初等協会テキストと分かち合いの時間
第32課 食べ物や着る物に感謝する


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食べ物や着る物に感謝する

目 的

食べ物や着る物への感謝の気持ちを表す。

準 備

  1. 祈りの気持ちで次の聖句を研究する。創世1:11-12列王上17:8-16

  2. 教材

    1. 聖書

    2. 種のある果物か野菜

    3. お手玉など小さく柔らかい物

    4. 切り抜き絵1-5「魚」;1-7「豚」;1-8「羊」;1-9「牛」;1-22「鶏」(『初等協会視覚資料(切り抜き用セット)』〔08456〕の中にも同様のものがある);あるいは食べ物や着る物を与えてくれる動物の絵。

    5. 視覚資料1-15「食事の祝福」;1-50「自分で服を着られます」

  3. 「楽しい活動」の中から使いたい活動を選び,必要な準備をする。

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

空欄に朝食によく食べる物を入れて,それぞれの指示を与える。

朝御飯に____を食べるのが好きな人は,右手を上げてください。

朝御飯に____を食べるのが好きな人は,左手を上げてください。

朝御飯に____を食べるのが好きな人は,立ってください。

それぞれの子供たちの好きなものが少なくとも一つは出るまで続ける。次に「皆さんの食べる物を与えてくださる天のお父様に感謝している人は,座って腕を組んでください」と言う。

植物や動物を食べ物にする

  • ほかにどんな食べ物が好きですか。

  • どこで食べ物を手に入れますか。

  • わたしたちが食べる植物や動物はどなたが造ってくださいましたか。

幾つかの食べ物について,それがどこから来るものか話す。植物から多くの食べ物が作られることを説明する。

果物か野菜を切り,中の種を見せる。

  • これは何ですか。

  • どうして種があるのでしょうか。

天父は植物に種があるように造られ,種からもっと多くの植物が育ち,わたしたちの食糧になるようにしてくださった(創世1:11-12参照)。果物や野菜など,植物が育つと,さらに多くの種ができる。

活 動

次の遊戯を子供たちと一緒に行う。

種は土の中

種は土の奥深く(かがんで,両手を床に付ける)

土の中で 眠ります(両方の手のひらを合わせる)

真っ赤な太陽が輝いています(両腕で頭の上で輪を作る)

雨が優しく降ってきました(指を動かしながら下ろす)

そよ風が吹きました(頭の上で手をなびかせる)

小さな種もだんだん大きくなりました(指を動かしながら,床から上げる)

  • 種を植えるのを手伝ったことがありますか。

  • 何の種を植えましたか。

  • 植物から取れる食べ物にはどんなものがありますか。

果物,野菜,穀物の種類を幾つか答えさせる。パンや御飯は穀物からできていることを説明する。果物や野菜や穀物に育つ種を与えてくださった天父に,どんなに感謝しているか話す。

もう一度種を見せる。

  • 種が育つためには,何が必要ですか。

物 語

列王上17:8-16に書かれている,エリヤとザレパテのやもめの物語を話す。雨が全然降らなかったために,食べ物が足りなかったことを理解させる。水をもたらす雨が降らないと,何の食べ物も育たない。

  • 食べ物が全然なかったらどんな気持ちがするでしょうか。

  • 自分の持っていたほんの少しの食べ物をエリヤにも分けたやもめは,どんな祝福を受けましたか(列王上17:15-16参照)。

植物からできているのではない食べ物もあることを説明する。

  • 牛乳はどこから来ますか。

  • 卵はどこから来ますか。

  • 肉はどこから来ますか。

食べ物の中には動物から得られるものもあることを説明する。適切な切り抜きや絵を使い,食べ物となる動物について話す。

植物や動物を使って着る物を作る

植物や動物から得られるのは食べ物だけでないことを説明する。視覚資料1-50「自分で服が着られます」を見せる。

  • この男の子は何をしていますか。

  • 皆さんは服を着るとき,どんな物を体に着けますか。

活 動

シャツやドレス,靴,コート,帽子などを身に着けるまねをさせる。

  • どうして着る物が必要なのですか。(体を覆うため,体を守るため,寒いとき暖かくするため。)

  • 着る物は何からできていますか。

子供たちが服の素材の名前を挙げることができれば,それらが何からできているか答えさせる。服や靴を作るための材料は,植物や動物から取っていることを説明する。一般に服に使われる事材のもとになる植物や動物にはどんなものがあるか話す。(例)綿,リネン--植物,絹--蚕,毛--羊,革--牛など。

食べ物や着る物に感謝する

活 動

どんな食べ物に感謝しているか考えさせる。お手玉か柔らかい物を一人に投げ,感謝している食べ物の名前を言わせ,それを投げ返させる。その食べ物が何からできているか話し合ってから,次の子供にお手玉を投げ,同じことを繰り返す。それぞれの植物や動物が,天父の指示の下に,イエスによって造られたものであることを思い出させる。

次に,食べ物を着る物に替えて,同じ活動を行う。

視覚資料1-15「食事の祝福」を見せる。

  • 食べ物が与えられていることを,どなたに感謝しますか。

  • 着る物が与えられていることを,どなたに感謝しますか。

  • 天のお父様への感謝を,どのように表すことができますか。(一つの方法は,日々の祈りの中で感謝すること。)

あかし

着る物や食べ物を与えてくださった天父とイエスヘの感謝の気持ちを話す。

楽しい活動

次の中からレッスンで使う活動を幾つか選ぶ。

  1. 紙の真ん中に縦の線を引き,上の方に「わたしのかんしゃしているもの」と書いた紙を全員に渡す。線の片側には食べ物の絵,もう一方の側には着る物の絵を描かせる。

  2. 感謝しますお父様」(『子供の歌集』,15)の1番と2番を歌うか,歌詞を言う。

  3. 子供たちに種になったつもりにさせる。土の中に埋められたように低くかがませ,次に太陽が照り,雨が優しく降るにつれて,ゆっくりと伸びる。子供たちに順番に太陽と雨の役をやらせてもよい。

  4. 果物か野菜を持って来て,少しずつ分けて食べさせる。その果物か野菜がどのような種からできて,どのような植物から取れたものか話す。(その果物か野菜にアレルギーがないことを,子供たちの両親に確かめておく。)

  5. 子供たちのよく知っている食べ物について名前を言わずに説明し,それが何か当てさせる。(例)「この食べ物は外側が白や茶色で,殻に入っています。巣の中にあります。これは何でしょう。(答え--卵)好きなだけ繰り返す。説明する食べ物を持って来てもよい。

  6. セーター,コート,帽子など身に着けるものを持って来て,感謝している着る物について教師が話す間,子供たちに自分で着させる。

幼い子供のための活動

  1. 感謝のいのり」(『子供の歌集』,18)を歌うか,歌詞を言う。

  2. 教師が次の遊戯の言葉を言う間,子供たちに服を着るまねをさせる。

    着替え

    さあさ皆さん ズボンをはきましょ

    ズボンをはきましょ いち にい さん

    さあさ皆さん スカートをはきましょ

    スカートをはきましょ いち にい さん

    さあさ皆さん シャツを着ましょ

    シャツを着ましょ いち にい さん

    さあさ皆さん 靴下はきましょ

    靴下はきましょ いち にい さん

    さあさ皆さん 靴をはきましょ

    靴をはきましょ いち にい さん

    みんな着替えができました 上手に上手にできました(手をたたく)

    さあさ遊びに行きましょう