単元15—第1日
アルマ5:1-36
はじめに
教会が内部の争いと悪事に脅かされたとき(アルマ4:9-11参照),教会員の心が変わらないかぎり真の改革はあり得ないことをアルマは悟りました。アルマは教会の大祭司として,イエス・キリストについて
アルマ5:1-13
アルマ,自分の父と父に従った人々の改心について述べる
あなたは8歳だったころから見て,どのくらい成長したでしょうか。12歳のころから見たらどうですか。人の外見や行動,態度は変化していきますが,その変化は人により千差万別だということについて考えてみましょう。人をこのように変えるものは何なのか,よく考えてください。次にアルマ5:12を読み,父アルマを変えたのは何だったと書いてあるか探しましょう。アルマ5:1-13を研究しながら,どうしたら人の心は変わるのか考えてください。
ジェラルド・N・ランド長老は七十人の会員だったときに,聖文で「心」という言葉が使われるときは,「ほんとうの内なる人」を指すことが多いと教えました(“Understanding Scriptural Symbols,” Ensign, 1986年10月号,25)。「心の大きな変化」が,あなたがこのレッスンの学習を始めたときに考えていたような,人のそのほかの変化とどう違うのか,少し考えてみましょう。
ベニヤミン王の民が心に「大きな変化」を経験したことを思い出してください。この変化のために,彼らは「悪を行う性癖をもう二度と持つことなく,絶えず善を行う望みを持つように」なりました(モーサヤ5:2)。ランド長老の説明と参照聖句モーサヤ5:2を,自分の聖典のアルマ5:11-13の横の余白に書き込んでおくとよいでしょう。
十二使徒定員会のD・トッド・クリストファーソン長老は次のように説明しています。「皆さんは,こう尋ねるかもしれません。『なぜその大きな変化はもっと早くわたしに起きないのでしょうか。』ベニヤミン王の民やアルマ,聖文に登場するほかの人々の目覚ましい例もありますが,それは驚くべきことであり,すべてがそうではありません。多くの人にとって,その変化は少しずつ時間をかけて起こります。再び生まれるとは,肉体的な誕生とは異なり,一つの出来事ではなく一連の過程です。その過程を踏むことが,現世における最も大切な目的なのです。」(「再び生まれる」『リアホナ』2008年5月号,78)
アルマ5:3-7を読み,アルマがゾーラム人に語った言葉の中から,ゾーラム人の心に変化を起こさせるための下地となったものを探してください。
次の質問の答えを,この手引きに書きましょう。アルマはゾーラム人に,自分が囚われの身から解放された話だけでなく,父親やそのほかの人の改宗について話しました。この経験談を聞いてゾーラム人は,心の変化を経験するためのどんな心構えができたのでしょうか。
アルマ5:10を読み,アルマが民に投げかけた3つの質問の最後に,丸で囲んだクエスチョンマークを書いてください。次にアルマ5:11-13をよく読みましょう。ここではアルマが質問に答えています。この聖句の中から,次の言葉の裏付けとなる言葉を見つけてください。「わたしたちは神の言葉を信じ,イエス・キリストを信じる信仰を働かせるとき,心の大きな変化を経験することができる。」
神の言葉を信じる信仰は,心の大きな変化をもたらします。なぜなら,神の言葉は救い主について教えるからです。聖なる預言者が語った神の言葉を,アルマの民は信じました。彼らはイエス・キリストの
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イエス・キリストの贖いを信じるとなぜ大きな心の変化が起こるのでしょうか。自分の言葉で聖典学習帳に書いてください。
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自分の心がどのように変わってきたかを聖典学習帳に書きましょう。今年セミナリーでモルモン書を研究して自分の心が変化したと感じている人は,答えの中にその変化の説明を入れても結構です。
アルマ5:14-36
アルマ,天の王国に入るために心の大きな変化が必要であることを教える
アルマは心の大きな変化は神の言葉を信じることから始まると教えた後で,民に多くの質問を投げかけて考えさせています。この質問は,自分の本心からの願いであり気持ちである霊の心の状態を吟味するのに役立てることができます。
アルマ5:14を読み,自分を吟味するようにとアルマが民に投げかけた3つの質問に印を付けましょう。この3つの質問は,わたしたちがイエス・キリストの贖いを信じる信仰を働かせるときに経験する心の変化を説明しています。過去のレッスンで,「再び生まれる」とは(モーサヤ5章とモーサヤ27章参照),イエス・キリストを受け入れて,キリストの弟子としてだけでなく神の霊の息子娘として新たな人生を歩むようになるときに人が経験する変化を指すのだということを学びました。それを思い出してください(モーサヤ27:25参照)。
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心の変化は本人の顔にどう表れるか,聖典学習帳に書きましょう。この場合「顔」という言葉は,その人の態度や気分,霊的な状態が表れる,人の顔の表情のことを指します。救い主の面影を顔に受けている人が知っている人の中にいたら,その人について書いてください。
