第10課
木や草,花に感謝する
目 的
天父とイエス・キリストが木や草,花を造ってくださったことへの感謝の気持ちを培う。
準 備
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祈りの気持ちで創世1:11-13を研究する。
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果物,野菜,小さな枝などを布に包むか,袋に入れておく。
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子供たちに食べさせるために,果物,野菜,パンを少量ずつ用意する。それらの食べ物にアレルギーのある子供がいないか,両親に確認しておく。
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教材
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聖書
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可能ならば,付近に生息する木,草,花の絵や写真を用意する。また,鉛筆,スプーン,ボールなど,木製の物を家から持って来る。
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切り抜き絵1-4「花」
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視覚資料1-22「花の咲いた木」;1-23「巣の中のひな」
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「楽しい活動」の中から使いたい活動を選び,必要な準備をする。
レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
果物か野菜,枝などの入った袋を,中が見えないように口を閉めたまま回す。袋に触らせて,中に入っているものが何か当てさせる。全員が袋に触るまで声に出して答えを言わないようにさせる。全員に袋が回ったら,何が入っていると思うか言わせる。袋の中身を取り出し,その色や形,用途について話し合う。
木や草,花は地球を美しい場所にする
地上にあるすべてのものは天父の計画に基づいて創造されたことを思い出させる。創造の3日目に,イエスは木や草,花を造られた(創世1:11-13参照)。天父とイエスは,木や草,花によって地球を美しくしたいと思われたことを話す。
用意した花の切り抜き絵,木や草,花の絵または写真を見せる。木や草,花について子供たちが経験したことを話させる。
物 語
木や草,花が地球を美しい場所にしていることを教えるような物語を話す。付近に生息する美しい植物について話す。視覚資料1-22「花の咲いた木」を使い,以下のような物語を作って話すとよい。
礼子ちゃんにはお気に入りの木があって,その下で遊ぶのが大好きでした。ある朝,お母さんが礼子ちゃんを起こしてくれたとき,礼子ちゃんが見たらびっくりするものがあると言いました。礼子ちゃんの大好きな木に,とてもきれいな白い花が咲いていて,ポップコーンのように見えました。礼子ちゃんはお母さんに,大好きな木にどうしてポップコーンがついたのか聞くと,お母さんはお花の大切さを教えてくれました。
歌
子供たちを立たせ「花がはじけてポップコーン」(『子供の歌集』,118)を,言葉に合わせて動作をつけながら歌わせる。春になると,あんずの木にはポップコーンのような白い花が咲くことを説明する。
まどからみえるあんずのき
はながはじけてポップコーン
はるのきせつのプレゼント
えだいっぱいポップコーン
うでいっぱいのポップコーン
ゆめがさめた
ぼくのてに
たったひとつのポップコーン
木に咲く花もあれば,茂みやつるに咲く花,また地面に咲く花もある。子供たちが見たことのある花について話させる。
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わたしたちの周りを美しくするために,どのように花を使いますか。(花壇に花を植えたり,コサージュを作って髪や洋服に飾ったりする。)
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人に花をあげるのは,どのようなときですか。(何か特別なときや,相手を幸せな気持ちにしてあげたいとき。)
草や木はわたしたちが生きるために必要である
物 語
草や木はわたしたちが生きるために必要であることを説明する。視覚資料1-22「花の咲いた木」を見せ,木が多くの用途に使われていることを話す。以下の事柄や,地元で木を利用する方法について話してもよい。
まず,鳥は木を家として使います。注意して巣を作り,母鳥がその中に卵を産みます(視覚資料1-23「巣の中のひな」を見せる)。卵からひながかえると,木は鳥たちの心地よい家になります。熱い太陽や雨,鳥たちをねらう地上の動物から守ってくれます。また,木は近くに住む人々に果物を与えてくれます。子供たちは木陰で遊んだり,大きな枝にブランコをつけて楽しんだりできます。木の枝が枯れると,人々はその枯れた部分を切ってまきにし,家を暖めるのに使います。
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わたしたちにとって木が大切なのはなぜですか。(食べ物や木材,木陰,遊び場を与えてくれるから。)家から持って来たか教室にあるもので,木でできているものを見せる。木がどんなものに使われるか話す。
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ほかに木でできている物を知っていますか。
草も多くの用途に使われることを説明する。草がわたしたちに与えてくれる最も大切なものは,食べ物である。
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わたしたちはどんな草を食べますか。
地元で食べ物に使われている草の視覚資料があれば,それを見せる。
活 動
地元で育つ穀物や果物,野菜について話す。穀物は普通,御飯やパンになることを説明する。子供たちに,好きな食べ物で草からできているものを言わせる。用意した果物,野菜,パンなどを食べさせる。それらがどのような草や木からできているか話す。
天父がイエスに命じて,たくさんの種類の草を造ってくださったので,わたしたちは良い食べ物をとれるようになったことを説明する。
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天のお父様に食べ物について感謝するには,どうしたらいいですか。(食べる前に食事の祈りを忘れずにする。)
天父とイエスがわたしたち一人一人を愛しておられることを証する。毎日美しい木や草,花を見るとき,天父とイエスの愛を思い出すように励ます。
楽しい活動
次の中からレッスンで使う活動を幾つか選ぶ。
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幾つかの種(花の種,豆,小麦など)と土の入った紙コップを人数分用意し,家に持ち帰らせる。種を植える方法を実際に見せ,種を育てるには水と太陽が必要であることを忘れないように言う。
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教師の後に続いて,子供たちに「空のお日様小さな種に」(『子供の歌集』,119)の歌詞を繰り返させる。次に,教師がもう一度歌詞,または歌を繰り返す際,小さな種が芽を出し生長する様子を子供たちにまねさせる。
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色紙を花びら,葉,茎の形に切り,花の形になるように別の紙にはらせる。出来上がった紙に「わたしはうつくしいはなにかんしゃします」と書く。
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種のある果物か野菜を持って来る。その中にはびっくりするものが入っていると話す。果物か野菜を切って種を見せる。種をまいて水をやり,太陽の光に当てると,種が生長し,さらに多くの果物や野菜ができることを説明する。
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子供たちを野外に連れ出し,様々な種類の植物を見せる。天気がよくない場合は,窓から外を見て,どんな植物が見えるか順番に言わせてもよい。草や木が季節によってどのように変化するか話してもよい。
幼い子供のための活動
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視覚資料1-22「花の咲いた木」を見せる。天父がイエスに命じて草や木を造られたことを話す(創世1:11-13参照)。わたしたちは木から木材や果物を,草から果物や野菜を得ている。
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植物またはその一部(花や葉など)を持って来て,子供たちに見せたり,触らせたり,においをかがせたりする。全員が経験できるようにする。色,におい,美しさなどについて話す。草や花,木に対する感謝の気持ちについて話す。
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教師が次の言葉に合わせて,動作をして見せる。次に,教師の言葉に合わせて,子供たちにまねをさせる。
種まき
庭に穴掘って(両手で穴を掘るまね)
種をまくよ(かがんで種をまくまね)
くまでを使って(大きな動作でくまでを使うまね)
草を抜くよ(低く,かがんで草を抜くまね)
お日様照らし(頭の上に手で輪を作る)
雨が降って(指をふるわせ腕を下ろす)
ほらもうそこに芽を出したよ(右手の指の間から,左手の指を出す)