初等協会テキストと分かち合いの時間
第20課 かいだり味わったりできることに感謝する


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かいだり味わったりできることに感謝する

目 的

臭覚と味覚があることに感謝する。

準 備

  1. 祈りの気持ちで次の聖句を研究する。出エジプト16:11-15,31教義と聖約59:18-19

  2. 教材

    1. 聖書と教義と聖約

    2. においのよい食べ物(果物,パン,クッキー,ポップコーンなど)を全員に少しずつ分けられるように準備し,袋に入れておく。その食べ物にアレルギーのある子供がいないことを両親に確認しておく。

    3. 子供たちに味見をさせるために,酸っぱいもの(レモンジュースなど),塩辛いもの(塩など),甘いもの(砂糖など)を用意する。アレルギーのある子供がいないことを両親に確認しておく。

    4. 視覚資料1-35「マナを集める人々」

  3. 楽しい活動」の中からレッスンで使う活動を選び,必要な準備をしておく。

注意-クラスに身体障害者がいる場合,その子供の気持ちに十分配慮する。障害に注目するのでなく,その子供が自分の体を使ってできることに焦点を当てる。

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

子供たちに目を閉じさせる。袋の中の食べ物のにおいを一人ずつかがせ,それが何か当てさせる。目を閉じたまま,それを食べさせる。目を開けさせ,今食べたものを見せ,それが何か言う。

  • この食べ物はどんなにおいがしましたか。

  • どんな味がしましたか。

見えなくても,食べ物を楽しめたことを指摘する。においをかいだり,味わったりできる感覚が与えられているからである。

においをかぐために鼻がある

  • わたしたちはどうやってにおいをかぎますか。

先週,どんなにおいをかいだか話し合う。料理するにおい,雨上がりの新鮮な空気,花の香りなど。においをかげるようにしてくださったことを天父に感謝するように言う。

  • 何のにおいをかぐのが好きですか。

活 動

子供たちに次の遊戯をさせる。

わたしの鼻

わたしには 鼻がある(鼻を指さす)

顔の 真ん中の(両手の指先をほおに置く)

ちょうど いい場所にある(指で鼻の回りに円を描く)

クンクン においをかいだり(においをかぐ)

きれいな空気を 吸ったりできる(鼻で大きく息を吸って,吐き出す)

天のお父様(腕を組む)

すてきな鼻を ありがとう

味わうための舌がある

味が分かるように天父から舌が与えられたことを話す。希望する子供に,酸っぱいもの,塩辛いもの,甘いものを味わわせる。

  • 酸っぱいのはどれですか。

  • 塩辛いのはどれですか。

  • 甘いのはどれですか。

  • どんな味の食べ物が好きですか。

教義と聖約を見せる。(合本の場合は教義と聖約の初めのページを見せる。)この聖典によれば,においや味のよいものは,わたしたちが使ったり楽しんだりするために与えられている(教義と聖約59:18-19参照)。

物 語

視覚資料1-35「マナを集める人々」を見せる。出エジプト16:11-15,31を参照して,マナの物語を話す。

  • マナはどんな味がしましたか(出エジプト16:31参照)。

  • 蜂蜜はちみつを食べたことがありますか。

  • どんな味がしましたか。

口にすると危険なものもたくさんあることを説明する。ある種の野いちご,洗剤,中身の分からない瓶や缶,両親の許可なしに飲む薬などは危険である。これらのものを食べたり飲んだりすると,病気になる恐れがある。何かを見つけたら,口にする前に必ず大人に聞かなければならないことを強調する。

あかし

においをかぎ分ける鼻と味わう舌があることへの感謝の気持ちを話す。においや味が分かることを天父に感謝するように勧める。

楽しい活動

次の中からレッスンで使う活動を幾つか選ぶ。

  1. 石けん,花,レモンなど,香りの強いものと,紙やおもちゃなど,何のにおいもしないものを準備する。子供たちに香りのするものを選ばせる。一人ずつ目をつぶらせ,一つのもののにおいをかがせ,それが何か当てさせる。全員に順番が回るようにする。

  2. 鏡で自分の舌を見るように言う。舌には,味を感じるたくさんの突起があり,そのおかげで甘さや酸っぱさ,塩辛さを感じられる。子供たちに水を味見させ,舌はぬれているか冷たいかを感じるのにも役立つことを話す。

  3. 好きな食べ物の絵を描かせる。自分で描いた絵を見せながら,好きな食べ物について話させる。

  4. 見かけは似ているが,味が違うものを少しずつ用意する。塩と砂糖,小麦粉とコーンスターチなど。少しずつ味見させ,それぞれどんな味がしたか答えさせる。同じように見えても味が違うものがあることについて話す。(用意する食べ物にアレルギーのある子供がいないことを両親に確認しておく。)

  5. 感謝のいのり」(『子供の歌集』,18)を歌う。

幼い子供のための活動

  1. 黒板または紙にだ円形を描く。これは顔の絵であると説明する。

    • 何が足りませんか。

      子供たちが,目,耳,鼻,口,などと答えるごとに,それらを描き足していく。そして,それぞれの働きを復習する。体を与えてくださった天父に感謝していることを話す。

  2. 口を指さして「これはわたしの口です」と言う。それから「みんなの口はどこですか」と聞き,子供たちに自分の口を指ささせる。次に「天のお父様にも口がありますか」と尋ねる。目,鼻,耳,手,足についても同様に行う。次に,体の各部分を黙って指さし,子供たちにその名前を言わせる。体の部分の名前を全部答えることができたら,子供たちがあまり知らないような部分の名前を教えてもよい。ひじ,ひざ,手首,足首など。

  3. 子供たちを立たせて,以下の言葉を動作をつけながら言わせる。

    あなたの目

    両手で 触ろう

    あなたの 目

    あなたの 鼻

    あなたの 耳

    あなたの つま先

    両手を 上げよう

    高く 高く

    空より 高く

    伸ばして みよう

    両手を そっと

    頭に 置こう

    そして 静かに

    いすに 座ろう