「第11課 クラス用準備資料—永遠の伴侶を選ぶ」『永遠の家族 教師用資料』
「第11課 クラス用準備資料」『永遠の家族 教師用資料』
第11課 クラス用準備資料
永遠の伴侶を選ぶ
十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老は次のように勧告しています。「どうぞ,神殿結婚という目標に結びつく霊的かつ社交的な活動に『熱心に携わる』〔教義と聖約58:27〕ようにしてください。」(「賢明に選ぶ」『リアホナ』2014年11月号,47)この課の資料を研究する際,あなたが永遠の伴侶を求め,選び,愛するうえで,主を信じる信仰がどのように助けになるか考えてください。
注:デートという言葉は,文化によって意味が異なります。この課では,「デート」という言葉は,福音の標準に従って,またやがて結婚へと至る可能性のある関係性を育もうとする意図をもって,異性と時間を過ごすことを指します。
セクション1
主を信じる信仰を働かせることは,結婚へと至る可能性のある関係を育むうえでどのように助けになるでしょうか。
デートは,すばらしくもあり,チャレンジにもなる可能性があります。デートは,人々を知り,新たな経験をし,自分自身や人との関係について重要な教訓を学ぶ機会を与えてくれます。結婚の重要性を考えると,デートをして結婚の備えをするときに反対の力を受けても驚くにはあたりません。あなた,またはあなたの知っている人は,永遠の結婚を遅らせる,あるいは永遠の結婚に向かうのを止める,次のようなことを経験したことがありますか。
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拒否への恐れ
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社交の場で不安を感じる
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機会がない,または見込みのある相手がいない
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関係がうまくいかなかったために情緒的に疲弊する
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経済的な不安定
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教育または仕事に没頭する
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約束を交わすことへの恐れ
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結婚に対する自信がない
中央扶助協会会長会で奉仕していたときに,ジュリー・B・ベック会長は,多くの若人が,「永遠の家族を築くことを二の次にするようになってきているのです。多くの若人は,家庭を築くことが信仰に基づく行いだと考えていません」(「家族の教義を教える」『リアホナ』2011年3月号,34;強調付加)と述べています。
主は,永遠の伴侶を見つける,選ぶというあなたの経験を深く気に掛けておられます。あなたが主を信じる信仰を働かせるときに,主は助けてくださいます。十二使徒定員会のジェフリー・R・ホランド長老は,救い主を信じる信仰がどのようにデートや結婚に影響を及ぼすかを強調しました。
信仰は恋愛に大きな影響を及ぼすことを信じてください。事実そうなのですから。主の弟子であることとデートを切り離して考えるのは危険です。世の光であるイエス・キリストは,愛と幸福の道を照らし,あなたがその道を正しく見ることができるようにしてくれる,唯一の光なのです。(“How Do I Love Thee?,” New Era, Oct. 2003, 8)
イエス・キリストを信じる信仰を働かせることには,義にかなった行動を起こすことが含まれます。主の御心を知りたいと願った初期の末日聖徒の一部に主が教えられたように,主はわたしたちにも選択の自由を使って信仰をもって行動するよう期待されています。
当時大管長会の一員だったディーター・F・ウークトドルフ管長は,どうすれば信仰と忍耐をもって前進できるかについて語りました。
永遠の伴侶を見つけられないのではないかと絶望している人についてはどうでしょうか。まず,諦めないでください。活動に行き,人と会い,できることをすべて行ってください。デートが大変なことはわたしも知っています。拒まれることは,最も痛みを伴う経験の一つです。…
…一緒に時間を過ごす,簡単な方法を探してください。……目標は,一人の人を知り,異性と有意義な関係を育む方法を学ぶことです。(「水に映る影」〔教会教育ファイヤサイド,2009年11月1日〕ChurchofJesusChrist.org)
