「ビジネスを育てる:『わたしの礎—学びを求める—目標と達成方法を決める』」始める,育てる,わたしのビジネス 自立に向けて
「ビジネスを育てる:『わたしの礎—学びを求める—目標と達成方法を決める』」
『わたしの礎—学びを求める—目標と達成方法を決める』—
所要時間:20分以内
活動—目標を決める(今週)
ステップ1:ハワード・W・ハンター大管長の言葉を読みます。目標に向かって努力するとき,望みは行動へと変わります。
ハワード・W・ハンター大管長
「この福音は悔い改めの福音であり,わたしたちは悔い改め,物事を解決する必要があります。実際に,悔い改め,決意し,目標を立てる過程は継続的に行うべきものです。……これを実践するよう,皆さんにお勧めします。」
“The Dauntless Spirit of Resolution,” (Brigham Young University devotional, Jan. 5, 1992), 2, speeches.byu.edu
目標は以下を踏まえて立てるべきです。
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具体的かつ測定可能である
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書き出し,毎日目につく場所に貼る
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達成する期限を設定する
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達成するために具体的な行動を必要とする
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絶えず見直し,報告し,更新する
ステップ2:別の用紙に,あなたの「人生の使命」を達成するのに役立つ目標を2つか3つ書きます。以下の例に従ってください。その紙を毎日見える場所に貼りましょう。
目標 |
理由 |
目標を達成するための具体的なステップ |
スケジュール |
進歩状況の報告相手 |
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例: 毎日30分,モルモン書を読む |
聖霊から日々導きを受けることができる |
1.毎朝6時30分に起床する 2.朝食前に読む 3.進み具合を記録する |
毎晩,寝る前に進歩状況を評価する |
毎週日曜日に進歩状況を家族と分かち合う |
活動—メンターを見つける(今週)
ステップ1:ロバート・D・ヘイルズ長老の言葉を読みます。
ロバート・D・ヘイルズ長老
「わたしがヤングアダルトだったころは,親や信仰が篤く信頼できる相談相手に助言を求めました。一人は神権指導者,もう一人はわたしを信頼してくれた教師でした。……あなたの霊的な幸福を心にかけてくれる助言者を,祈りをもって選んでください。」
「今日の世界のチャレンジに立ち向かう」『リアホナ』2015年11月号,46
あなたの質問に答えられる,経験豊富な人が必要かもしれません。つまり,あなたがやりたいことをすでに経験したことのある人です。そのほか,義にかなった生活をしている友人や家族にメンターを務めてもらうことができます。このような人々は,あなたが生活を変え,責任を持って進歩できるように,進んで時間を取って励ましてくれるでしょう。
ステップ2:あなたが必要としている助けについて考えてください。メンターとなり得る人のリストを書き出します。リストの名前について深く考え,祈ります。
ステップ3:以下の質問に答え,メンターとの関係を築き始めます。メンターになってくれるよう頼むときには,簡潔に「自分の生活を変えたいと思っています。手伝ってもらえませんか。」と尋ねることができるでしょう。
わたしのメンター |
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自分のメンターになってほしいのはだれですか |
いつ,メンターになってほしいと頼みますか |
「人生の使命」や目標について伝えるために,会えるのはいつですか |
どのくらいの頻度で,メンターと会いたいですか |
ステップ4:自分の「人生の使命」に対する責任は,自分自身にあることを覚えておきます。メンターと会う際には以下を行いましょう。
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進歩状況を確認する
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進歩の妨げとなっているものと,それらを克服するために行っている事柄を見直す
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次にメンターと会うときまでに,自分がすべきことを具体的に確認する
「より良い人生のための教育」
動画を視聴することができない場合は,グループから一人を選び,以下の台本を読んでもらいます。
ジョセフ・W・シターティ長老:13歳のとき,わたしはケニアの片田舎に住んでいました。人々は皆つつましい生活をしていました。人々に称賛されるような物を買う余裕があるのは,良い教育を受けた人たちでした。わたしは教育が,より良い人生の鍵となることを悟りました。
わたしが入学したいと強く望んでいた学校のうち,ある一つの学校の校長のもとへ話しに行くように,という思いがずっと頭の中を巡っていました。父の自転車を借りて,半日かけて行かなければなりませんでした。これまで村を出たことは一度もありませんでした。英語をうまく話せなかったうえ,その校長は白人でした。白人に会ったことも,直接話したこともなかったので,この考えにおじけづきました。
ところが,わたしの中の何かが気持ちを後押しし続け,行くべきだと訴え続けたので,校長に会いに行くことにしました。校長を見ると,兵士のように立ちはだかる少年がいるのに驚いている様子でした。校長は優しそうな目をしており,それがわたしに勇気をくれました。その学校に入りたいと強く思っていること,そして,もし入学を許してくれるのならとてもうれしい,と伝えました。すると校長は,「では,試験の結果を見て考えましょう」と言いました。わたしは「ありがとうございました」と言い,4分足らずで校長室をあとにしました。
校長室で過ごしたあの4分間は,わたしの人生において決定的な瞬間となりました。通っていた小学校からただ一人,地元で最高の学校に入ることができたのです。この善良な校長が,わたしにそのような機会を与えてくれたことに感謝が湧き,クラスで最高の生徒となるために努力するきっかけともなりました。
これが元となり,その後別の良い学校に通い,大学進学に向けて備えるという新たな機会が開かれたのです。教育を受けたことで,大学で妻と出会い,また都市部で仕事を見つけることもできました。ナイロビに住んでいたとき,わたしたちは夫婦宣教師に出会い,家に招かれました。彼らは自宅で教会員との集会を開いていたのです。あのときナイロビに住んでいなければ,福音を見いだすことは決してなかったでしょう。安定した職に就いていたことで,教会で奉仕することもできました。
教育が自立への鍵であることを証します。それにより多くの道が開かれ,物質的な必要を満たし,霊的にも自立することができるのです。