第16課
わたしの体
目 的
自分の肉体に感謝し,尊ぶことができるようになる。
準 備
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祈りの気持ちで次の聖句を研究する。ダニエル1章;教義と聖約89章。『福音の原則』(06195 300)第29章も参照する。
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教材
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聖書と教義と聖約
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視覚資料1-5「赤ちゃんのいる家族」;1-37「王の食物と酒を拒むダニエル」(『福音の視覚資料セット』114);1-38「ボールで遊ぶ子供たち」
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「楽しい活動」の中から使いたい活動を選び,必要な準備をする。
注意--クラスに身体障害者がいる場合,その子供の気持ちに十分配慮する。障害に注目するのではなく,その子供が自分の体を使ってできることに焦点を当てる。
レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
天父はわたしたちが肉体を持てるように計画された
天父やイエス・キリストと天で暮らしていたとき,わたしたちには肉体がなかったことを復習する。わたしたちは霊だった。そして肉体を受けるために地球に来る必要があった。天父は,わたしたちが地球に生まれて地上の両親に世話をしてもらえるように計画を立ててくださった。
視覚資料1-5「赤ちゃんのいる家族」を見せる。
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この絵には,だれがいますか。
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わたしたちが地球に来て体を受け,家族を持てるように計画したのは,どなたですか。
天父とイエス・キリストは,体を大切にするよう望んでおられる
わたしたちの体はとても大切なものなので,天父とイエスは,わたしたちが体を大事にして強く健康に保てるように,規則を与えてくださった。その規則は知恵の言葉と呼ばれる。教義と聖約を見せる(合本の場合は教義と聖約の初めのページを見せる)。知恵の言葉はこの聖典に書かれていることを話す。
果物や野菜,穀物など,知恵の言葉の中で,体を健康に保つ助けとなると言われている食べ物について話し合う。次に,たばこ,アルコール性飲料,コーヒーなど,天父とイエスがわたしたちに用いないように命じられたものについて話し合う。わたしたちが知恵の言葉に従って正しい食物を取るならば,天父とイエスは喜ばれ,祝福を与えてくださることを理解させる。
天父とイエス・キリストは,体を守るように望んでおられる
天父やイエスは,わたしたちが自分の体をけがや事故から守るように望んでおられることを説明する。以下の質問か自分で考えた質問をして,子供たちの身に起こり得る危険について尋ねる。
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マッチで遊ぶと,どうなりますか。
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道路や車のそばで遊ぶと,何が起こりますか。
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ナイフやはさみのように先のとがったものを使うときによく気をつけないと,どんなことが起こりますか。
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車に乗るときシートベルトをするのはなぜですか。
わたしたちは自分の体を守らなければならないことを説明する。危険なことや,けがをする恐れのあることはすべきでない。天父とイエスは,わたしたちが安全で幸せな気持ちを感じるように,また体を大切にして健康でいられるように願っておられる。
楽しい活動
次の中からレッスンで使う活動を幾つか選ぶ。
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「関節」(『子供の歌集』,127)を,言葉に合わせた動作をつけながら歌う。たくさんのことができる体があることにどんなに感謝しているか話す。
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様々な種類の食べ物や飲み物の絵や写真を用意する。それが体によいものかどうか判断させる。体によいものであっても,たくさん取るとよくないものもあることを説明する。例えば,キャンディーはおいしいが,食べすぎると病気になる。体によいものの絵や写真を並べて,子供たちに見せる。
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袋か箱に,体を大切にするのに役立つものを入れておく。石けん,タオル,歯ブラシなど,体を清潔にするものも入れておく。また,体によい食べ物や,睡眠を表す小さな毛布,運動を表すボールなども入れておく。一つずつ,ヒントを与えて子供たちに当てさせる。答えが出たら,それを見せる。全部の物を見せ終わるまで続ける。
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子供たちを立たせて,体をきれいにする動作のまねをする。手を洗う,歯を磨く,髪の毛をとかす,など。また,跳びはねる,スキップする,ボールを投げるなど,好きな運動のまねもする。
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体に問題のある人もいることについて話し合う。そのような人をからかったり,指さしたり,笑ったりしてはいけない。体に障害を持つ人にどのように接したらよいか話し合う(話しかける,友達になる,普通の人と同じように接する,必要なときには助ける,など)。
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子供たちに自分の全身の絵を描かせる。それぞれの絵に「わたしはからだにかんしゃします」と書く。
幼い子供のための活動
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視覚資料1-5「赤ちゃんのいる家族」を見せ,子供たちに絵について話させる。
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みんなは前に赤ちゃんでしたか。
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赤ちゃんは歩いたり,話したりできますか。
子供たちも以前は赤ちゃんだったことを思い出させる。今は体も大きくなり,たくさんのことができるようになった。もっと大きくなったら,もっとたくさんのことができるようになる。
視覚資料1-16「イエスの生誕」を見せ,イエスもかつて赤ちゃんだったことを思い出させる。
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口を指さして「これはわたしの口です」と言う。それから「みんなの口はどこですか」と聞き,子供たちに自分の口を指ささせる。次に「天のお父様にも口がありますか」と尋ねる。目,鼻,耳,手,足についても同様に行う。次に体の各部分を名前を言わずに指さし,子供たちにその名前を言わせる。子供たちが体の部分の名前を全部答えることができたら,子供たちがあまり知らないような部分の名前を教えてもよい。ひじ,ひざ,手首,足首など。
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小さな子供についての短い物語を作って話す。子供が朝起きて,洋服を着て,朝御飯を食べて,1日を終えるまでの出来事について話す。子供がする一つ一つのことについて話すとき,体のどの部分を使っているか当てさせる。
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子供たちを立たせて次の言葉を,「雪だるま」(『子供の歌集』,121)のメロディーに合わせて歌わせる。歌詞に合わせて動作をつける。1番はかがんだ姿勢で2番は立ち上がった姿勢でする。
1.あかちゃんのときがあったよ
あかちゃんは ちいさいよ
2.それから だん だん だん だん
こんなにおおきくなっちゃった