単元2—第4日
1ニーファイ5-6章,9章
はじめに
預言者リーハイの妻サライアは,息子たちがエルサレムから帰って来ないのではないかと恐れていました。リーハイは主を信じる信仰を表して妻を慰めました。息子たちが真鍮の版を持って無事帰って来たとき,サライアは,神が家族を導き守ってくださっているという
1ニーファイ5:1-9
リーハイの息子たち,荒れ野の家族のもとへ無事に帰還する
ニーファイと兄たちは,エルサレムまで行って帰って来るのにおそらく数週間かかったことでしょう。兄弟姉妹や親,知人が伝道や大学,軍役などで長期間家を離れていたときのことを思い出してください。愛する人と長い期間離れていて,どのような心配や不安を感じましたか(または,親はどのような心配をしていたと思いますか)。1ニーファイ5:1-3を読み,息子たちがエルサレムに行っている間,サライアがどのような心配事をリーハイに言っていたか調べてください。
1ニーファイ5:4-6を読み,サライアから心配事を言われたときにリーハイがどのように対応したか調べましょう。
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聖典学習帳に,リーハイが妻に返した言葉をあなた自身の言葉で書いてください。
次の質問について考えましょう。
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心配するサライアに対するリーハイの対応のどのような点に,あなたは感心しましたか。
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神の啓示からリーハイが信仰と勇気を得たことは,リーハイのどの言葉から分かりますか。
1ニーファイ5:6には,リーハイの証はサライアにどのような影響を与えたと書いてありますか。
リーハイとサライアのこの話から「主の霊感に従うと,主から祝福として安心感を頂ける」という真理と,「神を信じる信仰を表すことによって他の人を慰め,力づけることができる」という真理を学ぶことができます。
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聖典学習帳に,つらいときに神の慰めを感じた経験や他の人を慰め力づけるために証を述べた経験,ほかの人の信仰あふれる言葉を聞いて慰められ,力づけられた経験について書きましょう。
1ニーファイ5:7-9を読み,この経験がサライアの信仰に与えた影響を調べましょう。
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サライアはこの経験から何を学びましたか。
1ニーファイ5:10-22
リーハイ,真鍮の版を調べる
ニーファイと兄たちは命をかけ,家族の財産を犠牲にして,遠い所まで行き,旅の間に神の守りを頂いて,真鍮の版を手に入れました。もしあなたがリーハイの家族の一員だったとしたら,このように犠牲を払って手に入れた真鍮の版を,どんな態度で調べるだろうと思いますか。
息子たちが無事に帰ると,リーハイは真鍮の版の内容を調べ始めました。1ニーファイ5:11-14を読み,真鍮の版に載っていた事柄に線を引きましょう。
1ニーファイ5:17-20を読み,真鍮の版を読んでリーハイはどのような影響を受けたか調べましょう。この節から分かることを基にして,原則を表す次の文の空欄を埋めてください(1ニーファイ5:17参照)。「わたしたちは聖文を調べるときことができる。」
十二使徒定員会のロバート・D・ヘイルズ長老は,次の真理について証しました。
「神に話しかけたいときには,祈り,神から話しかけてもらいたいときには,聖文を読むことができます。なぜなら神の
最近,神の声を聞いていない人は,聖文を新鮮な気持ちで読み,その言葉に耳を傾けてください。聖文はわたしたちの霊的な命綱です。」(「聖文—救いを得させる神の力」『リアホナ』2006年11月号,26)
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聖典学習帳に,聖文を調べ,主の御霊を感じた経験について書きましょう。
1ニーファイ5:21-22を読み,この版がリーハイと家族にとって「大きな価値のあるもの」だった理由を見つけましょう。
賛美歌の「われみ言葉読む」(『賛美歌』177番)を開き,聖文を調べることによって得られる祝福を見つけましょう。自分の毎日の聖典学習を振り返ってみてください。自分の聖文研究の仕方を改善するとしたら,どの様な点を変えればよいでしょうか。
わたしたちにとっての荒れ野,すなわち現世を歩む中で,聖文研究から知恵を得ることができます。真鍮の版を手に入れるために信仰と犠牲が必要だったことと,真鍮の版がなければリーハイとその家族は旅の間に必要な祝福を受けられなかったことを思い起こしてください(1ニーファイ5:22参照)。聖文を調べることによって主の御霊に満たされ,戒めを守るための強さと信仰を得ることができます。
1ニーファイ6:1-6
ニーファイ,イエス・キリストのもとへ来るようすべての人に説き勧めるために記す
あなたの家にある本を1冊選ぶか,またはよく知っている本について考えてみましょう。著者はどのような目的でこの本を執筆したのでしょうか。著者の目的が分かっていると,本を読むときにどんな利点がありますか。
1ニーファイ6:3-6を読み,記録を書いたニーファイの目的に線を引きましょう。「アブラハムの神,イサクの神,ヤコブの神」(4節)はエホバ,すなわちイエス・キリストのことを指しています。ニーファイの目的は,モルモン書に記録を残したすべての人々に受け継がれました。「モルモン書の一つの目的は,すべての人がイエス・キリストのもとへ来るよう説き勧めることです。」
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聖典学習帳に,ニーファイが記録を書いた目的を理解すると,モルモン書の学び方がどのように変わるか書きましょう。
1ニーファイ9章
ニーファイ,2種類の版を作る
1ニーファイ9章(6章も参照)で,ニーファイは,2種類の記録を作るように命じられたことを説明しています。この二つの版は,ニーファイの小版と大版として知られている記録です。小版には民の神聖な歴史,すなわち預言者の教えや主の啓示を,大版には民の世俗的な歴史を載せることになっていました(1ニーファイ9:2-4参照)。ニーファイは主が作るように命じられた2種類の版を「この版」と「ほかの版」と呼んでいます。自分の聖典で1ニーファイ9章のそばの余白に,ニーファイがどちらの版について言っているのか思い出せるよう,次のようなメモを書きましょう。「この版」=小版(神聖);「ほかの版」=大版(民の歴史)。
モルモン書を学んでいくと,なぜニーファイが2種類の版を作ったのかが理解できるようになります。ニーファイは小版に父親の記録の抄本,つまり短くまとめた記録を作るように霊感を受けました(1ニーファイ1-8章参照)。1,000年近くたってから,預言者モルモンはニーファイの小版を金版に入れるよう主から命じられました(モルモンの言葉1:7参照)。ニーファイもモルモンも,なぜそうするのかは分かりませんでしたが(1ニーファイ9:5参照),主の命令に従いました。
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個人の研究で1ニーファイ9章を読み,理由が完全に分からなくても主に従うということがどうして大切なのか考え,聖典学習帳に記録しましょう。
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聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。
_月_日,1ニーファイ5-6章と9章を研究し,このレッスンを終了しました。
教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。