はじめに ニーファイ第一書
なぜこの書を研究するのか
ニーファイ第一書を研究すると,「主の深い
リーハイとその民は,戒めを守ることによって神の憐れみと助けを受けました。リーハイとニーファイが神に導きを求めると,聖典や夢,示現,羅針盤を通して神の憐れみと助けが与えられました。ニーファイは地球の歴史に関する示現を受け,その示現を通して神が全知全能であることを知り,それを記録しました。ニーファイは数々の示現を通して,イエス・キリストが将来バプテスマを受け,教導の業を行い,十字架につけられることを知りました。
この書を通してニーファイとリーハイの経験を研究すると,生活の中で天の祝福を求めて受ける方法が分かるようになります。
だれがこの書を書いたのか
この書は,リーハイの息子ニーファイが,民の記録を書くようにという主の命令に従って書きました。ニーファイはエルサレムの町またはその付近で生まれたと思われます。ニーファイは預言者エレミヤやゼデキヤ王の時代にエルサレムに住んでいました。
エルサレムが滅亡するという父親の言葉はほんとうなのか,家族はほんとうに出て行かなければならないのか,ニーファイは自分で確信を得たいと思いました。主の勧告を求めて,主の勧告に従い続けることにより,ニーファイは神の
いつ,どこで書かれたか
ニーファイが後にニーファイ第一書となる記録を書いたのは,紀元前約570年,すなわち,家族とともにエルサレムを出てから30年後のことでした(2ニーファイ5:28)。ニーファイはこの記録を,ニーファイの地にいるときに書きました。