単元20—第4日
アルマ43-44章
はじめに
モルモンはアルマ43-44章で,レーマン人とニーファイ人との戦争について書き始めます。アルマと息子たちが人々を教え導き続けていたとき,ゾーラム人がニーファイ人を攻撃するためにレーマン人の軍隊に合流しました。司令官モロナイはレーマン人の軍隊からニーファイ人を守るために信仰と知恵を示しました。ニーファイ人の兵士たちは,数の点で劣っていましたが,準備とイエス・キリストを信じる信仰によって有利に戦いを進めました。レーマン人はこのままでは負けることが分かり,平和の誓いを立てて,一時期その地を去りました。
アルマ43章
司令官モロナイの準備と作戦によって,レーマン人の軍隊の企ては失敗する
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聖典学習帳に,将来の計画と目標と望みをリストにして書き出しましょう。伝道や神殿結婚,家族などの霊的な目標や霊的な願いを入れてもよいでしょう。
リストを書き終えたら,サタンにとって望ましくないと思われる望みと目標を見つけてください。アルマ43-44章を研究しながら,サタンの妨害に遭っても,義にかなった目標を達成できるようにするために役立つ原則を探してください。
アルマ43:1-4では,アルマはゾーラム人を教会に連れ戻そうと努力しましたが,多くの者はレーマン人に合流し,ニーファイ人を攻める準備をしました。アルマ43:5-8を読み,レーマン人の指揮官ゼラヘムナの「企て」は何だったか調べてください。ゼラヘムナの思惑が出てくる度に,それに印を付けてもよいでしょう。ニーファイ人に対するゼラヘムナの思惑や願望が,あなたに対するサタンのそれとどんな点で似ているか,よく考えましょう。
次にアルマ43:9-11を読み,ニーファイ人の意図または望みを調べてください。そして,その願いがあなたの持つ義にかなった願いとどんな点で似ているか,よく考えてください。
ニーファイ人の司令官モロナイが,ゼラヘムナの邪悪なたくらみから国と家族を守るために民を備えさせました。アルマ43:16-19を読み,司令官モロナイとニーファイ人がどのような準備をしたと書いてあるか探しましょう。
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聖典学習帳に,モロナイが戦いの準備のために兵士に身に着けさせたもののうち二つの絵を描いてください。
次にアルマ43:20-22を読み,ニーファイ人の備えに対するレーマン人の反応を探してください。レーマン人は,数のうえではニーファイ人を圧倒していましたが,どうして攻撃するのをやめたのでしょうか。よく考えてください。
モルモン書に出てくる実際の戦いの記述は,わたしたちが経験する霊的な戦いに移し替えて考えることができます。
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聖典学習帳に次の質問の答えを書きましょう。モロナイが行った戦いの準備から,サタンの攻撃や誘惑から自分を守る方法について,どんなことが学べますか。
レーマン人が退却しても,次にどこを攻めてくるかはモロナイには分かりませんでした。あなたがモロナイだったとしたら,次の攻撃のためにどんな準備をしますか。
アルマ43:23-24を読み,モロナイが行ったことを見つけてください。
モロナイの模範から,次のことが分かります。「わたしたちは預言者の勧告を求めて従うならば,サタンをもっとよく防ぐことができる。」ニーファイ人を敵から守るためにどうすればよいかを預言者アルマがモロナイに教えることができたように,現代の主の預言者も,敵の霊的な攻撃に対してどんなふうに自分を守ればよいかを教えてくれます。
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末日に与えられている預言者の勧告の中から,注意して従えばサタンの企てや誘惑から自分を守るのに役立つものについて,2,3行聖典学習帳に書いてください。
アルマ43:25-43の記録によると,モロナイは預言者から教えられた知識に基づいて軍隊を分割し,軍の一部をレーマン軍の進軍ルートに潜ませました。レーマン軍が進軍してくると,ニーファイ軍の半分がレーマン軍と戦い,彼らをシドン川まで追い詰めたのです。レーマン軍がシドン川を渡ると,もう半分のニーファイ軍が攻撃しました。レーマン人は自分たちが敵に囲まれたと知ると猛烈な勢いで戦ったため,ニーファイ人はひるみ始めました。
あなたはアルマ43章の残りの学習で,義にかなった目標と望みを達成する方法に関する原則を学びます。アルマ43:43-54を読み,レーマン軍とニーファイ軍双方の力の源を比較してください。
ニーファイ人の動機はレーマン人の動機よりもどんな点で優れていたか,よく考えてください。モロナイとその忠実な軍隊を現代のわたしたちのサタンとの戦いと比較してみると,「義にかなった計画と望みを果たすために助けを祈り求めるとき,神はそれを果たせるように助けてくださる」ことが分かります。
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聖典学習帳に,主の助けを得て義にかなった目標を達成する経験をしたときのことを書いてください。
アルマ44章
ニーファイ軍が勝利を収めた後,司令官モロナイ,平和の誓いを立てるようにレーマン人に命じる
アルマ43章で司令官モロナイはレーマン人が敵軍に囲まれて恐れているのを見て,戦うのをやめるように自分の兵たちに命じたことを思い出してください。アルマ44:1-6に書かれているモロナイの言葉を読み,ニーファイ人の勝利をモロナイはどなたのおかげだと考えていたと書いてあるか探しましょう。
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アルマ44:4-6に書かれているモロナイの
証 ()を基にして,自分の霊の戦いに立ち向かうために役立てることのできる真理を聖典学習帳に書きましょう。
十二使徒定員会のボイド・K・パッカー会長は,忠実であれば主が守ってくださると青少年に約束しています。パッカー会長の言葉を読みながら,自分にとって慰めになる箇所や,自分に当てはまると思う箇所にマーカーで印を付けましょう。
「
慎み深い服装をし,
アルマ44:7-10では,ニーファイ人の力の源が神だとは信じないとゼラヘムナが言います。ゼラヘムナはレーマン人に武器を捨てさせると言いましたが,平和の誓いを立てることは拒否しました。アルマ44:11のゼラヘムナに対するモロナイの返答を読んでください。レーマン人に平和の誓いを立てさせることがモロナイにとって重要であったのは,なぜだと思いますか。よく考えてください。
レーマン人の多くは平和の誓いを立てましたが,ゼラヘムナはモロナイの軍隊と戦うように残りの兵をあおり立てました。ニーファイ人が彼らに襲いかかって殺し始めたとき,ゼラヘムナは自分たちがまさに滅ぼされそうなのを見て,平和の誓いを立てると約束しました。(アルマ44:12-20参照)。
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敵の誘惑や攻撃から自分を守って義にかなった望みや目標を達成するために,このレッスンで学んだ原則や真理をどう役立てることができるか,聖典学習帳に書いてください。
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聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。
_月_日,アルマ43-44章を研究し,このレッスンを終了しました。
教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。