「ビジネスの継続的改善:学ぶ」始める,育てる,わたしのビジネス 自立に向けて
「ビジネスの継続的改善:学ぶ」
学ぶ—
所要時間:65分以内
1. ビジネスのビジョン
2. ビジネスを標準化する
読む:
ビジネス運営は,そのオーナーに完全に依存すべきではありません。成功するビジネスオーナーは,ビジネスの標準作業の実行方法を示すために業務マニュアルを作成し,ワークフロー(仕事の流れ)を文書化します。こうしたリソースは,業務処理の質と一貫性を高めます。新しい従業員の訓練,また現在の従業員のベストプラクティスを維持するうえでも役立ちます。リソースを頻繁に見直し,更新すべきです。
業務マニュアルを作成し,特定の仕事に関するワークフローを文書化することにより,期待値を設定し,従業員が共通の目標を達成し,一貫性を保てるように助けることができます。この文書化により,ある業務を通常行っている従業員が病気や休暇,緊急事態,退職などで不在になっても,だれかがそれを代行できるのです。詳細なワークフローを準備すれば,あなたはビジネス運営のために単に働くのでなく,ビジネスを改善するために力を注ぐことができます。
業務マニュアルの作成とワークフローの文書化は,たとえあなたが唯一の従業員であっても,有益なものです。文書化のプロセスは,あなたがビジネスを構築し,標準化する助けとなります。また,ビジネスをより組織立ったものとするうえでも役立ちます。文書化されたワークフローは,知識のリソースとして機能し,普段行うことのない業務を思い起こすのにも重宝するのです。
話し合う:
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ビジネスオーナーとして,特定の業務に関する業務マニュアルを作成し,ワークフローを文書化することは,なぜ重要なのでしょうか。
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業務の遂行に一貫性を保つために,文書化すべき業務やプロセスにはどのようなものがありますか。
3. ビジネスにおいて確実に法令を遵守する
読む:
ビジネスオーナーには,ビジネスにおいてすべての法令を確実に守る責任があります。法令は産業や地域により異なるので,ビジネスオーナーにとって重要なのは,法令の定める必要条件について(1)地元レベル,(2)都道府県レベル,(3)国レベル,そして(4)国際レベルで考えることです。
4. 従業員に投資する
読む:
あなたのビジネスに新しい従業員を迎えることは重要な決定であり,系統立った採用プロセスと祈りを伴う熟考が求められます。成功するビジネスオーナーは,雇用決定の指針となる詳細な職務内容記述書を作成します。職務内容記述書は,応募者に仕事の要件を伝え,雇用主が新しい従業員に求められるスキルや知識,能力について明らかにするのを助けます。
話し合う:
従業員を雇う際,秩序立った方法と祈りの気持ちの両方が大切なのはなぜでしょうか。
読む:
繁盛するビジネスを生み出すには,あなたが従業員を指導し,彼らに権限を持たせることが不可欠です。指導者は,ほかの人々を自分に倣うよう動機づける人です。リーダーシップは,役職や地位からもたらされるものではなく,グループを望ましい目標に向かうよう促し,励まし,導く能力から生まれます。従業員に権限を与えるとは,スキルや関心を実際の行動に移し,育む機会を提供することです。賢明なビジネスオーナーは,従業員が自身の成長とビジネスの発展を一致させることができるように助けるのです。
話し合う:
あなたは現在または将来の従業員に対し,どのように権限を与えることができますか。
読む:
ビジネスオーナーとして,あなたは従業員を雇用し,管理する方法によって,リーダーシップを発揮することができます。このセクションでは,3つの指針となる原則について説明します。
最初の原則は,雇用はゆっくり,解雇は早めに行うことです。例えば,ビビアンが在宅介護のビジネスを営んでいるとしましょう。彼女は詳細な職務内容記述書に基づいて一番良い応募者を雇うために,慎重に十分な時間をかけます。また,従業員が仕事や役割にうまく適合していない様子が見られると,直ちに行動を起こし,解雇します。どちらの場合も,長期的に見ると,ビビアンの決断は従業員とビジネスの双方に益をもたらすのです。
2つ目の指針となる原則は,適切な訓練を行うことです。例えば,ナットという機械技術者が自分のビジネスを運営しているとしましょう。ナットは従業員のマイルズが自己啓発の計画を作成できるように助け,訓練を受ける機会を提供しました。新しいスキルと訓練により,マイルズは間もなく,ビジネスの重要なプロジェクトを幾つか管理できるようになりました。するとナットは,より多くの時間をビジネスの発展に注ぐことができるのです。
3つ目の指針となる原則は,調査を多く,推測を少なくすることです。この原則は,従業員を細かく管理することを提案しているのではありません。むしろ,従業員が行っている仕事や,彼らを助ける方法を認識すべきであるということです。例えば,シーザーがグラフィックデザインのビジネスを運営しているとしましょう。シーザーは従業員と密接な職場関係を築き,彼らに質問し,耳を傾け,導きを与え,彼らの業務に寄りそうために時間を使っています。
話し合う:
これらの原則は,あなたのビジネスでどのように役立つでしょうか。
5. ビジネスの目標を設定し,成果を測る
読む:
目標は,ビジョンの実現を助けるステップです。ビジョンを小さな目標に分割し,ゆっくり時間をかけて積み上げていけば,わたしたちはビジョンの達成に向けて取り組むことができます。SMARTという頭字語が,目標設定に関する以下の特徴を思い起こさせてくれます。
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Specific(具体的):達成する事柄の詳細な説明を含める
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Measurable(測定可能):進捗を測るための基準や指標を含める
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Achievable(達成可能):現実的かつ達成可能な目標を設定する
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Relevant(関連性):重要かつやる気を起こさせるような目標を設定する
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Time-bound(期限):目標を達成する日付を含める
ビジネスオーナーとして,長期的なビジョンについて考えてください。それを,重点的な取り組みと粘り強さによって達成できるような小さい目標に分割しましょう。
読む:
ビジョンの実現に向けて努力するとき,以下に挙げる毎日の行動を確実に継続するようにしてください。
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毎日一貫して目標に取り組む
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進捗状況を詳細に確認する
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適切な場合,柔軟性をもって目標を調整する