「ビジネス成功の心構え:学ぶ」始める,育てる,わたしのビジネス 自立に向けて
「ビジネス成功の心構え:学ぶ」
学ぶ—
所要時間:55分以内
1. 正しい原則に基づいた行動
読む:
ビジネスの成功に役立つ原則は多くあります。以下はその例です。
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ビジョン:「皆さんにもわたしにも,一歩や二歩先に進んだだけでは満足できないようなビジョンを持つ責任があります。最初から最終的な到達目標を見据え,自分の前に開かれている機会について壮大なビジョンを持つ責任があるのです。」(Teachings of Thomas S. Monson, comp. Lynne F. Cannegieter [2011], 316)
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勤勉:「熱心に善いことに携わり〔なさい。〕……人は自らの内に力があり,それによって自ら選択し行動する者だからである。」(教義と聖約58:27-28)
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霊感:「あなたがたの畑の収穫が豊かであるように,作物について神に叫び求めなさい。あなたがたの牧場の家畜が増えるように,家畜の群れについて叫び求めなさい。」(アルマ34:24-25)
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粘り強さ:「わたしたちは……ことを成し遂げるまでは……行きません。」(1ニーファイ3:15)
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責任感:「『良い忠実な僕よ,よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから,多くのものを管理させよう。』」(マタイ25:21;14-30節参照)
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プラス思考:「地は満ちており,十分にあり余っている」(教義と聖約104:17)
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時間管理:「あなたの時間は貴重なものです。」(Thomas S. Monson, “Guideposts for Life’s Journey” [Brigham Young University devotional, Nov. 13, 2007], 1, speeches.byu.edu)
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小さく簡単なことが持つ力:「小さな,簡単なことによって大いなることが成し遂げられるのである。」(アルマ37:6)
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決意:「あなたがた〔は〕……まず,すわってその費用を計算しないだろうか。」(ルカ14:28;29-30節も参照)
話し合う:
あなたがビジネスを始める,あるいは育てるうえで,最も応用できると感じた原則はどれですか。
2. ビジネスを始め,育てる理由
読む:
ビジネスを始めたり,育てたりするうえで正当な理由は,以下のように多く挙げられます。
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自営願望
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収入の増加
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本人の情熱
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セカンドキャリア
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挑戦
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必要性(仕事の選択肢が乏しい,あるいはまったくない場合)
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個人の自由と裁量
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さらなる経済的安定
ビジネスを進める方法はたくさんあります。以下はその例です。
読む:
わたしたちは,時間,体力,お金など,多くのものに恵まれています。与えられたものを,家族や仕事,奉仕,そのほかの関心事にどう割り振るか,わたしたちは日々決断しているのです。
ビジネスを運営することで利益が生まれる一方,その代価を求められることも多いものです。わたしたちは各自霊感を求め,選択の自由を働かせることにより,家族と生活のために自分の持てるものをどのように活用するか決めるべきです。
3.ビジネスオーナーとしての心構えの評価
4.コースで伸ばすビジネススキル
読む:
このコースの目的の一つは,成功するビジネスオーナーが行っている習慣を身につけられるよう,皆さんを助けることです。成功するビジネスオーナーは観察力が鋭く,好奇心が旺盛で,日々新しいアイデアを見つけようと目を光らせています。彼らは,自分のビジネスチャンスを拡大し続ける必要性を理解しているのです。幸先の良いスタートを切るためにも,多くの点でビジネスを改善しなければならないことを承知しています。
そのようなビジネスオーナーとなるためには,信仰を働かせ,居心地の良い場所を抜け出す必要があります。家やオフィスを出て,顧客になる可能性のある人々とよく話し,彼らのニーズや好みを探るのです。ビジネス改善に役立つような新しい情報や意見を収集する必要があります。顧客とかかわったり,学び続けたり,ビジネスに変更を加えたりする意思が見受けられないビジネスオーナーは,長い目で見ると成功しません。
