「第1課 クラス用準備資料—永遠の家族の教義を学ぶ」『永遠の家族 教師用資料』
「第1課 クラス用準備資料」『永遠の家族 教師用資料』
第1課 クラス用準備資料
永遠の家族の教義を学ぶ
永遠の家族コースへようこそ!このコースで学ぶ真理と,感じた促しに従って行動することは,あなたとあなたの家族が神に近づき,神があなたに得てほしいと望んでおられるすべての祝福を受ける助けとなるでしょう。また,ほかの人々も同じようにできるよう,さらに上手に助けることができるようになるでしょう。
以下の第1課の準備資料を研究する際,天の御父が御自分のすべての子供たちに経験してほしいと望んでおられる祝福と喜びを,またそれがどのように家族と関連しているかを考えてください。
注:準備資料は,クラスで学ぶための素地となるでしょう。事前に各レッスンの準備資料を学習しておくことで,レッスンに参加するときに,より深く,有意義な学習体験を得ることができます。
セクション1
天の御父とイエス・キリストの完全な愛と知恵を信頼することで,自分の生活や家族の生活にどのような違いがもたらされるでしょうか。
わたしたちは,家族というテーマについての様々な意見や情報に取り巻かれています。時折,社会的に認められている家族についての視点は,天の御父の計画と正反対であることがあります。天の御父とイエス・キリストと御二方の人格をさらに知り,理解するほど,わたしたちは,家族に関する事柄を含め,御二方の教えと勧告を信頼するようになります。そうするときに,わたしたちは御二方が御覧になるように,つまり永遠の観点から,物事を見ることができるようになります。
これらの聖句で述べられている,天の御父とイエス・キリストについての記述は,家族に関する繊細な問題や疑問をどのように見るか選ぶうえでどのような影響を及ぼすか,考えてください。十二使徒定員会のリチャード・G・スコット長老は次のように教えています。
御父と同じように,主の願いも,皆さんが永遠の幸福にあずかり,たゆみない進歩を続け,ますます力が増し加えられることです。主は,御自分が今持っておられるものをことごとく皆さんに授けたいと願っておられます。「助けをいただく」『聖徒の道』1992年1月号,95)
セクション2
慎重に扱うべき問題について安心して話し合える環境を作り出すにはどうすればよいでしょうか。
あなたの家族の状況や関係性,問題について考えてみてください。あなたの家族は,あなたが知っているほかの家族とどのような点で異なりますか。わたしたちの最も強い感情の一部は家族と結びついています。家族の教義について話し合う際,ほかの家族の状況や経験は,自分たちのものとは異なる可能性があることを心に留めなければなりません。このことを覚えておくことにより,家族に関する教義について話す際に,もっと愛と配慮と敬意をもって行えるでしょう。そうすることにより,家族や天の御父の目的について,聖霊にもっと深く教えていただくための備えがさらによくできます。
イエス・キリストの弟子として,わたしたちはあらゆる言動においてさらに主のようになれるよう努力しています。愛と配慮と敬意をもって,人に耳を傾け,真理を学んで分かち合うには,鍛錬が必要です。家族に関するテーマにおいて,慈愛と配慮を持って会話に臨むときに,救い主のように行っているのです。わたしたちに意志があれば,真理を学ぶ場として,愛と敬意に満ちた,だれもが参加しやすいクラス環境を確立し維持するために,自分の果たすべき役割が分かるよう聖霊が助けてくださいます。
十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老は次のように教えています。
今日わたしは,こうした「絵に描いたような理想的な」家庭にはない,何十万もの多くの子供たちや青少年,ヤングアダルトの皆さんに心からお伝えしたいと願っています。親の死や離婚,信仰の弱まりを経験してきた皆さんのためだけでなく,父親や母親が一緒に教会に集わない中で,自分独りで福音を受け入れている世界中の何万人という子供や若人の皆さんにもお話しします。
このような若い末日聖徒たちは,強い信仰を抱いて教会に入ります。将来,自分自身の人生において理想的な家族を作り上げていきたいと願っています。やがて,伝道活動において重要な戦力となり,義にかなった若い成人となり,神殿の祭壇でひざまずいて自身の家族を築き始めることでしょう。
わたしたちはこれからも,主が家族のために備えられた規範を教え続けますが,会員数が千数百万人を超え,……多様化する中,わたしたちはさらに思いやりを持ち,配慮していく必要があります。
……彼らについて考え,彼らを歓迎し,抱き締め,救い主に対する愛を強められるように自分たちにできるすべてを行おうではありませんか。(「だれでも〔彼ら〕を……受けいれる者は,わたしを受けいれるのである」)『リアホナ』2016年5月号,49-50)