自立
9:学ぶ


「ビジネスを育てる:学ぶ」始める,育てる,わたしのビジネス 自立に向けて

「ビジネスを育てる:学ぶ」

学ぶ—

所要時間:60分以内

1. ビジネスを育てる3つの方法

読む:

利益をもたらすサービスや商品を届けることに持続的な成功を収めるようになれば,あなたのビジネスは成長の機会への準備が整ったことになります。ビジネスの成長は,最初から計画していたことかもしれませんし,あなたの大変な努力と粘り強さによりもたらされたうれしい驚きかもしれません。ほとんどのビジネスオーナーは,以下に示す3つの方法の一つで,ビジネスを成長させます。この章では,3つの方法それぞれについて詳しく見ていきます。

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ビジネスを育てる3つの方法

2. サービスや商品を拡大する

読む:

ビジネスを成長させるうえで効果的な方法の一つは,ターゲット顧客のニーズを満たす,新たなサービスや商品を提供することです。新しいサービスや商品は,ビジネスに安定をもたらす追加収益の流れを生み出します。以下は,幾つかの例です。

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サービスや商品を拡大する4つの方法

ここで例に挙げられているサービスや商品はそれぞれ,基幹的事業に合わせた拡張であることに注目してください。

3. ターゲット市場を拡大する

読む:

ビジネスを育てる別の方法は,ターゲット市場を拡大することです。これによって,より多くの顧客に焦点を当て,彼らとつながることができ,うまくいけば,ビジネスチャンスが増えるでしょう。ターゲット市場を拡大するには,以下のような方法があります。

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ターゲット市場1を拡大する6つの方法
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ターゲット市場2を拡大する6つの方法

話し合う:

  • 上記の方法のいずれかを進める前に,どのような要因について調査し,考慮したいと思いますか。

  • 市場を拡大するに当たり,主要なビジネスのサービスや商品の質をどのように維持しますか。

4. 市場におけるシェア拡大を目指す

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市場におけるシェア拡大を目指すことにより,ビジネスを育てることもできます。ビジネスオーナーはそのために,競争優位性を重視し,サービスや商品の質を高め,顧客を自分のビジネスに取り込んでいきます。例えば映画館のオーナーは,快適な椅子やワンランク上の食べ物といったオプションを提供するために投資して,ほかの映画館に行っていた人々を引きつけることができます。

5. 成長の機会を最大限に生かす

読む:

わたしたちはビジネスを育てる3つの方法について学びました。ビジネスを育てたいと思うなら,潜在的な成長の機会を積極的に探す必要があります。成功するビジネスオーナーは,行動することによって学びます(教義と聖約58:26-28参照)。ビジネスを拡大するための新たな機会について考慮する際には,知恵を働かせ,新しいリソースや潜在的な課題を慎重に評価します。しかし,試してみることや失敗することを恐れません。失敗は学びを速める機会として捉えます。それによって自分がさらに強められ,目標に近づくことができるからです。必要であれば,変わりゆく顧客のニーズに合わせて,ビジネスの焦点を転向する勇気を持っているのです。

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駐車場を塗装する男性

話し合う:

駐車場にラインを引いているビジネスオーナーを想像してください。彼はビジネスの焦点を移すことにより,より多くの顧客を獲得できると判断します。顧客たちと話した後,古いマークを消して車止めと減速帯を設置すれば,彼らは喜んでもっとお金を支払うことが分かりました。これを詳細に検討し,経済的にも理にかなっていると確信したので,この新たなチャンスを採用することに決めました。

  • これまで,あなたにビジネスの焦点を移そうという思いを抱かせたチャンスや障害には,どのようなものがありますか。

6. 個人貯蓄の習慣を養う

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ビジネスを育てる能力は,利用可能な個人の貯蓄があることで大いに高められます。成功するビジネスオーナーに際立つ一つの習慣は,堅実に貯金していることです。わたしたちは,はじめに什分の一と献金を納めるように勧告されています。その後,お金の一部を貯金することにより,自分自身への支払いを行うべきです。

貯蓄は,緊急時や予期せぬ必要に対処するうえで助けとなります。また,心の平安をもたらし,人生における決断の柔軟性を高め,ビジネスを育てるようなチャンスにおいてリソースとなるのです。貯蓄をする方法は多くありますが,結局のところ重要なのは,毎週貯金することです。

貯金を助けるテクノロジーがあります。給与から自動的に天引きされるように,あるいは預金口座から貯蓄口座に自動的に振り替えるように設定することができます。自動的な天引きや振替は,貯蓄を楽に行う助けとなります。そのほか,実用的な貯金方法には以下のようなものがあります。

  • 予備金を蓄える

  • 予算を立てる

  • 短期の貯蓄目標に向けて努力する

  • 税金の還付金,誕生日の祝い金,ボーナス,遺産など,まとまった収入を預金する

  • 伝道や教育,退職,ビジネスチャンス,そのほかの個人目標のために貯蓄口座を作る

  • 現金や小銭を貯金する

話し合う:

あなたが堅実に貯金するうえで最も助けになったのは,どのような手段ですか。

7. 不必要な経費を削減する

読む:

健全な利益率を維持するために,ビジネスオーナーはしばしば比較的少ないリソースで運営することを学ばなければなりません。成功するビジネスオーナーは,どの経費に価値があり,どれにないかを判断する際,倹約的であり,断固としています。時には,経費の何パーセントを削減するかをまず決意し,その後節約を達成するための創造的かつ現実的な方法を見いだすという大胆な行動を取ることもあります。ビジネスオーナーが経費を効果的に管理する一般的な方法には,以下のようなものがあります。

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「やりくり上手になる」アイコン

やりくり上手になる:器具や備品を共有または再利用する;新品よりも中古品を進んで購入する

例:グラフィックデザインの店が,中古のオフィス家具を購入することによって必要を賄った

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「焦点を当てる」アイコン

焦点を当てる:最も多くの収益を生み出す優先事項やプロジェクトに焦点を当てることにより,時間を効果的に使う

例:エンジニアリング会社が,最も利益を生む3つのサービスに焦点を当てることにより,会社を専門化した

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「テクノロジーを活用する」アイコン

テクノロジーを活用する:生産性を高め,コミュニケーションを改善し,経費を削減するために,テクノロジーを活用する

例:移動費を削減するために,ソフトウェア開発会社が低価格のビデオ会議や電話会議のサービスを利用した

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「購買力を高める」アイコン

購買力を高める:あちこちの店を見て回る,または複数の店から見積もりを取り,できるかぎり値引き交渉をする,あるいはまとめ買いをする

例:革製品の会社が,見込みのある様々な革供給業者から見積りを取った

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