インスティテュート
第11課 教師用資料—永遠の伴侶を選ぶ


「第11課 教師用資料—永遠の伴侶を選ぶ」『永遠の家族 教師用資料』

「第11課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第11課 教師用資料

永遠の伴侶を選ぶ

主は,永遠の伴侶を見つける努力をするわたしたちを助けたいと思っておられます。この課で,生徒は,異性の会員と関係を築いて結婚するための努力をする際,どのようにイエス・キリストを信じる信仰を働かせることができるか説明する機会を得ます。また,永遠の結婚に備えるのに役立つ,あるいは永遠の結婚によりふさわしくなるために,自分が身につけたいキリストのような特質を選ぶよう勧められます。

教えるための提案

主は,わたしたちが永遠の伴侶を求める際,主を信じる信仰をもって行動するよう期待しておられます。

クラスを小さなグループに分けて,各グループごとに一人,リーダーを指名します。それぞれの生徒に次のシナリオのパート1とその後に続く質問を渡します。シナリオを声に出して一緒に読み,質問につい話し合ってもらいます。(可能ならば,事前にシナリオのパート1を生徒に送り,生徒にあらかじめ読んでそれについて考えてきてもらうとよいでしょう。)

注:シナリオを,生徒の状況や疑問,文化により関連したものとするために,どのように変更できるか検討しましょう。

教え方と学び方を改善する

少人数で話し合いをすることで,生徒はより深く学ぶことができる。少人数だと,より多くの生徒が積極的に話し合いに参加できます。少人数の前で考えを分かち合う機会を得ることで,控え目な生徒が自信をつけることもできます。グループリーダーを指名する,生徒が何をするよう期待されているか明確に指示する,時間制限を設ける,一人一人に参加を勧める,学んだことを分かち合う備えをするよう勧める,などを検討するとよいでしょう。

シナリオ,パート1

『永遠の家族 教師用資料』第11課

ルイスは伝道から帰ってきて約2年になります。将来の家族を養うことに不安があるため,学業の傍らアルバイトをすることにしました。時間は限られていますが,毎週のインスティテュートのクラスを楽しんでおり,それを優先させています。ルイスはバスに乗っているときやクラスの前に,たいていソーシャルメディアを確認し,ゲームをしています。帰還してきてから,それほど多くの女の子と会っていません。学校を卒業するまで,真剣に結婚に向けて努力するのは待った方がよいと感じている,と家族には伝えています。ルイスは,もしもっと早く結婚した方がよいなら,自然とそうなるだろうと思っています。

エマはルイスと同じインスティテュートのクラスに通っていますが,ルイスとは知り合いではありません。エマはたいてい友達と一緒に座っていて,ほかの人にはめったに話しかけません。エマは,男性と知り合ったりデートしたりすることが概して苦手です。これまでそうであったように,まただれかと恋愛関係を始めると,終わってしまうことを心配しています。エマは情緒的に疲れていて,また恋愛関係に足を踏み入れるにはエネルギーが不足していると感じています。エマは1年前に学校を卒業し,常勤の仕事をしています。自分は愛する人と出会ったり神殿で結び固めを受けたりできないのではないかと心配していて,教会外の人とデートするべきなのかと考えています。

一緒にシナリオを読んで,次の質問について話し合います。

  • ルイスとエマの不安についてどう思いますか。

  • 準備資料のセクション1から学んだことをもとに考えると,どのようなアドバイスがルイスに役立つでしょううか。エマにとって役立つアドバイスはどのようなものでしょうか。

  • グループの話し合いで次の聖句についてまだ話し合っていない場合,一緒に読み,ルイスとエマにどのように応用できるか話し合ってください:箴言3:5-62ニーファイ22:2教義と聖約58:26-28永遠の伴侶を見つけるために,これまでどのように主を信じる信仰を働かせてきましたか。あるいは,どのように働かせられるでしょうか。

シナリオ,パート1

教師用配付資料

シナリオと質問について話し合うための時間を十分取った後,数人の生徒に,話し合いで学んだことや感じたことを発表してもらいます。生徒が発表する際,生徒が以下のような真理を見つけられるよう助けるとよいでしょう:イエス・キリストを信じる信仰は,勇気と忍耐をもって永遠の伴侶を見つけられるよう助けてくれる。神はわたしたちに,選択の自由を使って神の計画を進めるよう期待しておられます。生徒が見つけた真理をホワイトボードに書き出すとよいでしょう。

