真理の御霊によって
伝道部会長セミナー,1985年 4月3日,2,4から抜粋
今回のテーマは教義と聖約 50章 21節から来ています。この簡潔な一文は,窓にたとえることができます。開くと,そこには無限の宇宙が広がっており,光の世界が差し込んで来るのです。「真理の御霊によって御言葉を受ける者は,真理の御霊によって宣べられるままにそれを受ける」のです。
この言葉が授けられた背景を紹介しますので,よく聞いてください。
「それゆえ,主なるわたしはあなたがたにこう尋ねる。すなわち,『何のためにあなたがたは聖任されたのか。』
御霊,すなわち真理を教えるために遣わされた慰め主によって,わたしの福音を宣べ伝えるためである。」
皆さんがこれから受けるすべての指導は,人が改宗するとき,そこには御霊の力があるという事実に基づいています。伝道活動を成功させるには次の3つの状態が起きていなければなりません。
わたしたちは,求道者が改宗するために何を感じなければならないかを理解していなければなりません。
わたしたちは,御霊から与えられる改宗の力によって教えるために宣教師が何を感じなければならないかを理解していなければなりません。
さらにわたしたちは,会員が改宗を実現させるためにどのような思いを抱いていなければならないかを理解していなければなりません。
一度このことを理解すれば,わたしたちが行う管理の務めと教えは,あらゆる細かい点に至るまで,求道者が罪の赦しのために水に沈めるバプテスマを受け入れようという思いを十分に深く植えつけられる環境を整えることに向けられるでしょう。