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第5課 教師用資料—現世での経験と肉体という賜物


「第5課 教師用準備資料—現世での経験と肉体という賜物」『永遠の家族 教師用資料』

「第5課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第5課 教師用資料

現世での経験と肉体という賜物

前世でわたしたちは「〔神の〕計画を受け入れました。その計画によって,神の子供たちは肉体を得ることができ,また,完成に向かって進歩……するために,地上での経験を得られるようになったのです。」(「家族—世界への宣言ChurchofJesusChrist.org)この課で生徒は,現世の生涯の目的と,わたしたちが進歩して神のようになるうえで肉体がどのように助けになるかを説明するよう求められるでしょう。また,生まれながらの人を克服してさらにイエス・キリストのようになることにより,自分の家族関係を改善するために何ができるか考えることになります。

教え方と学び方を改善する

フォローアップにより,福音の真理を実践するために努力するよう生徒に勧める。福音学習の最終的な目的は,天の御父とイエス・キリストに改心し,御二方のようになることです。これらの目標を達成するには,学んだことを実践する必要があります。教師はレッスンで勧めた事柄について適切にフォローアップすることにより,生徒が学んだ事柄を実践するために努力するのを助けます。きわめて個人的なことについて分かち合うよう生徒に求めるべきではありません。生徒から何も反応がないときには,教師は前のレッスンで感じたことや書き留めたことについてよく考えるように勧め,行動を促すことができます。生徒へのフォローアップに費やす時間は2,3分にとどめるべきです。

注:これまでの各レッスンで,生徒は学んだ事柄を様々な方法で実践するよう勧められてきました。例えば,第4課で生徒は,家族をさらに生活の中心に据えるためにどうすればよいか考えました。記録した印象を復習し,感じたことに従って行おうと努力した事柄について考えるよう生徒に言ってもよいでしょう。それから,この教えにさらに従って生活しようと努力するうえで得た経験について分かち合っても差し支えがない,一人か二人の生徒に発表してもらいます。促しに応じて,次回のレッスンでフォローアップすることを習慣とするとよいでしょう。

教えるための提案

わたしたちの肉体と現世での経験は,永遠の命を得るために必要です。

次のシナリオを見せます(生徒により関連があるものとするために,必要に応じて変更を加えてもよいでしょう)。

職場の同僚のドミトリーは,親切で一緒にいて楽しい人です。「楽しく過ごす」のが大事だと思っている人です。興奮と楽しみのために生きています。週末にはパーティーをし,何らかの形のアルコールや薬物をとります。ドミトリーは結婚していませんが,性的な面において積極的です。「気持ちがいいから,やってみなよ」とか「人生一度きりだよ」などとよく言います。ドミトリーは,あなたが教会の道徳的な標準を守っているため,厳しくて退屈な生活を送っていると思っています。最近ドミトリーから「もっと面白いことをして,生活を楽しめば?」と言われました。

ドミトリーの質問にどのように答えるか,二人一組になって,あるいは小グループに分かれて,話し合うように生徒に言います。準備資料のセクション1で教えられている,肉体についての真理や現世の生涯の目的が,どのように自分たちの答えを裏付けるかを考えるよう,生徒に勧めます。十分に時間を取った後に,数人の生徒に答えを発表してもらいます。それから,次の真理をホワイトボードに書きます:わたしたちの肉体と現世の状態は,わたしたちが神のようになれるよう備えてくれる。

  • 肉体を持ち,現世の状態を経験することは,どのようにわたしたちが神のようになれるよう備えてくれるでしょうか。(準備資料のセクション1にあるD・トッド・クリストファーソン長老デビッド・A・べドナー長老の言葉を読み返してもらうとよいでしょう。生徒が気づいたことを発表する際,フォローアップの質問をし,生徒の理解を深めるのを助けます。)

イエス・キリストを通して,わたしたちは生まれながらの人を克服することができます。

ホワイトボードに次の言葉を書きます: 生まれながらの人。二人の生徒にアルマ41:111コリント2:14を声に出して読んでもらいます。ほかの生徒には,聞きながら,生まれながらの人について述べている語句を見つけてもらいます。生徒たちの答えをホワイトボードに書きます。生徒に,準備資料のセクション2のべドナー長老の言葉を読み返し,ホワイトボードのリストに追加する特徴を見つけるように言います。

  • ホワイトボードに書き出した,生まれながらの人の特徴の中から一つ選びます。その特徴は,デートの相手や家族との関係にどのような影響を与えるでしょうか。

次の言葉をホワイトボードに書きます:イエス・キリストによって変わった男性または女性モーサヤ3:19を読み,生まれながらの人を克服するにはどうすればよいかを見つけるよう生徒に言います。

  • 聖なる御霊と救い主は,わたしたちが生まれながらの人を克服するために,どのように助けてくださるでしょうか。(生徒たちは次の原則のような答えを分かち合うかもしれません:聖なる御霊の勧めに従うならば,イエス・キリストの助けを受けて,生まれながらの人を捨て,主の贖罪によって聖徒になることかできる。)生徒がこの原則を理解するのを助けるために,準備資料のセクション3にあるべドナー長老とジェラルド・コセービショップの言葉も使うとよいでしょう。

生徒たちが理解を深めるのを助けるために以下の質問を一つまたは幾つかするとよいでしょう:

  • この原則は,自分は変われない,あるいは生まれながらの人の欲求や衝動をコントロールできないと感じている人をどのように助けられるでしょうか。

  • 救い主は,肉体に伴う問題についてどのようなことを理解しておられるでしょうか。

  • あなたが生まれながらの人を「捨てる」,つまり克服して,さらに主のような人になるのを主はどのように助けてくださいましたか。その方法から,救い主についてどのようなことを学びましたか。聖なる御霊は,あなたがそのような努力をするのをどのように助けてくださいましたか。

生徒がこの課で学んだ真理を実践する助けとして,次のような質問を見せて,考えや印象を書き留めるよう生徒に勧めます。(中には,準備資料のセクション3の「自分の考えを記録する」活動で書いた自分の答えに書き加えたい生徒がいるかもしれません。)

  • モーサヤ3:19に挙げられたキリストの特質の中で,どれをもっと伸ばしたいだろうか。

  • 生まれながらの人を捨ててキリストのような属性を伸ばせるよう,救い主と聖なる御霊の影響にさらに頼るために,わたしは何をしたらよいだろうか。

  • この変化は家族関係にどのような影響をもたらすだろうか。

弱さを克服してさらに救い主のようになろうと努力する生徒を励ましてください。主の持つ属性を育み家族関係を改善するための力を,主は授けてくださると証をしてもよいでしょう。

次回に向けて

神の計画における男女間の結婚の教義的な重要性について,知っていることを考えるよう生徒に言います。第6課を学ぶ際,この教義と,イエス・キリストの弟子である生徒にとってそれが持つ意味への理解を深める努力をするよう,生徒を励まします。