単元22—第4日
ヒラマン6-9章
はじめに
ニーファイとリーハイの伝道活動の後,レーマン人はさらに義にかなった状態となりました。残念ながら,この時期に,ニーファイ人は邪悪になり,ガデアントン強盗団を支えるようになったため,主の御霊は彼らから退き去りました。預言者ニーファイは,ニーファイ人が引き続き悪事を行って生活するならば滅びるだろうと預言しました。邪悪なさばきつかさたちは,民の多くを扇動してニーファイに怒りを抱かせましたが,預言者を勇敢に弁護する人たちもいました。ニーファイは,自分の言葉が成就する証拠として,大さばきつかさがその兄弟に殺されていることを明らかにしました。ニーファイの言葉の真実性が証明されると,一部の人たちは彼を預言者として受け入れました。
ヒラマン6章
レーマン人は義人となり,ガデアントンの強盗たちと戦う。一方,ニーファイ人はガデアントンの強盗たちを支える
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聖典学習帳に次の図を描き,その上と下に書き込むための余白を残しておきましょう。
これまでヒラマン書を学ぶ中で見てきたように,ニーファイ人は主の御霊が自分たちの生活から退くような選択をし,レーマン人は主の御霊が自分たちの生活の中で増すのを促すような選択をしてきました。ヒラマン6:1-5,16-17,34-36を読み,レーマン人がどのようなことをしたために主の御霊を招いたのか見つけ,それらを上向きの矢印の上に書いてください。同じ節で,ニーファイ人がどのようなことをしたために主の御霊が退いたのか見つけ,それらを下向きの矢印の下に書いてください。
ニーファイ人とレーマン人から次の重要な原則を学ぶことができます。「わたしたちが主の言葉を信じ,それに従うとき,主はわたしたちに主の御霊を注いでくださる。」この原則の反対も真実です。「主の言葉を信じ,その言葉に喜んで従おうとしないときに,主の御霊はわたしたちから去る。」
聖典学習帳の表に書いたことを調べてみましょう。上半分に書かれた行動が進んで主の言葉を信じ,それに従う例となるか,また,下半分に書かれた行動がなぜ心をかたくなにし,進んで主の言葉に聞き従おうとしない例となるか考えてください。
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次の質問の答えを聖典学習帳に書いてください。
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図の上半分にある前向きな行動の中から,自分が日常行っているもの,またはこれまでに行ってきたものを一つ選びましょう。この行動はあなたの生活にどのように聖なる御霊を招いてきたでしょうか。
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表の下半分に書かれた行動を調べましょう。これらの行動を避ける必要があるのはなぜでしょうか。
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あなたの生活に主の御霊をさらに招くためにできることを一つ選び,これから1週間,そのことに一生懸命取り組みましょう。
ヒラマン7章
ニーファイ,邪悪なニーファイ人に教えを説き,悔い改めるように命じる
預言者ニーファイは北方の地で6年間宣教師として奉仕しました。ニーファイは,ニーファイ人を教えようとしましたが,彼らはその言葉を受け入れず,邪悪な状態にとどまっていました。その後,ニーファイは故郷に戻りました。彼はとても落胆しました。ヒラマン7:6-11を読み,ニーファイが何をしたか調べましょう。
ニーファイが自分の庭にある塔の上で祈っているのを聞いて,人々が集まって来ました。その後,ニーファイは彼らを教え始めました(ヒラマン7:12-29参照)。ニーファイは民の悪事の結果について警告し,次の原則を強調しました。「もし罪を悔い改めるのを拒むならば,わたしたちは主の守りと永遠の命の祝福を失うことになる。」
ヒラマン8:1-26
邪悪なさばきつかさたち,民を扇動してニーファイに対する怒りをあおる
預言者の言葉に耳を傾けるうえで妨げとなる影響力にはどのようなものがあるでしょうか。ヒラマン8章を研究しながら,そのような影響に直面したときに取るべき行動について理解を深めてくれる箇所を見つけましょう。
ヒラマン8:1-6を読み,ニーファイ人のさばきつかさたち(彼らはガデアントン強盗団の団員でもあった)がニーファイの教えにどのような反応を示したか見つけましょう。この節を読みながら,次の質問について深く考えてください。「さばきつかさたちは,おもにどのようなことを民に伝えようとしたのでしょうか。」「ヒラマン8:4によると,さばきつかさはなぜニーファイを捕らえようとしなかったのでしょうか。」
預言者が教えていることを無視するようにと説得されたら,どうするか考えてください。ヒラマン8章には,さばきつかさがニーファイについて語った言葉に雄々しく反対した人々のことが書かれています。ヒラマン8:7-9を読み,その人々がニーファイを支持するために語った言葉にマーカーで印を付けるとよいでしょう。
