自立
7:学ぶ


「事業費と生活費の分離:学ぶ」始める,育てる,わたしのビジネス 自立に向けて

「事業費と生活費の分離:学ぶ」

学ぶ—

所要時間:60分以内

1. ビジネスと家族の両方を守るために

視聴する:

「またとないチャンス—パート1」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,本セクションの最後にある台本を読んでください。

話し合う:

マークは妹を助けたいと思っていますが,自分のビジネスを拡大させたいとも思っています。マークはどうすべきだと思いますか。

読む:

先週は,収益と経費を日々記録することの重要性について話し合いました。この習慣を身に着けることは,ビジネスを成功に導くうえで不可欠です。本章で取り上げますが,鍵となるもう一つの習慣は,事業費と生活費,すなわち個人のお金をしっかりと分けることです。

2. 事業費と生活費を分ける

視聴する:

「またとないチャンス—パート2」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,本セクションの最後にある台本を読んでください。

話し合う:

このビデオから,事業費と生活費を分けることに関して何を学べますか。

読む:

自分に給与を支払う—ビジネスで利益が生まれるようになったら,自分にどのように給与を支払うか決める必要があります。多くのビジネスオーナーは,少額の給与を支払うところから始めます。ビジネスが成長し,経済的に安定してくるにつれて,増額することができるでしょう。

銀行口座を分ける—自分に支払うお金は,個人の銀行口座に入金する必要があります。この口座は,ビジネス用の銀行口座とは別のものにしなければなりません。

ビジネスに関するお金を私的に流用しない—成功するビジネスオーナーは,家族や友人に金銭的な援助をするうえでビジネス用の銀行口座からお金を使うことはしません。

視聴する:

「またとないチャンス—パート3」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,本セクションの最後にある台本を読んでください。

話し合う:

  • マークの対応は正しいものだったと思いますか。それはなぜですか。

  • 断ることについて何か学んだことはありますか。それは,ビジネスオーナーとしてどのように役立つでしょうか。

読む:

成功するビジネスオーナーは,何らかの問題や困難が生じた場合に備えて,またビジネスを成長させるために,貯蓄する必要があると理解しています。だれかに対して金銭的な援助を検討する際は,知恵を働かせ,妥当な限度額と条件を決定すべきです。自分の判断で活用できる個人のリソースのみを用い,ビジネス用の資金には決して手を出さないことです。何より,自分のビジネスが「秩序の家」(教義と聖約88:119)であることを優先する必要があるのです。

3. 収入に対する什分の一を納める

読む:

収入の什分の一を支払うことで,わたしたちは大きな祝福を受けます。事業費と生活費を分けていれば,什分の一の計算がより簡単になります。以下の原則を覚えておきましょう。

  1. 事業費と生活費を別々の銀行口座で管理する。

  2. ビジネスから得た個人の収入(給与など)に対して什分の一を支払う。

  3. 事業費は什分の一の対象とはならない。事業費はビジネスに関する経費や給与,ビジネス発展のために用いること。

4. 記録を分けて管理する

読む:

生活費と事業費を別々の銀行口座で管理することに加え,それぞれの記録も分けておく必要があります。マーク・ベイリーは,ビジネスに関してすべてのお金の出入りを毎日記録しています。また,家計に関して出入りするすべてのお金に関しても日々記録をつけています。こうした記録は,収支記録と呼ばれます。

話し合う:

  • 事業費と生活費を分けるうえで,特に難しいと感じた面はありますか。

  • ビジネスと個人,それぞれの損益計算書から,どのような洞察が得られますか。

読む:

成功するビジネスオーナーは毎日記録をつけ,ビジネス上で情報に基づく決断をするためにその記録を活用します。ビジネスオーナーの多くは楽しんで記録をつけている訳ではありませんが,それを習慣とし,優先しています。正確な収支記録の情報があれば,ビジネスを成功に導き,成長させるうえで役立てられると知っているからです。

ビジネスオーナーになったばかりの人々は,記録を整理するうえで表計算ソフトやシンプルなオンラインツールを活用することが多いようです。ビジネスが成長するにつれ,より機能性の高い会計システムに投資したり,ビジネスのニーズを満たすうえで会計士を雇う意味が分かるようになるでしょう。財務記録を管理するうえでツールや会計士に頼れたとしても,あなた自身がこうした記録の詳細,推移を把握し,継続的に確認する必要があります。

今週は,別々に記録をつけられるよう熱心に取り組みましょう。ビジネスの実務が忙しいあまり,重要な日々の記録を怠ってしまうという,よくある間違いに陥らないことです。