「課題のフィードバックを効果的に活用する―指導原則」『オンライン教師として成長する』(2023年)
「課題のフィードバックを効果的に活用する―指導原則」『オンライン教師として成長する』
課題のフィードバックを効果的に活用する―指導原則
ツールを知る
オンライン教師は,SpeedGraderツールの基本的な使い方を理解しておく必要があります。Canvas SpeedGraderを使用すると,教師は学習者の提出物にコメントを残すことができます。このCanvasのヘルプガイドでは,SpeedGraderを使用して課題のフィードバックを残す様々な方法を紹介します。
Canvasを使用してフィードバックを与える方法の基本を理解した上で,学習者に課題のフィードバックをする際に,以下の原則を考慮してください。
キリストのような語調を使う
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時に,デジタルコミュニケーションは誤解される場合があります。フィードバックをするときに言うことは,明確で肯定的で,あなたのほんとうのメッセージが分かるようにすべきです。
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オンライン学習でキリストのような語調を使う方法に関するその他のアイデアについては,「オンライン学習者との適切なコミュニケーション」を参照してください。
具体的かつ個人的に伝える
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学習者にフィードバックする際には,具体的に伝える方法を探しましょう。毎回,学習者が呼ばれたいと希望する呼び方を用いましょう。課題で分かち合ってもらったアイデアについて言及してください。学習者の考えや気持ちを認めてください。聖霊の導きにより,誤解を正しましょう。
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一般的なフィードバックは,学習者の心にあまり響きません。「すばらしい!」というコピー・ペーストのようなフィードバックは避けてください。不誠実だと思われかねません。
次の例について考えてみてください。スコットという学習者が課題を提出し,読書課題をしている間に受けた心からの考えや気持ち,印象を分かち合いました。その後,フィードバックを見るために結果を確認したところ,教師がただ「よくできました」とだけ返信しているのに気づきました。
ホリーという学習者が,その週の読書資料に同じように感動した後に教師から受けたフィードバックと比較してください。「ホリー,今週課題を読んで受けた心からの考えや印象を分かち合ってくれてありがとう。読み物を通してできたイエス・キリストとのつながりに,わたしは深く感動しました。クラスでのあなたの努力に心から感謝しています。」
もしあなたが学習者だったら,どのようなフィードバックを受けたいと思いますか。彼らの名前や課題について具体的なことを言うことで,学習者の気持ちはどのように変わるでしょうか。
課題について学習者に同じフィードバックをすることがあるかもしれません。それでも,あなたのフィードバックを具体的かつ個人的なものにする方法を常に探してください。
迅速な評価とフィードバック
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課題をすぐに評価すると,生徒はフィードバックに対する感謝の念をさらに感じます。また,学習者が引き続き学習に取り組み,将来の課題に役立つ情報を与えることにもつながります。
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オンラインで効果的に教えるための指針では,締め切り日から2日以内に課題を評価することを推奨しています。これは地元の状況が許すかぎり行うべきです。
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評価されなかったり,課題にフィードバックが含まれていない場合,生徒をいらだたせるかもしれません。課題に迅速なフィードバックをすることで,あなたが学習者を気にかけていることが学習者に伝わります。
スーパーバイザーと話し合う
少し時間を取って,以下の質問について考えてください。地元のS&Iスーパーバイザーと話し合う準備をしてください。
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学習者へのコミュニケーションが誤解されないようにするために,どのような助言がありますか。
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学習者が課題を提出した後,どれくらいでフィードバックをするべきでしょうか。