ヒラマン8:10を調べ,彼らの言葉がその時の状況にどのような影響を与えたか注目しましょう。次の原則をヒラマン8:7-10の横に書くとよいでしょう。「もし悪に抵抗するならば,わたしたちはその進展を防ぐことができる。」
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聖典学習帳に,上に述べられた原則が現代においてなぜ大切だと思うか説明する短い文章を書いてください。
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次の質問から一つ,あるいは幾つかを選び,聖典学習帳に答えを書いてください。
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預言者の教えを無視し,逆らわせようとする影響力に,どのように抵抗できるでしょうか。
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そのような影響力に雄々しく反対を表明し,主の預言者を支持するための適切な方法とはどのような方法でしょうか。
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あなた,またはあなたの知っている人は,これまでどのようなときにそのような影響力に反対を表明したでしょうか。その結果はどうでしたか。
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ヒラマン8:11-23に記録されているように,ニーファイはイエス・キリストについて証した預言者のことを次々と民に思い起こさせました。ニーファイ人に次の原則を教えました。「イエス・キリストを信じる信仰を働かせて従順になるとき,わたしたちは永遠の命を受ける。」ニーファイの言葉を裏づける大勢の預言者の教えがあったにもかかわらず,民はニーファイとそのメッセージを受け入れませんでした。ヒラマン8:24-26を読み,預言者の証を拒否し続けたことによって,ニーファイ人が直面した結果を見つけましょう。それから次の質問について深く考えてください。「常に真理を拒否し,神に反抗する人が,そのような重大な結果に直面するのはなぜだと思いますか。」
ヒラマン8:27-9:41
ニーファイ,大さばきつかさが自分の兄弟に殺害されていることを明らかにする
民が罪深い状態にあり,民の破滅についての預言が成就する証拠として,ニーファイはニーファイ人のさばきつかさが殺害されていることを明らかにしました。また,ニーファイは殺された男もその兄弟もともにガデアントン強盗団に属していることを宣言しました。(ヒラマン8:27-28参照。)
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聖典学習帳に次の原則を書いてください。「預言者の言葉は成就する。」自分がさばきつかさの殺害について調査している探偵だと想像してみましょう。括弧の中の節を読むことによって次の質問に対する答えを見つけましょう。あなたの答えを聖典学習帳に書いてください。
調査1日目—
調査2日目—
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だれが無実だと証明されたでしょうか。(ヒラマン9:10-14,18)
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だれが訴えられましたか。(ヒラマン9:16,19)
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ニーファイは自分の無実を証明するために,どのような証拠を挙げたでしょうか。(ヒラマン9:25-36)
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殺人者はだれでしたか。(ヒラマン9:37-38)
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次の質問に対する答えについて,自分の聖典に印を付けるとよいでしょう。
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ヒラマン9:5によると,殺害された大さばきつかさを発見した5人の人たちは何を信じ,恐れたでしょうか。
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ヒラマン9:36によると,自分の兄弟を殺害したと告白するとき,セアンタムは何について証するとニーファイは言ったでしょうか。
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ヒラマン9:39-41によると,一部の人々はどうしてニーファイを信じたのですか。
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聖典学習帳の今日の課題の下に,次のように書いてください。
_月_日,ヒラマン6-9章を研究し,このレッスンを終了しました。
教師に伝えたいこと(質問,思ったことや分かったこと)。