「第10課 教師用資料—結婚の新しくかつ永遠の聖約」『永遠の家族 教師用資料』
「第10課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』
第10課 教師用資料
結婚の新しくかつ永遠の聖約
「結婚の新しくかつ永遠の聖約」に入り,それを守ること(教義と聖約131:2)は,昇栄に不可欠です。この課で,生徒は結婚の聖約の永遠にわたる重要性と,なぜ永遠の結婚に向けて努力しているかを説明する機会が与えられます。また,結婚の聖約に入り,それを守る備えとして何ができるか考えます。
教えるための提案
永遠の結婚は神との協力関係です。
クラスの始めに,神殿で結び固めを受けた人との会話から学んだことを,数人の生徒に発表してもらってもよいでしょう(準備資料のセクション1の勧めを参照)。(注:クラスの数日前に一人または二人の生徒に連絡して,会話から学んだことを発表する準備をしてくることができるか尋ねてもよいでしょう。)
結婚の聖約や結婚の結び固めの儀式について,質問がないか生徒に尋ねてもよいでしょう。(生徒が尋ねる質問に基づいてレッスンの内容を変更してもよいでしょう。)生徒の質問への答えは,神殿の神聖さを尊ぶものになるようにしてください。)
十二使徒定員会のパーリー・P・プラット長老の次の言葉を一緒に読みましょう。夫婦関係が永遠に持続することを初めて知ったときにプラット長老がどのように感じたかを述べています。
最愛の妻とこの世においても永遠の世においても固く結ばれる……ことを教えてくれたのは〔預言者ジョセフ・スミス〕でした。……そして,この愛情はさらに強めることができ,永遠にわたってその中で進歩,成長できることを学んだのも,彼を通してでした。わたしたちの永遠の結婚の結果として生じるのが,天の星の数ほどの,あるいは海岸の砂粒の数ほどの子孫だとも教えてくれました。……昔からわたしには愛情がありましたが,その訳は知りませんでした。しかしわたしは,純粋な心……,高められた強い気持ちで人を愛するようになりました。(Autobiography of Parley P. Pratt,, ed. Parley P. Pratt Jr. [1938]パーリー・P・プラット・ジュニア編 〔1938年〕, 297-298)
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結婚を永遠のものにできると知ることで,この世における結婚についての選択や気持ちはどのような影響を受けるでしょうか。
教義と聖約131:1-4を一緒に読み返し,永遠の結婚に関してジョセフ・スミスが教えたほかのことを見つけてください。その後,この聖句の中で印象に残ったことを生徒に尋ねるとよいでしょう。生徒は次のような真理を見つけるかもしれません:永遠の結婚は,日の栄えの最高の位を得るために必須である。結婚の新しくかつ永遠の聖約に入る人々は,永遠に増し加えられます。
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準備資料のセクション1で学んだことから,新しくかつ永遠の聖約はどのようにアブラハムとサラに結びついているでしょうか。(主がこの最高の約束をアブラハムとサラに授けられたことに生徒が気づくよう助けるとよいでしょう。この約束の中には,永遠に増し加えられる〔無数の子孫〕という約束も含まれています。)
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結婚の聖約は,わたしたちが天の両親のようになるのをどのように可能にしてくれますか。
結婚の聖約の関係を表す,以下の図を見せてください。デビッド・A・べドナー長老がこの図について教えていることを生徒に説明してもらいましょう(準備資料のセクション1を参照)。
ラッセル・M・ネルソン大管長の次の言葉を見せます。「神殿結婚には夫婦間だけでなく,神との協力関係も含まれるのです〔マタイ19:6参照〕」。(「日の栄えの結婚」『リアホナ』2008年11月号,93)
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この真理を理解することは,夫と妻の選択にどのような影響を与えるでしょうか。
クラスに,神殿で結び固めを受けた生徒が一人以上いれば,神殿で結び固められることについて,またその聖約が自分にとってどのような意味があるかについて,感じていることを話してもらえるか尋ねてもよいでしょう。(生徒が答える準備をする時間を取れるよう,事前に頼むとよいかもしれません。)
トーマス・S・モンソン大管長が述べた次の言葉を見せて,一緒に読んでください。
永遠の観点から物を見るようにしてください。将来神殿で結婚できるようにしてください。結婚をする特別な日ほど幸せな経験も神聖な瞬間もほかにはありません。そのとき皆さんは日の栄えでの喜びをかいま見るのです。気をつけてください。誘惑に屈してこの祝福を失ってはなりません。(「模範になりなさい」『リアホナ』2005年5月号,113)
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永遠の結婚についての教義が深い喜びと愛をもたらすのはなぜでしょうか。
永遠の結婚のために,なぜ,そしてどのように,努力しているかを進んで発表してくれる生徒に尋ねるとよいでしょう。
聖約に忠実である人は,結婚を永遠のものにすることができます。
クラスを小さなグループに分けます。各グループに,配付資料のコピーを配ります。グループごとにシナリオを読み,質問について一緒に話し合ってもらいます。
十分な時間を取った後,2,3人の生徒に,それぞれのグループの話し合いで学んだことを発表してもらいます。生徒が発表する際,生徒が述べた真理を幾つかホワイトボードに列挙するとよいかもしれません。これらの真理の中には,以下のようなものが含まれるかもしれません:わたしたちの結婚が永遠ものとなるのは,それが神の権能により執行され,わたしたちが結婚の聖約を守るときに限られる。聖霊(約束の聖なる御霊)は,わたしたちが結婚の聖約に忠実であったことを御父に証してくださいます。約束と聖約を守ることについては,救い主が完全な模範であられます。
永遠の結婚の希望がすべての人にあることを証してください。救い主は,すべての人が悔い改め,赦され,神聖な聖約を主と交わして守ることを可能にしてくださいました。この世で結婚する機会のない人も,忠実であれば,永遠に伴侶と結び固められることができることを指摘してください。
以下の質問を見せ,一つ選んでそれについて受けた印象を書き留めるように,生徒に勧めてもよいでしょう:
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わたしは神殿で結婚するために,どれほど熱心に取り組んでいるだろうか。その取り組みを後押しするために,わたしが今できる選択は何だろうか。
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聖約を守るうえで,どのように救い主の模範にさらに従うことができるだろうか。聖約を交わして守るために,どのように主の力をいただけるだろうか。
このレッスンで話し合った真理について証を述べ,感じた事や学んだ事柄を応用するように生徒に勧めて,レッスンを終えます。
次回に向けて
次のレッスンの準備資料を研究するよう,生徒に勧めます。生徒が研究する際に深く考えるとよい,次の質問を示してもよいでしょう:
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わたしが永遠の伴侶を見つけようとするのを,主はどのように助けてくださっているだろうか(結婚している人の場合は,どのように永遠の関係を築くの助けてくださっているだろうか)。
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伴侶や自分自身が持つキリストのような特質の中で,自分にとって最も大切なものは何だろうか。