セミナリー
ニーファイ第二書


はじめに ニーファイ第二書

なぜこの書を研究するのか

ニーファイ第二書は,アダムとエバの堕落やイエス・キリストの(しょく)(ざい),選択の自由など,基本的な福音の教義を理解するのに役立ちます。さらに,この書は救い主の特別な証人だったニーファイやヤコブ,イザヤの預言で満ちています。彼らは末日における福音の回復,神の聖約の民の集合,イエス・キリストの再臨,福千年について預言しました。またニーファイ第二書にはキリストの教義についてのニーファイの説明も載っていて,救い主についてのニーファイの(あかし)で結ばれています。

だれがこの書を書いたのか

ニーファイ第二書はリーハイの息子ニーファイによって書かれました。ニーファイは預言者であり,ニーファイの民の最初の偉大な指導者でした。ニーファイが書いた記録は,ニーファイが主の(あがな)いの力を体験したことと(2ニーファイ4:15-3533:6参照),自分の民に救いをもたらすことを心から望んでいたことを明らかにしています(2ニーファイ33:3-4参照)。この目的を達成するために,ニーファイは神殿を設け,民にイエス・キリストを信じるように教えました。

いつ,どこで書かれたか

ニーファイが後にニーファイ第二書となる記録を書き始めたのは,紀元前570年ごろ,すなわち,ニーファイとその家族がエルサレムを去ってから30年後のことでした(2ニーファイ5:28-31参照)。ニーファイはこの記録を,ニーファイの地にいるときに書きました(2ニーファイ5:8,28-34参照)。