ビジネスを始めたり育てたりする際には,成功するビジネスオーナーのように考え,行動できるように励まし合いましょう。グループ集会の外で達成することとなる毎週の決意の多くは,成功するうえで必要な習慣を身につけるのに役立ちます。
わたしたちは毎週,以下のことを実践します。
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顧客を観察し,顧客と話す—アイデアを集め,顧客のニーズを理解するため,またビジネスに関するアイデアの検証や調整,フィードバック収集のために行います。
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自分の考えを書き出す—観察して分かったことや,人から聞いたアイデア,聖霊から受けた印象を記録に取っておくために行います。
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販売する—人々のニーズに耳を傾け,適切な解決方法を見いだすことを学ぶために行います。
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ビジネスに関する財政面の動きを細かく記録する—ビジネス成功の鍵となる要因を把握し,将来の展望を描けるように行います。
今週あなたには,これらのスキルを実践し,グループに報告するという課題が与えられます。また,顧客となる可能性のある人々からの聞き取りも始めてください。翌週,結果を報告することとなります。
5.グループとして学び,行うこと
読む:
わたしたちは協力し,各自がビジネスを始め,それを成長させるうえで助け合います。さらに大きな目標は,自立することです。自分のことを自分でできるようになると,人々に手を差し伸べることがより容易になります。
これからの12週間,わたしたちは皆で以下の章に取り組みます。
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第1章—ビジネス成功の心構え
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第2章—顧客の潜在的ニーズを満たす
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第3章—ビジネスで確実に利益を上げる
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第4章—顧客の開拓
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第5章—顧客の維持
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第6章—ビジネスの収益性管理
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第7章—事業費と生活費の分離
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第8章—ビジネスのキャッシュフロー管理
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第9章—ビジネスを育てる
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第10章—ビジネスの資金調達
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第11章—ビジネスの継続的改善
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第12章—ビジネスプレゼンテーション
6.ビジネスプランの整理—「わたしのビジネスプランナー」
読む:
自分のアイデアはうまくいくという想定や「直観」に基づいてビジネスを築こうとする人がいますが,これは誤りです。このようにして始めたビジネスは通常,成功に至りません。このコースでは,毎週顧客を観察し,顧客とかかわり,そこから学んだことに従ってアイデアを練り上げるよう勧めます。「すべての必要なものを」「組織」して(教義と聖約88:119),ビジネスと生活のそのほかの面を常に改善していく方法を学ぶのです。
このグループでは「わたしのビジネスプランナー」を活用し,ビジネスに関するプランを徐々に築いていきます。このプランナーは,細かな内容を整理し,ビジネスの実現可能性を評価するのに役立ちます。このプランナーは,第12週にグループ内で自分のビジネスプレゼンテーションを行う際にも役立つでしょう。このコースを終了してからも,引き続きプランを立て,ビジネスを育てるうえで助けとなるものです。
ビジネスプランの詳細に関して,最初は仮の内容を書いてください。顧客や仕入先,他のビジネスオーナーと話すことで理解が増すにつれ,変わっていくからです。ビジネスプランを練り上げる過程で更新や変更を加えることになる可能性が大いにありますから,「わたしのビジネスプランナー」に記入する際には,鉛筆を使ってください。これから使う「わたしのビジネスプランナー」は,「付録」にあります。
7.日々実践して決意を貫く
視聴する:
「決意を貫くことによる成長」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,本セクションの最後にある台本を読んでください。
話し合う:
スキルを実践して決意を貫くうえで,どのように助け合うことができるでしょうか。
ビジネス成功の道具箱
「付録」には,「ビジネス成功の道具箱」があります。この道具箱は,本コースでこれから学ぶ重要な原則の幾つかをまとめたもので,参照として活用できます。
修了証書
読む:
集会に出席し,決意を貫いたグループの参加者は,LDSビジネスカレッジから自立の修了証書を受け取ることができます。第12章を参照してください。