単元22—第2日
ヒラマン3-4章
はじめに
ヒラマン書前半の章に記されている時期に,ニーファイ人は平和な時代を享受し,争いの時代に耐えました。平和な時代には,何万人ものニーファイ人が教会に加わりました。非常に繁栄したこの期間に続いて,教会の
ヒラマン3章
大勢のニーファイ人が北方へ移住する一方で,教会は悪事と迫害のただ中にあって繁栄する
ヒラマン3:1-2を読み,ニーファイ人の中に数年間「まったく争いがな〔い〕」時期があったことに注目しましょう。次にヒラマン3:3,19を読み,ニーファイ人の中で起こった変化を表す言葉や語句を調べましょう。
ヒラマン3:4-16から,ニーファイ人の中で争いがひどくなったために,多くの人々が北方の地に移住したことが分かります。大勢のニーファイ人が邪悪になり,レーマン人と交じりました。
争いと罪悪があったにもかかわらず,ヒラマンは異なる生き方を選びました。ヒラマンはニーファイ人の中で大さばきつかさとして,また預言者として奉仕していました。ヒラマン3:20を読み,ヒラマンについてどのようなことが書かれているか調べましょう。(公正という言葉は公平,あるいは偏見やえこひいきがないという意味です。)
ヒラマンのどのようなところに感銘を受けますか。この争いと罪悪の中にあって,彼がこれほどまでに堅固であり続けられたのはなぜだと思いますか。ヒラマン3:20の「引き続き」という言葉に印を付けるとよいでしょう。
ヒラマン3:22-26を読み,ニーファイ人がどのようにして良い方向に変わり始めたか印を付けましょう。何人の人が教会に加わりましたか。
モルモンは,「これによって分かるように」,「わたしたちに分かるのである」といった表現を使って,わたしたちに学んでほしい真理を指摘しています。ヒラマン3:27-30で,これらの表現が何度か用いられており,モルモンがわたしたちに幾つかの大切な教訓を学んでほしいと望んでいたことが分かります。ヒラマン3:27-30を読み,
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聖典学習帳の中で,以下の課題を行いましょう。
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モルモンはあなたにヒラマン3:27-30から神の言葉についてどのようなことを知ってほしいと望んでいたか書いてください。
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聖文を研究することが,罪悪を避け,神のみもとへと向かう道を歩み続けるうえでどのような助けとなってきたか書いてください。
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ヒラマン3:32-34を読み,教会員の中に教会員を迫害する人たちが出てきたことに注目しましょう。迫害者は,自分は教会に属していると言いながらも,実際は高慢で,教会の教えを信じていませんでした。彼らの行動のために,謙遜な教会員は多くの苦難を受けることになりました。神の預言者と戒めに従っているという理由で教会でほかの会員から迫害された彼らの経験が,どれほどつらいものであったか考えてみてください。
ヒラマン3:35を読み,忠実な教会員が迫害と苦難を受けたときに取った行動について学びましょう。
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ヒラマン3:35で学んだことを基にして,次の質問の答えを聖典学習帳に書いてください。
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苦難のときに,謙遜な教会員の信仰は増したでしょうか,それとも衰えたでしょうか。
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謙遜な教会員はどのようにして自らの信仰を強めたでしょうか。
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これらの教会員はどのような祝福を受けたでしょうか。
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ヒラマン3:33-35を学ぶことによって,迫害や苦難からどのような影響を受けるかは各個人が決めるということが分かります。これらの聖句から学んだことに基づいて次の言葉を完成してください。「するとき,たとえ迫害や試練に遭ってもイエス・キリストを信じる信仰が増す。」(この文章を完成する方法は幾つかあります。)自分の聖典のヒラマン3:33-35の横に自分の作った文章を書き込むとよいでしょう。
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この節の教えをもっとよく理解するため,次の質問のうち二つまたはすべての質問の答えを聖典学習帳に書いてください。
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迫害や試練の中にあるときに,祈りと断食からどのような助けを受けてきましたか。
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心を神に従わせるとはどういう意味だと思いますか。
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あなたはこれまでどのようなときに,迫害や試練の中でイエス・キリストに対する信仰を増すことができたでしょうか。
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ヒラマン3:36-37を読み,ヒラマンが死んだころ,ほとんどのニーファイ人が霊的にどのような状態にあったか調べましょう。
ヒラマン4章
主の
ヒラマン4章に記録されているように,ヒラマンの死後,ニーファイ人の高慢と争いによって,多くのニーファイ人がレーマン人に交じりました。レーマン人はニーファイ人と戦いました。ヒラマン4:4-8を読み,地図の中でレーマン人が征服したと思う領土に印を付けましょう。
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ページの真ん中に縦の線を引き,聖典学習帳のページを二等分しましょう。ページの片方の上に「ニーファイ人の態度と行動を表す語句」と書き,もう片方の上に「これらの行動が原因で起こったことを表す語句」と書いてください。ヒラマン4:11-13,21-26を読み,それぞれの見出しの下に3つ以上の語句を書いてください。
ヒラマン4章から次のような大切な原則を学ぶことができます。「高慢と悪事はわたしたちを主の御霊から引き離し,自分の力しか頼れない状態に置く。」自分の聖典のヒラマン4:23-25の横にこの原則を書き込むとよいでしょう。
ニーファイ人の経験において,自分の力しか頼れない状態に置かれることは戦いに負けて土地を失うことを意味しました(ヒラマン4:25-26参照)。わたしたちの生活でも,自分の力しか頼れない状態に置かれると,御霊が離れ去る恐れがあります。
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あなたが生活の中で直面している「戦い」について考え,聖典学習帳にその中から一つ,あるいは幾つか書きましょう。あなたの生活の中でいつも御霊とともにいるために,できることを少なくとも一つ書いてください。また,主の力をもって人生の戦いに立ち向かう助けを受けるために,御霊とともに生きることがどれほど大切か,自分の気持ちを書いてください。
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聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。
_月_日,ヒラマン3-4章を研究し,このレッスンを終了しました。
教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。