初等協会テキストと分かち合いの時間
第27課 家族で祈る


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家族で祈る

目 的

日々の家族の祈りを通して家族は天父に近づくことができ,お互いのきずなを強められることを理解する。

準 備

  1. 祈りの気持ちで次の聖句を研究する。アルマ34:19-273ニーファイ18:17-21。『福音の原則』(06195 300)第8章も参照する。

  2. 教材

    1. モルモン書

    2. 切り抜き絵1-26「お父さん」;1-27「お母さん」;1-28「女の子」;1-29「伝道に出る年齢の青年」(『初等協会視覚資料(切り抜き用セット)』〔08456〕の中にも同様のものがある。)

    3. 視覚資料1-10「家族の祈り」;1-15「食事の祝福」;1-44「西半球で福音を教えるイエス」(『福音の視覚資料セット』316)

  3. 「楽しい活動」の中から使いたい活動を選び,必要な準備をする。

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

家族と一緒にどんなことをするか尋ねる。全員に答えさせる。視覚資料1-10「家族の祈り」を見せる。

  • この家族は何をしていますか。

家族で祈るとき,わたしたちは天父とイエスが望んでおられることをしている。家族で祈ることを家族の祈りと言う。

天父とイエス・キリストは家族で祈るように望んでおられる

物 語

視覚資料1-44「西半球で福音を教えるイエス」を見せる。イエス・キリストがニーファイ人を訪れたとき,祈るように命じられたことが,3ニーファイ18:17-21に書かれている。モルモン書を見せ,3ニーファイ18:21を読んで聞かせる。イエスがわたしたちに家族とともに祈るように望んでおられることを理解させる。ニーファイ人の子供たちが家族の祈りを通して祝福を受けたように,わたしたちも家族の祈りを通して祝福を受けることができる。

毎日家族の祈りをする

天父とイエスはわたしたちに毎朝毎晩,家族の祈りをするように望んでおられることを説明する。普通は父親か家族の長が祈る人を決める。家族のだれもが家族の祈りをすることができる。

  • わたしたちはいつ家族の祈りをしなければなりませんか。

  • 家族の祈りをすることができるのはだれですか。

家族のいのり」(『子供の歌集』,101)を歌うか,歌詞を言う。

かぞくがわになり

ひざまずいて

しゅにささげます

かんしゃのいのり

  • 家族の祈りではどんなことを言えばいいでしょうか。

家族の祈りは,朝晩の個人の祈りと同じように祈ればいいことを説明する。ただし家族の祈りの中では,自分のことだけでなく,家族全体にかかわることについて祈る。

「信じていのる」(『聖徒の道』「こどものページ」1991年3月号,5)の2番まで歌うか歌詞を読み,どのように祈るか復習する。

おとうさまにかんしゃします

しゅくふくありがとう

たすけをねがう

とうといしゅのみなにより

アーメン

©1987 by Janice Kapp Perry. Used by Permission.

  • お祈りの初めに何と言いますか。

  • お祈りの終わりには何と言いますか。

  • だれかがお祈りをしているとき,ほかの人はどうしますか。

祈りの最後に言う「アーメン」は,祈りの内容に賛成するという意味であることを説明する。

視覚資料1-15「食事の祝福」を見せる。食事の祝福の祈りのときも,家族で祈ることを話す。

  • 食事の祝福の祈りのとき,何と言いますか。(この食べ物に感謝します,この食べ物を祝福してください。)

  • 食事の祝福の祈りをすることができるのはだれですか。

「信じていのる」の2番の歌詞をもう一度言う。

家族で一緒に祈ることによってたくさんの祝福を受ける

物 語

切り抜き絵1-26から1-29を使い,家族の中で伝道に出ている人のために家族全員で祈ることについての物語を話す。以下の提案を参考にする。

小百合ちゃんは小さな女の子です。小百合ちゃんは家族をとても愛していて,自分も家族から愛されていることを知っていました。時々,お兄さんの真一君は聖書やモルモン書の中からお話をしてくれました。真一兄さんは伝道に出て,聖書やモルモン書のことを人々に伝えたいと思い,いつも勉強していました。

ある日,真一兄さんは手紙を受け取りました。手紙を開けた真一兄さんはとても喜んでこう言いました。「伝道に行くんだ。」何週間かして,真一兄さんは伝道に出る準備ができました。伝道に出る前に,家族全員でひざまずき,家族の祈りをしました。小百合ちゃんのお父さんは天父に,家族がたくさんの祝福を受けていること,そして真一兄さんが伝道に出る機会を頂いたことを感謝しました。そして,真一兄さんのうえに祝福が注がれて,いつも守られるように,また良い宣教師になれるように,天父にお願いしました。その祈りを聞いて,小百合ちゃんはとてもうれしくなりました。伝道中,真一兄さんを天父が助けてくださることが,小百合ちゃんには分かりました。小百合ちゃんの家族は,伝道に出ている真一兄さんのために,毎日祈りました。

わたしたちは,病人のためや家族の問題を解決するため,また天父の助けを必要としている宣教師のためなど,いろいろなことについて家族で祈ることができる。また,わたしたちにとって大切な事柄なら,何でも祈ることができる。いつ祈ったらよいか理解させるために,アルマ34:19-27から必要な箇所を引用する。

もう一度,3ニーファイ18:21を読んで聞かせる。家族の祈りをするなら祝福を受けると,イエスが約束されたことを指摘する。

あかし

家族の祈りについて証する。家族の祈りを通して家族が強められた経験について話してもよい。

楽しい活動

次の中からレッスンで使う活動を幾つか選ぶ。

  1. 次の遊戯を行う。

    これはわたしのお母さん 一緒に遊んでくれます(人差し指を立てる)

    これはわたしのお父さん 一日中働いています(親指を出す)

    これはわたしのお兄ちゃん とっても強くて大きいの(中指を出す)

    これはわたしのお姉ちゃん ボール遊びが大好き(薬指を出す)

    そしてこれがわたし とってもうれしいな(小指を出す)

    家族みんなでひざまずいて祈ります(こぶしを握る)

  2. お手玉やボールのような柔らかい物を一人の子供に投げる。受け取った子供は,家族の祈りの中で天父に感謝することを一つ言う。全員に同様に行う。次に同じ方法で,家族の祈りの中で天父にお願いしたいことを言う。

  3. 全員に紙とクレヨンまたは鉛筆を渡し,家族で祈っている絵を描かせる。全員の絵に「かぞくみんなでいのるとき,わたしはとてもしあわせです」と書き入れる。

幼い子供のための活動

  1. 次の言葉を1行ずつ教師の後について言わせる。

    愛する天のお父様

    感謝して 祈ります

    わたしたちを 愛してくださって

    いつも祈りを 聞いてくださいます

  2. 家族全員で祈ることにより,必要な助けを受けた話をする。例えば,次のような経験について話す。道に迷ったが,道を見つけて無事に帰れた。なくしたものが見つかった。家族の病気が治った。

    助けを求めて祈ることに加えて,必要な助けが得られたときに,感謝の祈りを忘れないように提案する。天父は,わたしたちが受けた祝福に感謝するとき,喜んでくださることを話す。

  3. 感謝しますお父様」(『子供の歌集』,15)の1番と3番を歌うか,歌詞を言う。