医療の現場で使われる心電図とは,医師が心臓の状態を診断するために使用するグラフであり,治療の必要な状態を知るのに役立ちます。霊の心電図の下にあるアルマ5章の節をよく読んでください。各節をよく読みながら,各節の質問に対して,自分の状態にいちばん近い答えの欄にチェックマークを入れてください(書いた答えをあまり人に知られたくない人は,この表を別の紙にコピーするか,または個人の日記に書いてから,欄を埋めるとよいでしょう。)。
アルマ5章霊の心電図 | ||||||||
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常に | ||||||||
ほぼ常に | ||||||||
たいてい | ||||||||
時々 | ||||||||
ごくまれに | ||||||||
アルマ5章の節 |
15 |
16 |
19 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30-31 |
霊の心電図が完成したら,アルマ5:21-25を読んでください。アルマは次の真理についてどのように教えたと書かれているか探しましょう。「心の変化を経験することによって天の王国で場所を得るように自分自身を備える」
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聖典学習帳で,次の活動をしましょう。
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アルマ5:21-25でアルマが使った言葉の中から,あなたが今なりたいと思う状態を説明しているものを書き出してください。
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心の変化は,天の王国で場所を得る備えをするのにどのように役立つか,説明してください。
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アルマ5:33-36を読み,アルマのメッセージについて自分はどう感じるか考えてください。以下の質問に答えるのに役立つ言葉をこの聖句から探しましょう。
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主は何を行うようにわたしたちに勧めておられますか。
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この勧めを受け入れると,どのような報いが得られるでしょうか。
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これらの節では救い主についてどのようなことが教えられていますか。
エズラ・タフト・ベンソン大管長の次の言葉を読んでください。心の変化を経験した人が望むような生き方について話しています。
「キリストに従うということは,生き方を変えることを意味します。……
主は心の内側から外側に向けて働きかけられますが,この世は外側から内側に向けて働きかけます。この世は
キリストのゆえに改心を経験した人は,キリストを指導者と仰ぎます。彼らはパウロと同じように言うでしょう。『主よ,わたしは何をしたらよいのでしょうか。』(使徒9:6)……
彼らの思いは神の
絶えず主に喜ばれる事柄を行うようになります。(ヨハネ8:29参照)
彼らは,主のために進んで命をささげようとするだけではなく,それ以上に大切なこと,主のために生きることを望みます。
彼らの家に足を踏み入れれば,壁にかけてある絵,棚に置かれた本,流れている音楽,彼らの言葉そして行いから,彼らがクリスチャンであることが分かります。
彼らはいつでも,どのようなことについても,どのような所にいても,神の証人になります。(モーサヤ18:9参照)
彼らはキリストを思い起こし,あらゆる思いの中でキリストを仰ぎ見ます(教義と聖約6:36参照)。
彼らはキリストを念頭に置いて心の愛情をとこしえにキリストに向けます(アルマ37:36参照)。
彼らはほとんど毎週
このレッスンのまとめとして,ベンソン大管長の言葉の中で,心の変化を経験した人として生きるとしたらどうしたらよいかを考える際に役立つ言葉に線を引きましょう。心の変化を経験するというアルマの教えを研究して感じたことを実行するために,目標を立ててください(自分の日記帳や別の紙に書いておくとよいでしょう)。神によって生まれ,心の変化を経験できるよう続けて努力するならば,神の王国に入る備えができるに違いありません。
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聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。
_月_日,アルマ5:1-36を研究し,このレッスンを終了しました。
教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。