キリストのような特質を育み,啓示を求めることは,わたしたちが結婚に備える助けとなるでしょう。

一人一人の生徒に,シナリオのパート2を配ります。パート2を読み,その後に続く質問をグループ内で話し合うよう指示します。

シナリオ,パート2

『永遠の家族 教師用資料』第11課

永遠の結婚についてのインスティテュートのレッスンの後で,ルイスもエマも,何かを変えて,もっと主を信頼した方がいいと感じました。次の週,ルイスはインスティテュートのクラスに到着すると,エマの隣に座り,自己紹介しました。やがて,彼らは仲良くなりました。二人は,一緒に時間を過ごして互いについて知り合えるような活動をたくさん計画しました。そのうちに,互いに対する強い感情が育まれました。

しかし,エマには幾つか心配なことがありました。エマには,夫に望む特質が幾つもありました。ルイスはその多くを備えていましたが,すべてではありません。

ルイスもまた,不安を感じ始めていました。エマのことは愛していましたが,自分の両親の結婚が解消されるのを目の当たりにしたため,結婚相手を選び間違えることを恐れていました。ルイスは,たくさんの会話やともにした経験からエマについて知ったことすべてを,注意深く検討しています。二人の目標は一致していると感じており,エマにプロポーズしたいと思っていますが,まだ分からない要素がたくさんあります。ルイスは,エマが正しい選択だと示すしるしを求めて祈っています。これまでのところ,何も起こっていません。

  • 準備資料のセクション 2から学んだことについて考えてください。伴侶になる人に期待する特質に対してエマが臨んでいる方法について,助けになりそうなことは何でしょうか。伴侶になる可能性のある人への期待が低すぎる,あるいいは高すぎる場合に,どのような問題が起こる可能性がありますか。

  • ルイスが自分の恐れについて理解する助けとなることは何でしょうか。ルイスが啓示を受けることについて理解する助けとなることは何でしょうか。(準備資料のセクション3を,復習してもらうとよいでしょう。)

  • 二人が友情を育み,お互いの特質や性格,価値観についてもっとよく知るために,どのような活動や経験が役立つでしょうか。結婚の備えとして,あるいは結婚生活を続ける際に,あなたが育みたいと思う救い主の特質は何ですか。一つまたは二つ挙げてください。

シナリオ,パート2

教師用配付資料

十分な時間を取った後,2,3人の生徒に,話し合いで学んだことや感じたことを発表してもらいます。

生徒の役に立ちそうな,準備資料のセクション2と3の資料のいずれかを復習します。次の真理を特に指摘してもよいでしょう:完璧な相手と結婚する人はいない。 可能性のある相手と結婚する。永遠の伴侶に特定の霊的な資質を望むなら,自分でもそれを育もうとしてください。決定において主の導きを求めるならば,主はわたしたちの思いに平安を告げてくださり,わたしたちは自分の選びが正しいときにはそれを感じることでしょう。

クラスに既婚の生徒がいれば,一人か二人に,これらの真理のいずれかにまつわる経験を発表してもらうとよいでしょう。あなたが既婚ならば,自分自身の経験についても発表することを検討してください。主は,永遠の伴侶を見つける努力をする生徒を助けたいと思っておられることを証してください。

生徒に,今日のレッスンに関連する質問がないか尋ねるとよいでしょう。質問があれば,クラスの皆でその質問について話し合うために少し時間を取ります。その後,クラスの最後に数分間時間を取り,自分の状況について感じた印象があればそれを書き留めてもらいます。デートに取り組むうえでどのように主を信じる信仰を働かせ続けることができるか,また,主を信じる信仰をさらに働かせるために何ができるかを見極めるよう生徒に勧めます。

次回に向けて

次のクラスの準備をするよう生徒に勧めます。準備資料を研究し,幸せな結婚生活を送っている夫婦に,どのように夫婦関係を育み,関係を強く保っているかを尋ねるように勧めます。