持つことに対して罪悪感を感じていると述べています。そのディスカッションボードで,マリアが教会に関する質問について,ロンダの助けになるかもしれない回答をしています。二人の学習者をつなげるには,次のように書いてください:
「良い質問ですね,ロンダ。あなたの率直な思いを教えてくれたことに感謝しています。教会について疑問を持っているからといって,信仰がないわけではありません。実際,わたしたちのクラスの@マリアは神様に質問をするように勧めているウークトドルフ管長のすばらしい言葉をシェアしてくれました。@マリアの投稿を見て,あなたの考えを聞かせてください。」
スーパーバイザーと話し合う
以下の質問について深く考え,その質問があなたのレッスンにどのように当てはまるか考えてください。地元のS&Iスーパーバイザーと話し合う準備をしてください。
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地元のS&Iスーパーバイザーに,音声とビデオを記録してディスカッションボードの投稿としてアップロードする方法を尋ねてください。
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ディスカッションボードの経験を向上させるために,あなたやあなたのスーパーバイザーはほかにどのような実践方法を見たことがありますか。
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教師として行うすべてのことにおいて,わたしたちは人々がイエス・キリストへの改心を深めるのを助けるべきです。ディスカッションボードでそのようなことが起こった例について話し合ってください。救い主への改心を深めるために,クラスの参加者は何をしましたか。