神の約束は必ずしもすぐに望みどおりに成就するとは限らないということです。答えは神の時と方法に従って得られます。…〔しかし〕主の約束は常に,即座にではないかもしれませんが,確実に成就するものなのです。(「忍耐し続ける」『リアホナ』2010年5月号,58)
七十人会長会の一員として奉仕していたときに,マーリン・K・ジェンセン長老は,デート中に育むべき男女の関係の重要な部分について教えました。
友情は……,コートシップと結婚において,不可欠かつすばらしい要素です。友情から始まり,成熟してロマンスへ,やがては結婚へと至る男女の関係は通常,持続する,永遠の友情になるものです。(「友情—福音の原則」『リアホナ』1999年7月号,75参照)
セクション2
結婚の備えをするうえで,わたしはどのような特質を求め,育むべきでしょうか。
あなたが伴侶に求める特質のリストを作ったことがありますか。デート中,互いの特質や性格,価値観を知るために,男女がたくさんの時間をともに過ごすことは重要です。十二使徒定員会のロバート・D・ヘイルズ長老は,次のように勧告しています:
デートのときに,可能な限り互いのすべてを知ってください。可能であれば,互いの家族と知り合ってください。二人の目的は調和していますか。戒め,救い主,神権,神殿,親の務め,教会の召し,人に奉仕することについて同じ気持ちを抱いていますか。ストレス下にあるとき,成功したときや失敗したとき,怒りを抑えるとき,困難に対処するときに,互いを観察したことがありますか。あなたのデートの相手は人をおとしめますか,それとも高めますか。彼または彼女の態度,言葉遣い,振る舞いは,毎日一緒に過ごしたいと思うものですか。(「今日の世界のチャレンジに立ち向かう」『リアホナ』2015年11月号,45-46)
伴侶に期待する特質よりも重要なのは,あなた自信が育んでいる特質です。このことについて,十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は次のように勧告しています。
若人の中には,伴侶に望む特質の長いリストがあり,相手の可能性を査定する人がいます。「この人は,わたしが求めている条件をすべて満たしているだろうか」と。永遠の伴侶に対してある霊的な特性を望むなら,その特性を自分自身の中に育もうと努力しなければなりません。すると,そのような特性を持った人があなたに魅力を感じるようになるでしょう。(「天の御父の計画を理解する」ChurchofJesusChrist.orgの中で引用。 教義と聖約88:40も参照)
中央扶助協会会長会で奉仕していたときに,キャロル・M・スティーブンス姉妹は同様に教えています。
救い主の生涯について研究し,もっと主のようになろうと努力してください。それらのキリストのような属性を生活の中で育み,もっと救い主のようになろうと努力するならば,伴侶になる備えがよりよくできるでしょう。(Face to Face—ホランド長老,スティーブンズ姉妹,ホールストロム長老を迎えて〔世界規模のヤングシングルアダルトイベント,2016年3月8日〕facetoface.ChurchofJesusChrist.org)
キリストのような資質を育み,将来の伴侶の中にそれらを探す際,自分自身に対しても相手に対しても非現実的な期待を抱かないように注意する必要があります。ヘイルズ長老が教えたように,「完璧な相手と結婚する人はいません。 可能性のある相手と結婚するのです。」(「今日の世界のチャレンジに立ち向かう」46)
セクション3
だれと結婚するか決めるには,どうすればよいでしょうか。
だれと結婚するかを選ぶのは,慎重かつ霊感に基づいた決断でなければなりません。トーマス・S・モンソン大管長は,おじとおばの家で額に飾られていた助言を紹介しました。「「あなたの愛する人を選び,選んだ人を愛しなさい。」 (「神権の力」『リアホナ』2011年5月号,68)
たった一人の運命の相手を探しているのではないことを認識することが役立つかもしれません。スペンサー・W・キンボール大管長はこのように教えています。「『運命の人』とは作り話であり,幻想です。」(「結婚によって一つとなる」『リアホナ』2002年10月号,38参照)ヘイルズ長老は,わたしたちが結婚を含め,人生の重要な決断をしようとしているときに,「天の御父はわたしたちが選択の自由を使い,福音の原則に照らして心の中でその事をよく思い計り,祈りを通して決定したことを御父と相談するよう期待しておられます」(「聖霊」『リアホナ』2016年5月号,105)と説明しています。
主は一人一人に,最善の努力を払い,だれと結婚すべきかを考えて決定し,その決断を確認するために啓示を求めるよう望んでおられます。これらを始めとする啓示を受けるための原則は,回復の初期にオリバー・カウドリに教えられました。