「第20課 教師用資料—父親の神聖な責任」『永遠の家族 教師用資料』
「第20課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』
第20課 教師用資料
父親の神聖な責任
天の御父は御自分の息子たちに家族を守るという神聖な責任を与えておられます。本課で生徒は,男性がこの責任をどのように果たすことができるか説明します。また,天の御父とイエス・キリストが,家族を守るために父親が果たす役割の模範をどのように示しておられるか話し合います。さらに,この神聖な責任を伴侶とともに果たす際に,どのように天からの助けに頼ることができるか深く考え,計画します。
注:家族を管理し,必要なものを提供するという男性の責任については前の課ですでに話し合っています。
教えるための提案
神は,父親の務めについて完全な模範を示されました。
このレッスンのディボーショナルの一環として,賛美歌の「高きに栄えて」(『賛美歌』180番)または天の御父に関するそのほかの賛美歌を歌うとよいでしょう。
レッスンの始めに,家族と一緒にいる父親の写真を提示し,男性の生徒に次の質問をするとよいでしょう:
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父親になることについて,どのような思いや感情,または心配がありますか。
その後,クラス全体に次の質問をします:
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現代において,義にかなった父親になるうえで最も大きな困難にはどのようなものがあると思いますか。(生徒に準備資料のセクション1にあるリンダ・K・バートン会長の言葉を読み直してもらうとよいでしょう。)
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父親の務めに対する一部の人の見方と,父親の務めに対する神の視点にはどのような違いがあるでしょうか。
生徒に,準備資料を研究する際,天の御父は義にかなった父親の完全な模範を示された(準備資料のセクション1にあるD・トッド・クリストファーソン長老の言葉参照)ことを学んだことを思い起こさせてください。
イエス・キリストの模範を研究することによっても,義にかなった父親についての原則を学ぶことができることを説明します。ともにヨハネ10:11-15を読み直し,良い羊飼いとしての救い主の役割から,義なる父親について生徒が学んだことを話し合います。
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男性は,父親としての聖なる責任を果たすために,どのようなことを「捨てる」(15節)あるいは諦める必要があるでしょうか。(話し合いの一環として,クリストファーソン長老の次の言葉を分かち合うとよいでしょう。「〔男性の皆さん〕今日の文化における個人主義や独立主義の誇張された観念を傍らに置き,第一に他の人々の幸福と安寧を考えましょう。」〔「父親」『リアホナ』2016年5月号,96〕)
天の御父とイエス・キリストの模範から父親の務めについての原則をさらに生徒が見つける助けとなるよう,生徒を小グループに分け,各グループにリーダーを一人指名します。話し合いの一環として,準備資料のセクション1の「自分の考えを記録する」活動の課題について生徒に話してもらいます。
十分時間を取った後,数人の生徒たちに,グループで話し合った原則を発表してもらいます。一人の生徒に書記になってもらい,挙げられた原則をホワイトボードに書いてもらうとよいでしょう。
父親には家族を守るという神聖な義務がある。
生徒に以下の活動を同じグループで行ってもらいます。半分のグループのリーダーに「グループ用配付資料A」を,残りの半分のグループのリーダーには「グループ用配付資料B」を渡します。生徒に配付資料の指示に従ってもらいます。
十分時間を取った後,「グループ用配付資料A」および「グループ用配付資料B」を研究したグループからそれぞれ一人の生徒にグループの話し合いから学んだことをクラスの皆に発表してもらいます。生徒の学びの追加として,あなたがこれまで自分の人生において,義なる父親または父親のような人の愛とかかわり,神からの啓示,または神権の力によって,どのように祝福を受け,守られてきたかの例を分かち合うとよいでしょう。(あるいは,十二使徒定員会のゲーリー・E・スティーブンソン長老の人生での例を分かち合ってもよいでしょう。スティーブンソン長老の父親は御霊から警告を受け,それにより,スティーブンソン長老は少年であったときにヘビから守られました〔ロバート・D・ヘイルズ「ゲーリー・E・スティーブンソン長老—理解する心」『リアホナ』2016年6月号,14参照〕。)
結婚における対等のパートナーとして,妻と夫は家族を守るという責任を共有していることを説明してもよいでしょう。夫と妻はこの神聖な義務を果たすうえで,ともに働き,ともに評議すべきです。
時間を取り,生徒が以下の質問を深く考え,受けた印象を記録してもらいます(これらの質問を掲示するとよいでしょう):
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今から自分の家族やほかの人々をさらに愛し,よりよく守るためにどのようなことができるでしょうか。
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あなたの生活の中で,男性が家族やほかの人々に対してふさわしい守り手となるうえでどのような支援ができるでしょうか。
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あなたがこれらの努力を行ううえで主はどのように助けてくださるでしょうか。
レッスンを終えるにあたり,あなたまたは一人の生徒が,父親の重要性について,また家族の中で父親が神聖な責任を果たすうえで天の御父とイエス・キリストの模範に従う必要があることについて,証を述べるとよいでしょう。
次回に向けて
次のクラスに向けて準備資料を研究する際,自分の現在または将来の子供たちのことを考えるよう,生徒に勧めるとよいでしょう。また,子供のころに愛されていると感じたときのこと,しつけを必要としたときのこと,あるいは人々に仕えることを学んだときのことを思い出してもらうとよいでしょう。