第28課
従順になる
目 的
天父とイエス・キリストと両親に従う気持ちを強める。
準 備
レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
子供たちに幾つかの動作をするように丁寧に頼む。「立ってください」「回ってください」「背伸びをしてください」「足のつま先に触ってください」「座ってください」など。頼んだとおりにしてくれたことに感謝する。教師の言うとおりにしたので,子供たちは従順だったと説明する。
天父とイエスはわたしたちが両親に従うように望んでおられる
視覚資料1-5「赤ちゃんのいる家族」を見せる。
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これは何の絵ですか。
絵の中の赤ちゃんを指して,わたしたちは皆赤ちゃんとして地球にやって来たことを話す。赤ちゃんは幼くて自分で何もできないので,大きい人が面倒を見てあげなくてはいけないことを話す。
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皆さんが赤ちゃんのとき,だれが面倒を見てくれましたか。
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今はだれが皆さんの世話をしてくれますか。
両親や家族など,子供の面倒を見てくれる人々は,子供のことを愛していて,その幸せと安全を願っていることを話す。
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両親からしてはいけないと言われるのは,どんなことですか。
子供たちがけがをしたり,不幸せな気持ちになったりする事柄について話す。例えば,道路で遊ぶ,熱いストーブに触る,ナイフを持つ,急な坂を駆け下りる,きょうだいとけんかをする,など。
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両親が皆さんに,これらのことをしてほしくないのはなぜですか。
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どうして両親の言うことを聞かなくてはならないのですか。
子供たちが安全で楽しくできることを挙げる。例えば,おもちゃで遊ぶ,両親と出かける,きょうだいに優しくする,など。
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両親が皆さんに,これらのことをさせるのはなぜでしょうか。
両親はわたしたちを愛しているので,わたしたちが安全で幸せになることをしてほしいと望んでいる。
活 動
子供たちを立たせ,以下の遊戯を行う。
わたしの足は走ることが好き(その場所で静かに走る)
わたしの手は遊ぶことが好き(手を回す)
でも お母さん(お父さん)が「来なさい」と言ったら(手招きする)
すぐに従います
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両親に呼ばれたとき,すぐそれに従ったら,どんな気持ちがしますか。
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両親から頼まれたことを行うとき,どんな気持ちがしますか。
両親に従うときに幸せな気持ちになることを説明する。わたしたちが従うとき,両親も幸せを感じる。
天父やイエスは,わたしたちが両親に従うように望んでおられることを話す。エペソ6:1を読んで聞かせ,説明する。
歌
「よく聞いて」(『子供の歌集』,71)を歌うか,歌詞を読む。
ママのことば すぐきいて
ただしいこどもに なりましょう
パパのことば すぐきいて
よろこばれるこに なりましょう
かみのことば よくきいて
みんなのひかりに なりましょう
天父とイエスは,戒めを守るように望んでおられる
視覚資料1-55「山上の垂訓」を見せる。
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この絵に描かれている人はだれですか。
イエスは地上にいるとき,天父が人々に望んでおられることを教えられた。これらは戒めと呼ばれる。聖典を見せて,戒めは聖文に記されていることを話す。
活 動
聖書を開き,ヨハネ14:15を読む。これはイエスの言葉であることを説明する。「守る」とは「従う」という意味であることを話す。教師の後に続いて聖句を子供たちに言わせる。
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天のお父様とイエス様は,わたしたちにどんな戒めを守るように望んでおられますか。
以下の絵を使って,子供たちが従うことのできる戒めについて話す。
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視覚資料1-5「赤ちゃんのいる家族」-家族を愛する
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視覚資料1-8「聖餐のパス」-教会の集会に出席する
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視覚資料1-9「朝の祈り」-天父に祈る
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視覚資料1-46「母親に花をあげる子供たち」-人に親切にする
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わたしたちが戒めに従うとき,天のお父様は何をしてくださいますか。
わたしたちが従うとき,天父は祝福を下さる
物 語
シャデラク,メシャク,アベデネゴの3人の物語を,ダニエル3章から簡単に話す。話に合わせて,視覚資料1-56「火の燃える炉の中に投げ込まれた3人」を見せる。天父の戒めの一つは,天父にだけ祈ることであると説明する。わたしたちは,ほかの人や像などに祈ったりはしない。シャデラク,メシャク,アベデネゴの3人は天父の戒めをよく知っていて,それに従いたいと思っていたことを話す。3人が戒めに従ったので,天父は彼らを火から救い出された。3人は火に焼かれずに済んだ。
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シャデラク,メシャク,アベデネゴの3人は,なぜ火で焼かれなかったのですか。
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天のお父様に火から救い出してもらって,3人はどのように感じたと思いますか。
天父とイエス,また両親に従うことの大切さについて感じていることを話す。戒めに従うことによってどのように幸せになったか話す。
楽しい活動
次の中からレッスンで使う活動を幾つか選ぶ。
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「いましめを守る人を」(『子供の歌集』,68;「戒めを守る人を」『賛美歌』193番)あるいは「小さな手」(『子供の歌集』,126)を歌うか,歌詞を読む。
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一人ずつ順番に,「立って」「手を頭に載せて」というような指示を与え,ほかの子供たちはそれに従う。
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第11課のレッスンで使った釣り
竿 を使い,紙で作った魚に次のような簡単な指示を書いておく。「うでをくむ」「つぎのことばをいう『イエスさまはいわれました。もしあなたがたがわたしをあいするならば,わたしのいましめをまもるべきである』」「へやをしずかにあるく」「みんなにニコニコする」「ぜんいんで『かみのこです』をうたう」など。順番に紙の魚を釣らせて,そこに書いてある指示に従うように言う。 -
ノアの物語を復習し,ノアと家族は戒めに従ったので救われたことを強調する。
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笑った顔と「したがうとき,うれしくなります」という言葉を書いた紙を全員に渡し,顔に色を塗らせる。
幼い子供のための活動
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次の指遊びをする。
忙しい指さん(こぶしを握って上に上げる)
お父様に従えるように助けてくれる?
はい はい はい はい はい(「はい」に合わせて,指を1本ずつ広げる)
忙しい指さんは言いました
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靴,帽子,手袋など,体を守ってくれるものを用意する。それぞれがどのように体を守ってくれるか説明させる(例えば,靴は足を守る,帽子は寒さから頭を守ったり,太陽の光から目を守ったりする)。わたしたちが両親に従うとき,同じように守られることを話す。規則がどのようにわたしたちを守ってくれるか,幾つか例を挙げて話す。
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手を前に出して,指を動かす様子を見せる。子供たちにも手を前に出させ,指を動かしたり手を開いたり閉じたりさせる。自分の手や指を動かせるのは,自分だけである。何かをするように言われたとき,わたしたちは自分の手に従うように命じることができる。そうするときに,心の中でよい気持ちを感じる。
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教師の言葉に合わせて,次のような動作をさせる。
大好きな手
大好きな手 それはわたしの友達です(手を前に伸ばして眺める)
一日中忙しく働いて役に立ちます(手でする仕事を幾つかまねする)
静かに手を組んだり たたいたりすると大きな音も出ます(手を組んだ後,手をたたく)
手で正しいことができるとうれしくなります