セミナリー
単元5—第4日,2ニーファイ3章


単元5—第4日

2ニーファイ3章

はじめに

2ニーファイ3章では,リーハイが末の息子ヨセフに勧告と祝福の言葉を授けています。その中でリーハイは,モルモン書を世に現す,えり抜きの聖見者ジョセフ・スミス・ジュニアの役割に関するエジプトのヨセフの預言について詳しく述べています。このレッスンでは,預言者ジョセフ・スミスについての理解を深め,神が定められた福音の回復におけるジョセフの役割についての(あかし)を強める機会を得ることでしょう。

2ニーファイ3:1-25

リーハイ,預言者ジョセフ・スミスに関するエジプトのヨセフの預言について述べる

リーハイは家族への最後の勧告を続け,息子のヨセフに向けて,同じヨセフ(ジョセフ)という名前の3人の人物について語りました。2ニーファイ3章の参照聖句と,その節で学ぶことのできるヨセフ(ジョセフ)を線で結びましょう。

Joseph Stick Figures

このレッスンでは,預言者ジョセフ・スミスについてエジプトのヨセフが語った預言について学びます。ジョセフ・スミスが生まれる3,000年以上も前に語られた預言です!

  1. 〔学習帳のアイコンの画像〕聖典学習帳に,預言者ジョセフ・スミスと福音の回復におけるジョセフの役割について考えるときに思い浮かぶ出来事や教えのリストを作りましょう。このレッスンの全体を通じて,さらに多くのことを学びながらこのリストに追加していくので,余白を残しておいてください。

2ニーファイ3:6-8を読み,エジプトのヨセフが預言者ジョセフ・スミスについて,また,ジョセフ・スミスが将来成し遂げる業について述べた語句を調べましょう。それらの語句の中で重要だと感じるものを,聖典学習帳の中の預言者についてのリストに追加しましょう。この聖句の中でエジプトのヨセフは,「主は預言者ジョセフ・スミスを立てて,福音を回復する助けをさせられた」と証しています。引き続き2ニーファイ3章を研究しながら,預言者ジョセフ・スミスに関する真理で,ジョセフの神聖な使命についての証を強めてくれるものをさらに探し,リストに追加してください。

エジプトのヨセフの預言について理解を深めるために,2ニーファイ3:6-7,11,14聖見者という言葉がどれくらい頻繁に出てくるかに注目しましょう。これらの節の近くの余白に,聖見者とは過去や現在や将来のことを知ることができる人であると書き込んでおくとよいでしょう(モーサヤ8:13-17参照)。

〔示現を書き記すエジプトのヨセフの画像〕

2ニーファイ3:7で,エジプトのヨセフは,ジョセフ・スミスはヨセフの子孫にとって「大いに価値のある」業を行うことになる,と主から告げられたと言っています。2ニーファイ3:11-15,19-21を調べ,主が預言者ジョセフによってどのような「大いに価値のある」業を成し遂げようとしておられたかを調べましょう。利用できる学習参考資料(章の前書き,脚注,『聖句ガイド』など)を使うと,エジプトのヨセフが述べている事柄について詳しく理解するのに役立つでしょう。預言者ジョセフ・スミスの役割について新しいことが分かったら,聖典学習帳のリストに追加しましょう。

聖文で「〔だれかの〕腰から出た者」と言われているとき,それはその人の子孫を指しています。エジプトのヨセフは,自分の子孫の一人である預言者ジョセフ・スミスは末日にモルモン書を世に現すであろうと預言しました。

2ニーファイ3:12にある「あなたの腰から出た者〔つまりエジプトのヨセフの子孫〕は書き記す」という言葉は,ヨセフの子孫によって書き記された聖文の記録,すなわちモルモン書について述べています(2ニーファイ3:4参照)。モルモン書は,聖書(「ユダの腰から出た者」によって書き記される神聖な記録)と「一つに合わされ〔る〕」と預言されました。2ニーファイ3:12を調べ,モルモン書と聖書が一つに合わされるときにこれらの書物が世に及ぼす影響について述べている言葉を探しましょう。

エジプトのヨセフはまた,預言者ジョセフ・スミスは「わたしの民を救いに至らせる」ための天の御父の計画においても重要な役割を果たすと預言しました(2ニーファイ3:15)。

  1. 〔学習帳のアイコンの画像〕天の御父の救いの計画におけるジョセフ・スミスの役割についてさらに理解を広げることができるように,次の質問に対する答えを聖典学習帳に書きましょう。

    1. 預言者ジョセフ・スミスによって回復された聖約や権能や儀式で,人々に救いをもたらすものをいくつか挙げてください。

    2. これらの祝福は,あなたの生活にどのような影響を及ぼしてきたでしょうか。

2ニーファイ3:24の中で預言者ジョセフ・スミスについて述べている語句を探し,聖典学習帳のリストに追加しましょう。ゴードン・B・ヒンクレー大管長の次の言葉を読み,預言者ジョセフ・スミスが確かに「神の()()に使われる者」であったことを示す教えをリストに追加しましょう。

「わたしたちの教会の教義や礼拝の仕方の中には,ほかのあらゆる教会と明らかに異なるものがたくさんあり,それらはすべて若き預言者ジョセフを通して神から啓示されました。その中の幾つかについて話します。……

最初の偉大な事柄といえばやはり,神御自身と,その愛する御子であり復活した主イエス・キリストが()姿(すがた)を現されたことでしょう。……

神に関するこの知識は,何世紀にもわたって世の人々から隠されていました。これこそ,神が御自身の選ばれた(しもべ)に啓示された,最初の偉大な事柄だったのです。……

モルモン書は神の(たま)(もの)と力によりもたらされました。……

〔ジョセフ兄弟の画像〕

〔預言者ジョセフ・スミスの〕もう一つ〔の貢献〕は回復された神権です。……

預言者ジョセフに与えられた,この教会独自のもう一つの偉大な啓示は,家族が永遠の命を受けるための計画に関するものでした。……

幼い子供たちには罪がないということも,神が預言者ジョセフという器を通して与えられたもう一つの啓示です。……

……死者の救いに関する偉大な教義は,この教会独特のものです。……

人の持つ永遠の性質も啓示によって明らかにされています。……

……もう一つ話しておかなければならないことがあります。それは,現代の啓示に関する原則です。……

……38年半という短い生涯の中で,たぐいまれな知識と賜物と教義が,〔預言者ジョセフ・スミス〕を通して豊かに注がれました。」(『リアホナ』2005年5月号,80-83)

預言者ジョセフ・スミスの殉教後,ジョン・テーラー大管長は,後に教義と聖約135章となる文書を書きました。教義と聖約135:3を読み,福音を回復するための天の御父の計画におけるジョセフ・スミスの役割に関してこのレッスンで学んだことについて深く考えてください。

  1. 〔学習帳のアイコンの画像〕次の質問のどれか一つについて,聖典学習帳に答えを書きましょう。

    1. 今日(きょう)2ニーファイ3章を研究しながら,預言者ジョセフ・スミスについての証を強めてくれるどのようなことを学んだり,感じたりしましたか。

    2. ジョセフ・スミスが行ったことや教えたこと,回復したことで,「大いに価値〔が〕ある」とあなたが感じることはどれですか(2ニーファイ3:7)。

あなたの友達や家族が,ジョセフによって回復された大いに価値のある多くのことを認められるように助けるために,彼らに預言者ジョセフ・スミスについての証を伝える方法を,よく祈りながら求めてください。

  1. 〔学習帳のアイコンの画像〕聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。

    _月_日,2ニーファイ3章を研究し,このレッスンを終了しました。

    教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。