「第14課 教師用資料—ポルノグラフィーの使用に対処する」『永遠の家族 教師用資料』
「第14課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』
第14課 教師用資料
ポルノグラフィーの使用に対処する
天の御父とイエス・キリストは,わたしたちがポルノグラフィーの蔓延する影響から守られるよう助けてくださいます。この課で,生徒はこの天の助けを受けるためにできることを見極めるよう勧められます。また,ポルノグラフィーの使用による影響から癒されるために,どのように主の力を求めることができるか考えます。
教えるための提案
神から受け継いだ特質と目的は,ポルノグラフィーに抵抗する助けとなります。
次の言葉と質問を見せて,生徒に答えてもらいます:
ポルノグラフィーの使用は増加している。人々がポルノグラフィーの使用を正当化するために挙げる理由にはどのようなものがあるだろうか。
(生徒は次のような意見を言うかもしれません:「習慣だから」「ついやってしまう」「だれも傷つけない」「自然なこと」「単なる娯楽」「性的な発達や親密な関係に役立つと示唆する研究がある」など。)
-
ポルノグラフィーに抵抗することについて,主は何を教えてらっしゃいますか。(準備資料のセクション1の教えを生徒に読み返してもらってもいいでしょう。話し合いの一部として,一人の生徒にマタイ5:28や教義と聖約63:16を読んでもらってもよいでしょう。)
-
ポルノグラフィーを使う人やその家族に対して,ポルノグラフィーはどのような有害な影響を与えるでしょうか。
タッド・R・カリスター長老が七十人会長会で奉仕していたときに述べた次の言葉を見せてください。
中央幹部向けの最近の訓練部会で,次の質問を問われました。「ポルノグラフィーに苦しんでいる人をどのように助けることができるでしょうか。」
ラッセル・M・ネルソン長老は立ち上がって答えました。「彼らが神の子であることと,彼らが地上にいる目的を教えてください。」(“Our Identity and Our Destiny” [Brigham Young University Education Week devotional, Aug. 14, 2012], speeches.byu.edu)
次の真理をホワイトボードに書いてください:自分が神の子であることと,自分の目的とを理解することは,ポルノグラフィーの使用に抵抗する助けとなる。
-
自分自身やほかの人が神の子であることと,自分やほかの人の目的を理解することは,わたしたちがポルノグラフィーに抵抗するうえでどのような助けになるでしょうか。自分たちが神の子であることと,自分たちの目的とをさらによく理解するにはどうすればよいでしょうか。
-
ポルノグラフィーから自分を守ってくれた原則や習慣,リソースにはほかにどのようなものがありますか。(話し合いの一部として,準備資料のセクション 2から学んだことを生かすよう生徒に言います。)
イエス・キリストは人々をポルノグラフィーの影響から癒すことがおできになります。
可能であれば,長血を患っていて救い主に助けを求めた女性の絵(準備資料のセクション3に掲載)を見せます。一人の生徒に,ルカ8:43-48に記されているこの女性の経験について話してもらいます。
-
あなたがこの女性の状況にあったら,長年苦しんできたあなたはどのように感じたでしょうか。
-
ポルノグラフィーの影響から癒されたいと思っている人々は,この女性の例から何を学べるでしょうか。(生徒は,次のような原則を見つけるかもしれません:信仰をもって熱心に主に手を伸ばすときに,主はポルノグラフィーの使用の影響からわたしたちが回復するのを助けてくださる。)
-
ポルノグラフィーの使用を,また,だれかのポルノグラフィーの使用により生じた傷を克服しようとする際,イエス・キリストに助けを求めることが欠かせないのはなぜでしょうか。
一人の生徒に,準備資料のセクション3に記載されているラッセル・M・ネルソン大管長の言葉を読んでもらうとよいでしょう。
-
主から癒されるために必要なことを何でもしようとするときに,どのような違いが生じるでしょうか。
ポルノグラフィーの影響に対処している人を忍耐強く助けようとし,その人の旅路をキリストが御覧なるように見ることができることについて説明するとよいでしょう。大管長会のダリン・H・オークス管長の次の言葉を一緒に読みます。
では,ポルノグラフィー依存に陥ってしまった人にどう接するべきかについて話しましょう。わたしたちは皆,イエス・キリストの贖罪を必要としています。ポルノグラフィーで苦しんでいる人が必要な原則に従って立ち直りのステップを踏み出すとき,彼らにはわたしたちの思いやりと愛が必要です。どうか彼らを責めないでください。彼らは悪人ではありませんし,希望がないわけでもありません。天の御父の息子娘なのです。正しく完全な悔い改めをすれば,彼らは再び清く純粋になり,神が約束しておられるすべての聖約と神殿の祝福を受けるにふさわしい者となれるのです。(「ポルノグラフィーのわなから抜け出す」『リアホナ』2015年10月号,55)
生徒を少人数のグループに分けます。各グループに一人ずつリーダーを選び,リーダーに次の配付資料を渡します。配付資料の指示に従うように生徒に伝えます。
十分な時間を取った後,1,2人の生徒に,グループでの話し合いで学んだことや感じたことを発表してもらいます。
生徒に時間を取り,以下の質問の一つに対する回答について考え,書き留めてもらうとよいでしょう:
-
ポルノグラフィーから守ってくださる主の力を得るには,また,ポルノグラフィーの影響から癒されるための助けを受けるには,どうすればよいだろうか。
-
ポルノグラフィーの影響で悩んでいる人を,どのように愛をこめて助けることができるだろうか。
レッスンの終わりに,この課で指摘した原則が確かに真実であると生徒に伝えます。
次回に向けて
次の課の準備資料のセクション1の最後にある話し合いのための活動を生徒に見せて,この活動のためにだれと話をするか考え始めるように言うとよいでしょう。