第33課
友達になる
目 的
子供たちが良い友達になりたいと思うよう助ける。
準 備
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祈りの気持ちで次の聖句を研究する。ヨハネ6:1-13;11:1-7,17-44。
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教材
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聖書
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視覚資料1-3「イエス・キリスト」(『福音の視覚資料セット』240)
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「楽しい活動」の中から使いたい活動を選び,必要な準備をする。
レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
たくさんの友達がいる
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お友達はだれですか。
自分の友達について話させる。どんな年齢の人とでも友達になれることを話す。家族がわたしたちのいちばんの友達ということもある。クラスのみんなが友達であることを強調する。
視覚資料1-3「イエス・キリスト」を見せる。この絵に描かれた人は,クラス全員のとても良い友達であると説明する。
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この絵に描かれているわたしたちの友達は,どなたですか。
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どうしてイエス様が皆さんの友達であると分かりますか。
わたしたちは良い友達になれる
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わたしたちは友達にどのようにしなければなりませんか。
良い友達は,お互いに善いことをするように助け合うことを強調する。わたしたちは友達のことを思いやって,幸せになってほしいと願う。自分が人からしてほしいと思うことを,自分もほかの人にしてあげることの大切さについて話し合う。次のような状況の下で,どうしたら良い友達になれるか答えさせる。
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友達と遊んでいると,ほかの子が来て,一緒に遊びたいと言いました。
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初めてクラスに来た子が恥ずかしがって,心配そうにしています。
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だれかが,みんなにいじめられて困っています。
友達はお互いに分かち合う
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皆さんが(おもちゃなど,特定の名前を挙げる)で遊んでいたとき,友達が遊びに来ました。
皆さんはどうしますか。
ほかの人と一緒に遊んだり,自分のものをほかの人に分けたりすることは,分かち合うことである。分けられない物もあるので,そのときは順番に使う。これも分かち合いである。
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もし友達がおなかをすかせていて,自分は食べ物を持っていたら,どうしますか。
楽しい活動
次の中からレッスンで使う活動を幾つか選ぶ。
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「小さな川が」(『子供の歌集』,116),あるいは「すべての人を愛しなさい」(『子供の歌集』,39)を歌うか,歌詞を読む。
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子供たちを立たせて,次の遊戯を行う。
大好きなお友達
わたしには大好きなお友達がいます(自分を抱き締める)
いつも一緒に遊びます
わたしは優しいお友達が大好きです
お人形ごっこや(腕に人形を抱いて揺するまねをする)
ボール投げをします(ボールを投げるまねをする)
兵隊さんのように行進します(その場所で静かに歩く)
ブランコにも乗ります(ブランコに乗るまねをする)
良い子のお友達がみんなするように(腕を組み,うなずく)
お話ししたり歌ったりします
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お菓子を少し用意する。(そのお菓子にアレルギーを持つ子供がいないことを両親に確かめておく。)子供たちから見える所にお菓子を置く。「おいしそうだね」と言い,みんなに分けてほしいかどうかを聞く。もし子供たちの何人かにだけお菓子を分けたら,どんな気持ちがするか尋ねる。もし自分がもらえなかったらどんな気持ちがするか話し合う。子供たちにお菓子を分け与える。
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友達と何かを分かち合っている自分の絵を描かせる。「わたしはおともだちとわかちあえます」と題を書き入れる。
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以下の実話を自分の言葉で話す。
銅のつま先の靴
開拓者たちがユタに移り住んで来たとき,ほとんどの人はとても貧乏でした。長い旅に必要な物を手に入れるために,また家や畑を作るための道具を買うために,お金を全部使い果たしてしまったのです。人々はお金があまりなかったので,子供たちは日曜日に履くための靴を1足持っているだけでした。ほかの日ははだしで歩いていました。
メリンダという開拓者の女の子が持っていた靴は,重くて,汚くて,つま先が銅でできていて,彼女は冬の間その靴を履きました。夏になってメリンダは新しい靴を買ってもらいました。新しい靴はきれいで履きやすくて,メリンダはその靴をパレードのときに履こうと思っていました。
メリンダのいちばんの友達のアマンダは,靴を1足も持っていませんでした。メリンダはアマンダがかわいそうだったので,お母さんに頼んで,自分の靴を1足アマンダに貸して,パレードに履いて行けるようにしました。メリンダが重い,銅のつま先の靴をアマンダに持って行こうとしたとき,お母さんはこう言いました。「自分が欲しいと思うものを友達に分かち合わなくてはいけませんよ。」
メリンダは少しの間,考え込みました。イエス様ならどうされるだろうかと考えました。自分だったらどちらの靴を履きたいだろうと考えて,そして貸してあげる靴を決めました。友達には新しい日曜日の靴を貸して,自分は古くて汚い,銅のつま先の靴を履いて行ったのです。でも,メリンダはとても幸せでした。イエス様が自分に望んでおられるとおりに,友達と分かち合うことができたからです。
幼い子供のための活動
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子供たちが遊べるようにおもちゃを用意して置いておく。「貸して」や「ありがとう」と言うことの大切さについて話し合う。遊んでいるとき,おもちゃを分かち合うように,また,遊び終わったときには一緒におもちゃを片付けるように励ます。
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教師が次の言葉を言い,子供たちに動作をさせる。子供たちの希望に合わせて繰り返す。
幸せな日にしよう
二つのおめめでいいことをしましょう(目を指さす)
二つの唇で一日中ニコニコしましょう(大きな笑顔を作る)
二つのお耳で人の話を聞きましょう(手をおわん状にして耳に当てる)
二つのお手てでおもちゃを片付けましょう(おもちゃを拾い片付けるまねをする)
一つのお口で毎日優しい言葉を言いましょう(口を指さす)
一つの優しい心で遊びましょう(両手を胸に当てる)
二つの足で元気よく走りましょう(足を指さす)
みんなのために幸せな日にしましょう
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「小さな手」(『子供の歌集』,126)を歌うか,歌詞を読む。